オリジナルのカスタムモーション制作
2024年11月27日にアーリーアクセスを開始したGladio Moriは、物理演算をベースにしてキャラクターを戦わせる作品。本作ではキャラクターのモーションを自由に作ることが可能ですが、その制作に関しては初見では非常にわかりにくかったのでモーションの作り方を自分が理解できた範囲でまとめておきます。
モーションのベースを作るまで
まずオリジナルモーションの制作は、タイトル画面の編集者を移動しますのボタンからモーション作成画面に移動します。
するとモーションの一覧画面が表示され、どのモーションを変更するかを選択する画面が表示されます。画面右下にはモーションに絡む設定がありそれぞれ以下のようになっています。
削除:モーションの削除
ペースト:コピーしたモーションを張り付けて複製
コピー:モーション全体をコピー
新規:何も設定されていない新規モーションの制作
選択:カーソルを当てているモーションの制作画面に移行
モーションの設定は新規で行う場合、移動を含むすべてのモーションの設定する必要があるため、基本は既存のモーションを変更していったほうがよいです。好きなモーションをクリックしてカーソルを当て、コピーから、ペーストすることで複製。新たに増えたモーションはモーション名の後ろに(コピー)という名称がついているのでそちらを選択して新たなモーションを設定してきます。
オリジナルモーションを制作する
姿勢の選択
制作するモーションを選択すると上記のような画面が表示されます。
この画面は、モーションのセットを設定する構えを設定する画面となっています。
構えとは、様々な動きをひとまとめにしたものとなっています。基本の刀のモーションでは、攻撃や移動などの標準の動きをまとめたデフォルトと、防御に関わるモーションを集めたブロックの二つの姿勢を作っておくことで戦闘中に防御姿勢へ操作を切り替えることが可能となっています。
戦闘中に他の動きに切り替えたいという場合に設定するもので、単にモーションを追加したい・カスタマイズしたいという場合はあまり意識することがないので今回は詳しく触らずに、攻撃や移動のモーションをまとめてあるデフォルトの姿勢編集します。
モーション選択画面
デフォルトの姿勢を選択を押すとデフォルトのモーションに登録されているモーションの一覧が画面の右端に表示されます。
右に移動という項目がありますが、その下にあるプレイというボタンを押すと、画面上のキャラクターが移動するモーションが動きます。
モーションのボタンへの割り当て
この画面の聞いてと書いてあるボタンは、翻訳が怪しいですがそのモーションをどのボタンに割り当てるかを設定するボタンとなっています。これをクリックすると『アクションボタンを押してください』と画面に表示されるのでその間に対応するボタンを押すことで、そのモーションにボタンを割り当てることが可能です。
なお、他のモーションとのボタン割り当て被りなどの注意は表示されないため、他のモーションとボタンが被っていないか気を付ける必要があります。
モーションのカスタマイズ
実際にモーションを変更してみます。今回は下段攻撃のモーションを変更してみるので、下段モーションの下にある編集のボタンを押すと以下のような画面が表示されます。
細かく説明するときりがないのでモーションを変更する際に重要となるポイントは①~④の四つ。
① モーションの確認画面
② モーション途中のポーズを設定する画面
③ モーションのタイムラインを設定する画面
④ その他の設定項目
そして、この中で重要なのは②と③の画面。本作でのキャラクターの動きは、どのタイミングにどのポーズを取っているかというのを決めておくと、その途中の動きは自動で計算されて動いていきます。つまり、どのタイミングで、どんなポーズを取っていくかというのを設定していくことでモーションを制作することになります。
試に③の右端の方ににあるプレイのボタンを押すと、キャラクターが動きながら③の部分を赤いラインが動いていくことがわかります。この赤い線が、現在のモーションの現在の時間を表しています。そして、赤い線が動く上にある白いブロックのようなものがその時間でのキャラクターの足や腕、などの位置を記録しています。つまり、縦に並んだ白いブロックが一つのポーズを決定し、横にならんだ複数のポーズに合わせてキャラクターが動くという事になります。
③の画面の変更したいポーズがある場所をクリックすると、その時間の動きに赤いラインが移動します。そのタイミングのモーションを変更するのが、②の画面になっておりここでポーズを変更することでその時点のモーションが変更されます。
ポーズの操作の説明
②の画面では、キャラクターの足や腕、関節などに対応したそれぞれの色の箱や玉を操作することで動きを変更します。
キャラクターの設定に使う箱や玉は以下のような対応となっています。
青い箱:腕・足・胴・腰の位置
黄の玉:頭
緑の玉:左右のひじ関係
赤の玉:左右の膝関係
主にキャラクターの動きに関わるのは、青の箱に関わる部分となっているので、基本は青い箱を移動・回転させることでポーズを決定し、ひじやひざ、頭に対応する玉は、それに合わせた微調整用と考えるとよさそうです。
