クラピカの語る逆に見えてきた望みとは？ HUNTER×HUNTER(ハンターハンター) 403話『成果』感想・考察【2024年47号】

2024年10月21日に配信、週刊少年ジャンプ2024年47号で掲載されたHUNTER×HUNTER(ハンターハンター)最新話第403話『成果』の感想記事です。最新話のネタバレもあるので注意してください。

ハルケンブルグの能力を入れ替わりと勘違いしていた点があったため修正しました。

第403話成果感想

第403話成果感想

週刊少年ジャンプ2024年47号
HUNTER×HUNTER 403話『成果』が掲載された週刊少年ジャンプ。

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ハルケンブルグが倒れた理由

今回は前回で語られていた第9王子ハルケンブルグの倒れたくだりに触れ、前回の話裏で何が起きていたのかを明かす流れとなりました。護衛がいないというチャンスに、毒殺を狙うバルサミルコに対して、自身の賛同者を能力発動の条件として使い能力の発動に成功。

その後のベンジャミンとバルサミルコの会話は、能力の負荷で王子が倒れたという話にも信憑性があり、果たして本当なのかどうなのかを疑うベンジャミンと同じ視点で話を追う感じが面白かったです。

そんな今回の話ラストでは、まさかのハルケンブルグ本人が乗っ取りを仕掛けるという大胆な作戦であったことが明かされる。賛同者の語ったハルケンブルグが死ぬという話は、彼が殺されることでバルサミルコに成り代わったハルケンブルグが自らベンジャミン暗殺へ動くための布石といった感じでしょうか。

ちょっと気になったのは、ハルケンブルグは他人を奪った体でそのまま王子として認められるのかという所ですが、念獣がついている人物が王子として認められるのなら姿が変わってもそのまま継続していきそうではあります。見た目については後で暗殺者の襲撃で人に見せられない姿になったとか、理由を付けて姿を見せないで王として生きるなんてことはできそう。

他に気になったのは、バルサミルコの体でベンジャミンの暗殺に成功したとしても、それが明るみになればバルサミルコの体のまま処分されてしまうだけになりそう。このあたりは、バルサミルコが持っていた毒を使い証拠を残さず殺すというのが逆に生かされるのかも。もしくは、今のまま能力を使えるなら暗殺ではなくベンジャミンの体をさらに乗っとる可能性もあるか？

とはいえ、第1王子であるベンジャミンは一筋縄でいく相手ではなく、私兵が死んだ場合その能力を受け継ぐという本人の能力によってバルサミルコの死がバレてしまうなんてこともありそうです。さらにちょっとメタ的な視点で考えると、この時点でハルケンブルグの作戦が読者には概ね伝わっているというのも、ハルケンブルグの攻撃が失敗に終わりそうな予感を感じさせます。

ハルケンブルグの出生の真実

前回、ラストで意味深に示されたハルケンブルグの出生の真実、についてはどうやら母が第二夫人『ドゥアズル』ではなく、第一夫人『ウンマ』だったという事だったようで、ビヨンドの息子であるという件を指摘していたというわけではないようです。ベンジャミンは噂程度の話と言っていますが、今回は、第一夫人ウンマの口からも、きっちりと私の愛しい息子という発言が出ており、噂ではなく真実。さらに、ハルケンブルグから今回の体入れ替わりの件も母にきっちり伝えられているようで、おそらく、手紙が渡される前の話という事もあり、ハルケンブルグもその事実は知っていたようです。

改めて見てみると、顔立ちそっくりですごく納得できる設定で、よく考えてキャラクターが造形されていることがわかるエピソードでした。

しかし、そうなってくるとやはりわからないのはビヨンドの子供。果たして一体誰がそうなのか、そもそも本当に子どもは王子の中にいるのか、以前ビヨンドが呼びだした人物が誰だったのか、いつ明かされるのか楽しみです。