PR

ネガポジアングラー 7話『この人何者?』感想

スポンサーリンク
ネガポジアングラー7話『この人何者?』感想 アニメ
当ブログは、アフィリエイトプログラムに参加して商品を紹介しており、著者に収益が発生することがあります。

2024年秋に放送開始の作品、監督:上村 泰によるネガポジアングラー 7話『この人何者?』 の感想文となります。ネタバレとなる要素も含みますので未試聴の方は注意してください。

7話『この人何者?』感想

謎の藤代さん

これまでも度々画面に登場してはいましたが、謎の人物のままであった藤代さん、今回は鮎川さんが藤代さんと一緒に釣りに行く…という冒頭の流れから藤代さん回がきたと思わせるスタート。

何やら皆の話では、新しい車を買っていたり、つり具もいいものを使っていたり、家にヘリポートがあるなどなど、藤代さんを好きに語っていましたが、果たしてどこまで本当なのか、まさに世間にはびこる噂話という感じの話ばかりが出てくる。

正直、これまでの話で藤代さんの描写が少ないということを加味したうえでも、彼が何を考えているのかというのは、さっぱりわからずわかるのは釣りが好きなんだろうなという程度。いよいよ、その正体に触れられる話が来たということで、なかなか興味を惹かれる展開。

しかし、そうであるにもかかわらず、当の本人は新しいキャンピングカーには皆を乗せず、釣場についたらすぐ様に一人で釣りを始める。ここまでの話を見ていると、それぞれのキャラクターに焦点を当てるお話では、常宏に絡めながら話を膨らませていたので、ここから常宏と何か絡みがあるのかと思っていたら、本当にただ一人で最後まで釣りをする。

まさに、サブタイトルの『この人何者?』というのを、視聴者も最後の最後まで疑問に思ったままラストへと話が進む。

そして、話の終わりで結局この人は何だったんだ?と視聴者も思っただろうタイミングで、ちらっとその正体を頭によぎらせるという話の流れが、きれいに決まったお話でした。

再び見える躑躅森の過去

皆で集まった釣りシーン、今回はちらっと躑躅森さんが過去に何をしていたのかというのが語られる。かつては、ホストをやっていたという事が語られ、かつては海人という名で、らナンバーワンになるほどの頑張りを見せていたらしい躑躅森。

なぜそんなホストを辞めたのかという話があった際には、1番になったから辞めたと語るも、その視線は自身の釣竿へと向けられる。何やら死んでしまった弟と絡みがあるその釣り竿、それを見た後の遠くを見るような静かな視線は、まさに遠くに行ってしまった誰かに向けられているようでした。

傍から見ると優しいを通り越して異常なまでに親身に常宏に接している躑躅森ですが、やはりそれは死んだ弟に常宏を重ねているからという面もありそう。面倒見のいい性格なのは間違いなさそうですが、弟の件は彼の根っこに未だに深く根差していそうですし、これまでずっと助けられ、共にいることに喜びを覚え始めた常宏が、彼の気持ちを知った時にどのような行動をとるのかというのは、どうなるのか気になりますね。

皆で釣るから楽しい 

藤代さんの謎や躑躅森の思わせぶりな描写が流れる今回のお話、その中心にあったのは常宏の感情の変化。前回の話でも、周りの優しさに触れたうえで、エブリマートの人々と一緒にいることの楽しさを感じ始めていましたが、今回はまさにそこが中心となる。

皆でサビキ釣りに来たものの、その独特の餌と匂い、ちまちました感じが気に入らず、一人ルアーフィッシングを始める常宏。何やら、彼が最近見始めた釣り番組のナレーションのようなものまでかかり始め、全体が釣り番組の1エピソードのような雰囲気に変わっていく。

常宏の釣りのアマチュアの釣りのスタンスをいい感じに伝えていこうとするこの番組風のシーン、このあたりはちょっと見ていて痛々しいところもありますが、ビギナー釣り人の行動一つ一つをそれっぽい感じで紹介していく流れがなかなか面白くもある。

しかし、所詮はビギナー一人での釣り。失敗が続き、あと一歩というところで網が手元になく大物も逃がしてしまう、ルアーも2つなくし意気消沈、皆の元へ戻る。そこにあったのは、楽しそうに魚を釣る皆の姿。一度、自らそこから離れてしまった彼が、自らそこには入っていけない気まずさもよくわかるシーン。

しかし、相変わらず優しい面々、そんな常宏の気持ちを知ってか知らずか自然に釣りに誘ってくれたことが、どれほど常宏の救いになったかわかりません。

一人で釣っていたならただの失敗で終わってしまっていた今日の釣り、しかし鮎川さんと会話する中で、あと少しだった、大物がかかるなんてすごかったと、前向きな良い思い出に変わっていったというのも、仲間との触れ合いがあったが故といった感じでした。

そんな釣りのラストには、常宏は一匹の魚が飛び跳ねるのを見つける。まるで常宏が逃した魚が、最後見送りに来たかのような演出は、なかなか最後によい余韻を残す終わり。仲間とともに釣りをする楽しさを改めて実感した常宏、いつの間にか自然に笑えるようになっているというのが、だんだんとネガだった彼がポジに変わっていく過程を描いているようでよいお話。

そういえば、今回のこのあたりシーンを見ていると、常宏は1話でもシーバスを逃していた事を思い出す。どうせ釣るなら大物を釣り上げたいと願う常宏ですが、少しずつその目標に向かって進んでいっているのかもしれません。

コメント

タイトルとURLをコピーしました