各パーツの移動は、動かしたい部分をクリックして選択、それをドラッグすることで可能となっています。③のタイムライン上にある白い□をクリックすることでも対応するパーツの選択が可能です。
パーツをクリックした際に表示されるは三色の棒は、ドラッグするとその方向にのみ移動させることが可能なので、基本はこの3色の棒を使って移動させた方が良いです。
また、画面下にある回転というボタンをクリックすることで、この三色の棒が玉の形に変わります。
この玉上のラインを動かすことで、その向きにパーツを回転させることができます。なお、回転は青い箱状のパーツしかできないようです。
モーション変更の例
例として既にある下段攻撃のモーションを変更してみます。モーションの最後のポーズをもっと腰を下に降ろした形にすることで、より足元をを狙った斬撃に変更してみます。
まず、③の画面のタイムラインの赤い線を、モーションの最後のポーズに合わせます。そこで、腰の位置にある青い箱をクリックし、下方向にドラッグして動かすと、①の画面も合わせて動いていることがわかります。
これでポーズが変わったように思えますが、ここで重要なのは動かした後のポーズを記録することです。
ポーズを変えた後、③の画面にある『キーフレームを作成』というボタンを押すことで、その瞬間のポーズが決定されます。これを押しておかないと、動かした際にポーズが元に戻ってしまうので注意が必要です。
キーフレームを作成というボタンを押すと、③のモーションの白い■に赤や黄色のものが追加されており、赤が新しく動いたパーツの位置や動き、黄色が既にあったパーツの変更された位置や動きとなっているようです。これでポーズの変更は完了となり、画面上にあるテストボタンで動かしてみると今までよりも深く腰を下げて斬るモーションになっています。います。
このテスト画面は ESCキーを押すことでメニューが開き、元の画面に戻ることが可能です。
最後にテストの横にあるセーブを押して保存することで、モーションの変更が完了となります。
モーション変更覚えておくとよいこと
Ctrl+Z
ポーズの変更などを元に戻す
Shift + クリック
③のタイムライン上の白いボックスの範囲選択 複数のパーツを選んでコピーする際に便利です
Ctrl + クリック
③のタイムライン上の白いボックスを追加で選択肢複数選択状態にできます。
その他ポイント
プレイしてみると思った動きにならない場合
自分が指定したポーズに体のパーツが動くことで一つのモーションが完成しますが、キャラクターの体のパーツの動く速さは限界があります。そのため、あまり急な動きを設定すると、パーツが目的の位置に動く前に、次の動きに移ってしまうことがあります。ポーズ毎の間をしっかりとり、きちんと目的のポーズまで動いていることを確認しつつモーションを作っていくことが大事です。
また、玉であらわされる膝やひじの位置が他のパーツを動かしている際に妙な場所にある時もあり、これが原因で動きがおかしいという場合もあるようです。
注意点としては①のプレビュー画面は、設定した理想の動きとなっていることが多いため、プレイの方で実際に動きを確認してみたほうが良いです。
モーションはコピーと貼り付け(ペースト)が可能
モーション一覧を見てみるとそれぞれのモーションにコピーという項目が用意されていることがわかります。その名の通り、モーションをコピーして Ctrl + P を押すことで貼り付けることが可能。既存のモーションを複製して、改造することで変更前のモーションを残したまま編集が可能です。
さらに、このコピーは他のモーションからも可能となっているので、刀のモーションに、両手武器のモーションをコピーしてくるなんてことも可能。
コピーによるモーションの設定の後は、ボタンとの対応の設定や、ボタンの被りがないかの確認を忘れないようにしましょう。
装備の変更
画面右上の装備というボタンから、持っている武器の変更も可能となっており、武器を変えてセーブすることで、初期武器の設定が可能。このゲームのキャラクターのモーションはあくまでモーションだけを設定しており、どのモーションにもすべての武器を持たせることが可能です。ただ、動きと武器の種類によっては自分の体を傷つけてしまう事もあるので注意が必要です。
武器を投げる・拾う
モーションによっては武器を投げたり、拾う事も可能です。この際にポイントとなるのは、右手の状態・左手の状態という項目。これが、武器を保持する握力に関係しており、武器を前に振り投げるモーションに合わせて握力をなくすことで、投げることが可能。
同様に、地面に落ちている武器に手が近づくモーションに握力を握る設定にすると武器を拾う事ができます。
投げる・拾うモーションは、初期設定のモーション『Jisse’s Dual Slayer』に含まれているため、参考にしたりコピーしてみるとよいかもしれません。
困ったら既存のモーションを参考にしてみるとよい
今回は、既存のモーションをカスタマイズする程度にしましたが、一からモーションを作ることも可能。とはいえ、なかなかうまくいかないということもあります。
上記の投げ・拾い、他にはジャンプなどのモーションもあったり、高速で移動しているモーションはどのような動きになっているのかなど参考にするとよさそうです。
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