2024年2月4日より放送開始したプリキュアシリーズの21作目の作品『わんだふるぷりきゅあ!』44話『たくさんの幸せ』の感想記事です。「みんなかよし!わんだふる!」を決め台詞としたプリキュアシリーズ初、飼い犬が主人公となる作品です。
この記事には最新話のネタバレが含まれますので未視聴の方はご注意ください。
44話『たくさんの幸せ』
飼い犬との死別
今回はペットを飼う上では避けては通れない、ペットとの死別にテーマとしたお話。おつるさんの家で飼われているふくちゃんという犬。おつるさんの家に来てから18年とのことで、人間換算だと88歳となかなかの長寿。
そんな二人を祝おうとするというのが、今回の話の始まり。その準備に向かうパートは非常に穏やか、こむぎの失敗を笑っている裏でいろはの手がける鍋の方も噴きこぼれそうになっていたりと、あまりにも穏やかなその話の運び方はその後に待っている展開を予感させるようでもありました。
いざ、当日、おつるさんの家に行ってみると、既にふくちゃんが立てなくなっているという事が伝えられる。そして、訪れるペットとの死別に繋がるお話。
今回、こむぎは犬であるが故に動物と話せるという能力は、ちょっとズルではありますが、シンプルにペットの気持ちを飼い主に伝える手段としてよく機能している。別れの際に、ニコ様がふくちゃんの願いを叶え、立ち上がる力を与えるというのも、彼女と動物たちにとってどのような存在なのかが少しわかるような気がするお話でした。
そんな今回、二人の死による別れを受け止めているこむぎに対して、いろはの方がそんな別れを受け止め切れていない様子だったのはなかなか印象的。このあたりが、次回の話にも絡んでくるようです。
トラメ
そして、今回の動物の死につながるお話は、トラメに絡む話を進めるための要素だったことがわかる。今回トラメはプリキュアに対抗するために、ティラノサウルスのガオガオーンという規格外の敵を呼び出す。
その力は圧倒的で、バリア4枚も平気で突き破り、プリキュアの面々が力を合わせても立ち向かえない程に強力。そのまま戦い続けていれば、決着がついてしまいそうな勢い。しかし、今回トラメは、そんなティラノサウルスのガオガオーンを自らの命令で動きを止めさせ、プリキュアに浄化させる。
そのきっかけとなったのが、ふくちゃんを連れて病院へ向かう途中だったおつるさん。狼である自分に近い存在である犬が弱っていたからなのか、はたまた、それを救おうとする人間に思うところがあったのか。そのあたりはわかりませんが、結局のところ、自分のせいで犬が死んでしまうというのは面白くないというのが、彼の思う所だったのかも。
このあたりは、明確に今後のトラメとの月飼い方に絡む話となっていそうですし、次回もここにつながるようなトラメのお話となっていきそうです。そもそもの的のリーダーであるガオウですら、その根っこは優しかったことが語られている本作。その配下である、トラメ、ザクロとどのようにかかわっていくのか、今後が気になります。
45話 ずっとずっと友達
次回はトラメとのエピソード。これまでも、ずっと遊ぼうと言い続けてきたトラメに対して、プリキュア側から歩み寄るお話といった感じがします。
気になるのは、今回のラストいろはがペットとの死別を受け止め切れていなかったところ。このあたりは、次回にも絡んでくるようですが、果たして彼女の抑えきれない気持ちをどう収めるのかも気になるところです。
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