2024年11月4日に配信の週刊少年ジャンプ2024年49号で掲載されたHUNTER×HUNTER(ハンターハンター)最新話第405話『芝居』の感想記事です。最新話のネタバレもあるので注意してください。
第405話 芝居感想
蜘蛛の活動
冒頭いきなり明かされたのは、船で登場していたこれまでのヒソカが偽物だったという事実。蜘蛛のうちに姿を変えられる能力者がいたことや、ヒソカの様子が少しおかしいのでは?という話から実は偽物だったんじゃないか、という考察は以前からありましたがまさにそれが的中。しっかり読まれている方が多いようで感心させられます。
ということで、以前変身したヒソカを殴ろうとして逆にのされていたリンチちゃんは、その正体を知ってしまったがゆえに死んでいたこともさらっと明かされました。
そして、その裏ではノブナガ達と、マフィア組との交流が続きいよいよエイ=イ一家との戦いへと話は進む。
そもそも、エイ=イ一家の狙いは、継承戦自体を崩壊させることという推測がたてられ、そのために、人を殺した数という強力な制約から生まれる何らかの念を求めて活動していることが示唆される。そもそも、カキンのマフィアたちは、カキンという国を成立させるために裏で暗躍している者であるのに対して、エイ=イ一家は、国自体を破綻させる活動に及んでいるあたりにずれがあり、根本的な目的が違う様子。
ただ、何やら他の組にもエイ=イ一家のものが混じっているらしき描写もあり、なかなか読めない展開となってきました。彼の言うジョーカーとはいったい誰を指すのかちょっと気になりますが、ちょうど姿を見せた本物のヒソカがそれなんていうのはありそうです。
旅団の目的
今回クロロの背景で描かれた、リスノース氏の死については、おそらく、以前描かれた過去編でサラサを殺した人物であることが推測でき、その流れから考えると既に当初の目的であった復讐は果たしていたことを示しているように思える。№9であるパクノダの死による空席を埋めないというのは、もはや旅団としての活動の意味を見失っていたから。しかし、そんな中でヒソカからの攻撃を受けたことで、ある意味降りかかる火の粉を払わざる負えない状況で、これを最後にしようと皆が考えているという事なのかもしれません。
今回のエピソードは、例えそれがどのような形になるかはわからないとはいえ、そのすべてが旅団としての活動の終わりに向けて話が進んでいるようです。
その終わりは、ヒソカによって蜘蛛全員がやられてしまうのか、はたまた、同じく復讐者であったクラピカが関わってくるのか、色々と考えられる要素も多く、気になるところです。
エイ=イ一家 モレナとドッグマンが探す人物は?
今回エイ=イ一家の行動は、何やらハルケンブルグの葬式に焦点が当てられている事が語られる。何やら、ハルケンブルグの葬式にて人が集まる中で、誰かを誘拐し、その人物の協力を得ようとしている様子。
ただその目的の人物は、目的を話しても受け入れられるかはわからない人物であり、その人を拉致する能力は相手が能力者でないことを条件としているというのが、現在で明らかにされている。誘拐対象を探すドッグマンの能力を見るに、発現する能力を識別子、能力が発現する前に拉致しようとしているようにも思えもしかすると、目的となる能力者を探しているのかも。
このあたりから考えると、現時点では特定の誰かを誘拐したいわけではなく、条件に該当する人物を探している段階といった感じか。
そのあたりを踏まえて色々読み返していると、38巻の394話『想定』では、ドッグマンをフォローしつつ第四王子の動向が読めないため、それを把握できる私設兵を恋のエチュードに感染させたいという話を発見。その回で登場していた、第四王子ツェリードニヒの軍学校同期の友人たちが拉致の対象となりそうに思える。
ただこの一連の話を考えていると、能力の有無とこの第四王子の私設兵という要素の繋がりがいまいちよく見えてこない。もしかすると、ドッグマンの能力はあくまで拉致できる無能力者を探したいだけで、単に拉致が可能な無能力者の第四王子の私兵を探しているだけなのかもしれません。
そもそも、継承戦を破壊できるような能力者を探すが、ドッグマンの役割だとするとそんな能力者が都合よくいるのかという点があまりにも博打が過ぎるように思える。その辺を考えると、継承戦中何をするかわからない第四王子の動きを把握できる状態を作るというのが、今回の目的と考える方が自然に思えます
ただ、モレナが、そもそもどのようにカキンを崩壊させようとしているのかという点は謎のまま。ありそうなのは、この国の根幹をなしている王を決め力を授ける継承戦自体を破綻させようとしているといったことか。ただ、そうだとすると、ある意味では現在のクラピカたちと目的が一致するという奇妙な事態に陥いることにもなり、このあたりでも何らかの絡みが生まれることもあるのかもしれません。
ハルケンブルクの葬式で何が起きる?
ハルケンブルグの葬式は、体を奪ったハルケンブルグ自身も何かを仕掛けようとし、その裏ではモレナの拉致計画が進行。これまで継承戦に関わってきたクラピカたちと王族組、下層で活動していた幻影旅団とマフィア組、これまで二つの軸で進んでいた話が、第九王子の葬式でで交わってくるなんてこともありそうです。
予想以上に大きな何かが発生しそうなハルケンブルグの葬式、今回の連載中に描かれることとなるのか、気になるところです。
コメント