二人のブンピンク爆上戦隊ブンブンジャー36話感想・考察『夢へと走る道』

2024年3月3日より放送開始したスーパー戦隊シリーズの第48作目の作品『爆上戦隊ブンブンジャー』。監督：中澤祥次郎、プロデューサー：久慈麗人による作品。様々な惑星を襲う『ハシリヤン』と、気分ブンブンで爆上るヒーローとの戦いを描く。

この記事には最新話のネタバレが含まれますので未視聴の方はご注意ください。

36話感想『夢へと走る道』
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36話感想『夢へと走る道』

おもちゃ屋でバイトの未来

今回は未来に焦点があったお話という事で、今回の彼女はトイザらスのようなおもちゃ屋さんでのバイト。冒頭からブンブンジャーとしての出動もありましたが、仕事中のブンブン抜けも、もはや当たり前のように認められている様子。以前から大也達のお話なんかでも、その正体が既に世間に判明していることは明らかになっていたので、今更と言えば今さらですが、他のメンバーと違い世間の人との触れ合いも多く描かれる未来だからこそといった感じの描写でなかなか面白いですね。

未来の友達アキ

そんな未来に対して、今回は友人のアキなる人物が登場。どこかで見覚えがある顔でしたが、どうやらゼンカイジャーに登場していたフリントの役者さんだった様子。ブンブンジャーでは今後、ゴーカイジャーとの絡みもちらっと予告されていましたが、直接の繋がりはないとはいえ、全くの無縁というわけでもない彼女、今回もそれに絡んだお話でもあるのかと思いましたが特に関係はなさそうです。

しかし、今回はなかなかシビアな現実も見せられる。舞台の道を夢見て進み続けているアキですが、どうやらそれはうまく入っていない様子。逆に同じバイトをしているはずの未来は、ブンブンジャーとしての活動が皆から認められ輝いて見える。

自分もブンブンジャーになれば、という後ろ暗い気持ちがちょっと生まれてしまったのも仕方ないと言えば仕方ない。ちょうど、ブンブンチェンジャーを預かるチャンスもできてしまい、彼女はブンブンチェンジャーを持って行ってしまう。

やがて未来もブンブンチェンジャーをなくしたことに気付き、それがアキの家にあることに気付く。何やら、片付けてもらった件はすっかり忘れていたような反応をしていた彼女ですが、その複雑そうな表情は疑いの気持ちもあったようで、なかなか複雑そうでした。

今回、アキがブンブンチェンジャーに絡み行動するシーンの前には、必ず危険信号が出ていたのが印象的でした。最初は、黄色いテールランプから、赤信号の光の点滅。これらの光が超えてはいけないラインを示しているようにも見えなかなか面白い演出でした。

二人のブンピンク

予告で何やら登場していた二人のブンピンク。てっきり、アキが変身し、未来も予備のブンブンチェンジャーで変身したが故に二人並ぶのかと思いきや、まさかのパトカー2の能力による分身。

別に二人とも変身させてもよかったんじゃないかとちょっと思ったのですが、ブンブンジャーは未来が自分で選んだ道、それに対して今回のアキはただ未来への憧れがあったのみ。ある意味、自分のハンドルを自分で握っていたわけではない状態だったが故に、変身させることはなかったのかもしれません。

そういえば、二人のブンピンクに関係しそうな話として、以前公開された白のイメージアートに、夏映画で登場した惑星トリクルのニコーラ姫のペンダントらしきものが映っていのをちらっと思い出す。

彼女は最後未来からブンブンチェンジャーを受け取り、自らの星を奪還しに向かっていましたが、本編で帰ってきて変身する姿も見れたりするのかもしれません。その時は、二人のブンピンクが並ぶことになるのか、はたまた彼女はまた別の色になるのか、どのように本編で彼女を拾うのかちょっと気になるところです。

ワルイドスピンドーの狙い

今回は常槍本部長の前に、宇宙人に絡んだブンブンジャーが集められ、ワルイドスピンドーに関する聞き取り調査が行われる。

玄蕃、先斗、ビュンディーに対して話を聞く中で、これまで、ハシリヤンが集めていたギャーソリンは、全てワルイドスピンドーのエネルギー源となっていることが明かされる。人の悲鳴を集めてエネルギーに変える、とのことでなかなか質の悪い存在。更には、現在は宇宙中でハシリヤンが活動を繰り返す中で大量のギャーソリンが集まってきているようですし、そう簡単に倒せる相手ではなさそうです。

最終クールという事で、BBGのエピソードもあるなら、ワルイドスピンドーもそちらに絡んでくる気もしますが、はたしてどう決着をつけるのかなかなか気になる所。

BBG自体が様々な星を股にかけて行われるレースという事を考えると、その中で宇宙中のハシリヤンと戦っていくような流れになっていくのか、はたまたBBG自体は地球でのエピソードとは関係なく、最終回でみんなで挑戦といった感じで終わるのか、色々と想像できますが、果たしてどのような結末へと繋がっていくのでしょうか。

監獄である星がそのまま車に変形、いよいよブンブンを狙ってワルイドスピンドーも地球に向かい始め、いよいよお話もクライマックスに向けて動き出したようです。