2024年7月6日に放送開始した円谷プロダクション、監督：辻本貴則による製作の2024年の新ウルトラマン『ウルトラマンアーク』の第12話『お前はギヴァス』の感想文です。
最新話のネタバレを含みますので未試聴の方は注意してください。
12話『お前はギヴァス』感想
悩むユウマ
銭湯で前回の石堂さんに言い放ってしまった言葉と、ギヴァスについて思い悩むユウマの前に、キノコの時の宇宙人クロコ星人ヌマタさんがやってくることから始まった今回のお話。
助かったのはユウマと石堂さんのおかげと語るヌマタさんの言葉は、ユウマに再び頑張る棋力を与えているようでした。そして、そんなヌマタさんがユウマの元へ訪れたのも、石堂さんが声をかけてくれたからとのこと。
防衛隊の人なんですね、と冷たく言い放ってしまったユウマは、ギヴァスの件で皆を説得しようと戻るも既にSKIPメンバーは対策を始めており、皆で短い時間の中ギヴァスという言葉の意味を洗い直すことに。
何やらギヴァスは、ヌマタさんの元々住んでいた星と同じ星系にある惑星メグマという星の宇宙人が作ったものとのことをヌマタさんが語り、更には資料まで持って来てくれるというアシストの元、再びギヴァスの言葉の調査に当たる。
さらに、コックピットら式場所の特定に成功したことで、まさかのユウマのギヴァス上り。防衛隊の防衛線をごまかし侵入しギヴァスへと昇る。巨大ロボットの肩という相当な高さまで、ヘルメット一個と素手で上っており、なかなかのフィジカルの強さを感じさせました。
ギヴァスの意味
ギヴァスのコックピットに乗り込むことに成功したユウマが見つけたのは、ギヴァスのパイロットの亡骸。
そこに再び襲撃してくるオカグビラ。コックピットの内部に残ったユウマに聞こえてきたのは、ギヴァスのパイロットが生前残したメッセージ。月が消え、滅びかけた星から新たな月を探すために、宇宙を目指しとびだったのがギヴァスとそのパイロット。しかし、既に故郷の星は滅んだ事を知り、目的を見失った彼ら。それでも、パイロットは一人になってしまうギヴァスのために、彼のギヴァスを探すように指示をだす。
その命令を達成するために、今回ギヴァスは地球でギヴァスを探していた様子。
翻訳に足りていなかった要素を足すことで、月が出ている時には、ギヴァスは敵ではなく、友という意味へと変わることを知ったユウマは再びギヴァスに語り掛けることで、説得に成功する。結果、ギヴァスは、地球の月に向かって飛び立っていくことになりました。
しかし、今回は完全にお邪魔キャラ的な登場となったオカグビラ、以前の戦いのリベンジという覚悟を決めて出てきたのか、なかなかの戦う意思を見せる。ウルトラマンアークが出てきても気にもかけず、止めようとするアークが挟み撃ちの形になってしまっているのには、シリアスな場面ながらちょっと笑ってしまいました。
新たなる月
今回ラストでは、所長がさりげなく、新たなる月とは何だったのか？という疑問を口にしていましたが、こちらはなかなか気になるポイント。
そもそも、惑星メグマは月が消えたから、星も滅んだという話がありましたが、そもそもこの月というのものは、地球で言う月とはまた違うものなのかもしれない。少なくとも、そこまでの信仰と星を導き、なくなればやがて星が滅びるほどの影響力を持っていたというあたり、単に星の側に浮かぶ衛星というだけではないように思えます。
もしかすると、惑星メグマの人々に、何らかの大きなエネルギーを与える存在を月として崇めていたということなのかもしれません。
次回 13話『シュウのレポート』
次回は石堂さんがこれまでの上層部への報告のためにレポートでこれまでの話をまとめるお話。アークの謎に及んでとのことですが、ユウマがアークという件にも気づく人が出てくるのかも。総集編となるようですが、今回はエピソードに含まれた総集編、後半スタートにかけて話が動く部分もあるかもしれません。
見逃し・配信情報
Youtube『ウルトラマン公式 ULTRAMAN OFFICIAL by TSUBURAYA PROD.』にて見逃し配信が行われているようなので、気になる部分は見返すことも可能。
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