2024年11月11日に配信の週刊少年ジャンプ2024年51号で掲載されたHUNTER×HUNTER(ハンターハンター)最新話第407話『交渉』の感想記事です。最新話のネタバレもあるので注意してください。
第407話 交渉感想
ハルケンブルグの葬式開始
ハルケンブルグの葬式がいよいよスタート。人が集まるこの葬式に絡んで、体を乗取ったハルケンブルグや、クロロに加え、エイ=イ一家の行動も開始されそうで今回は何が描かれるのかと読み始めたところ、既にドッグマンによる目的の人物の拉致は完了している状態。
エイ=イ一家が語っていた目的の人物は、やはり以前の話で登場してた第四王子ツェリードニヒの軍学校時代の友人の内の一人ボークセン。交渉ゲームまさかのカードゲーム『交渉ゲーム』が開始となりました。
ボークセンの学友たちは、関わらないことを選ぶと以前取り決めていましたが、むしろそんな取り決めをあらかじめ決めているというのが、物語的には助けに動き出すきっかけとなりそうです。
交渉ゲーム
親であるモレナから、子であるボークセンに対して要求がなされ、それに対してどう答えるかを決めるまでのゲームとのこと。
この5枚の札は、要求にこたえるかどうかの『YES』、『NO』に、そのどちらにもできる『JOKER』、全てをなかったことにできる『X』、一度捨てられた札を回収できる『R』の5枚。
親の7枚の札は、モレナの目的を話す『目的』、モレナの能力を話す『力』、好きな質問をいくつでも何度でも答える『QA』、QAに対する追加の質問の『QB』、そして、お願いに答えることで一度捨てた子のカードを取り戻す『取引』のカード。『YES?』、『NO』については、説明がボークセンのモノローグで聞こえませんでしたが、おそらくボークセンの推測通り、NOと答えた場合どんな悪いことがおきるのか、で間違いはなさそう。そうなると、YESと答えた場合も同様の解答が待っているように思えます。
しかし、このゲーム、交渉という名こそついているものの、ここまでの説明だと子のカードは裏向きの中から選ばれるということで、最後に残る1枚となるのは結局は運次第。
であるならばモレナがこんなゲームを仕掛けるのは、ボークセンに質問をさせる状況を作ることに意味があるように思えます。そもそも、ゲームの答えとしてYESを選んだとしても、それにボークセンが従う必要もなく、外に出る機会があれば裏切ることすら可能。このゲーム自体は交渉という名こそついていますが、ボークセンを従わせるための何らかのの念能力の一部という可能性までありそうです。
ただ、ボークセンは今の第四王子に対して思うところがある様子もあり、このあたりの心情がモレナに対する質問の中で気持ちをYESの答えに向けさせるきっかけになるなんて展開もあるかもしれません。
そもそも最初から参加する選択肢など用意されていないボークセン、イカサマはされないと判断しつつも、それでも自分でカードを選択する要求を通しましたが、何か策はあるのか。ゲーム的に鍵となりそうなのは親の持つ取引のカードと、それに伴う小さなお願いあたりにありそうですが、このあたりがどう絡んでくるのか気になるところ。
ボークセンの言う罠
ゲームの説明を受ける中、ボークセンは交渉ゲームに仕掛けられた罠を推測していきました。
このゲームのイエスだろうと、ノーだろうと結局はイエスと言うまで何をするかを聞かせるNOQの質問がある以上、YESと答えるまでNOを選んだ後に起こるひどいことを語り続けるだろうというもの。そうなると、全てをなかったことにできるXか、それが墓地に落ちた後、再び戻せるRが最後に残る40%が勝てる確率。しかし、それすらも罠で、そもそも相手が選ぶのならイカサマがし放題、というのが第2の罠。
そして、更に質の悪い第3の罠まで推測。これに関しては、今回の話でははっきりとはわかりませんでしたが、この後、ボークセンが問いかけたYES、NOという解答の主体が誰かというものだったのかもしれません。はいといいえの答えの解釈をモレナが自由に行えるなら質問に対する答えの意味がなくなるということを恐れて第3の罠としたのかもしれません。
とはいえ、まだはっきりとはわからないボークセンの語る第3の罠。モレナへの問答から感情を読み取ったボークセンは彼女から怒りを感じていましたが、それはモレナの今の境遇故の怒りなのか、はたまたほかに何か理由があるのか。このあたりも、交渉ゲームで質問の中で明かされることになるのかもしれません。
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