2024年12月9日に配信の週刊少年ジャンプ2025年1号で掲載されたHUNTER×HUNTER(ハンターハンター)最新話第410話『交渉4』の感想記事です。最新話のネタバレもあるので注意してください。
第410話 交渉4 感想
交渉ゲームYESの理由
前回の好きな捨て札を場に戻せたはずのボークセンが、モレナの仲間になるYESを選ぶという驚きのラストから続く今回の話。その理由は、前回ボークセンが見せていた不審な行動はやはりイカサマだったようで、それに対するペナルティとしてYES or NOしか選ぶことができなくなっていたというものでした。Noを選べば碌な道はなく、それ以外の選択肢が封じられてしまった状況で、ボークセンはYESを選ぶという選択をほぼ強制的に取らされてしまったようです。
イカサマによるペナルティの件はあえて説明していませんでしたが、もし仮にXを自力で引き当ててさえいれば、無事に戻すという約束は守るつもりではあったようですし、仕方のないペナルティではあります。
前回のちょっとかわいらしい雰囲気を出していたモレナも反社の本領発揮といった感じで、必要なければこちらから裏切ることになると、レベルを上げるよう要求を暗に行う。
ボークセンはこの場にいるよりも、仲間の元へ戻るという。彼女には目的ができたからとのモノローグですが、やはり、モレナの仲間として動くことを決めつつも、自分ができる範囲でモレナ達の仲間として動き友人たちを守ろうというのがボークセンの目的となっていくのかもしれません。
特殊戒厳令の理由
全開発令された特殊戒厳令に関する話も今回拾われ、特殊戒厳令が発された理由は第一王子ベンジャミンが暗殺用の毒を受けたという事がその理由だったようです。。毒を盛られるまでの過程で具体的に何があったかのかまでははっきりとは明かされませんでしたが、おそらく第9王子ハルケンブルグが何かを仕掛けた結果という可能性は高そうです。ベンジャミンは更に第4王子との共謀という話までされていますが、果たして本当にそこに第4王子が絡んでいたのか、ベンジャミンが状況を動かしやすくするために嘘をついているだけなのか、そのあたりも気になる所。
今回のベンジャミンが他の王子を排除という急な動きを始めたあたりを見ていると、もしかしたらハルケンブルグと入れ替わっているのかなととも思いましたが、モノローグの様子を見るにベンジャミンの意志で動いていることは間違いなさそう。
もはや、毒による死は避けられないと判断したベンジャミンは、自身の王の座を早急に確保し自身の非嫡出子を後継者とするとのことです。今回話に上がった後継者の子ども、あくまで自分の意思を継ぐ存在であればよいという事なのか、はたまたこういう事態も想定して以前から準備をしていたのかというのも気になるところです。
ともあれ、残りの10時間の命となったベンジャミンは、以前から懸念のあった通り司法局を抑えに動く。とはいえ、焦るベンジャミンの様子からハルケンブルグと同じ細菌への感染はすでに察せられてしまっている。必要なのは時間稼ぎということで、ここでどのように時間を稼ぐのかというのが次の話の焦点に当たるようです。
残りの4王子とは?
ここで気になるのは、ベンジャミンが言っていた残る王子はあと4人という言葉の意味。現在ベンジャミンの口から所在不明が告げられているのは、第3王子チョウライと、第7王子ルズールス。そして、下位王子はその後とのこと。
下位王子ということで第7王子以下の面々から逃げていそうな人物を考えると、能力によりトンネルに逃げることのできる第11王子のフウゲツ、能力で自信を隔離することができる第13王子のマラヤームの二人が一番有力か。
第7王子については、フウゲツへ攻撃している疑惑もあり、センリツ達による暗殺計画も進行していた件が行方不明に関係しているのかも。タイミングを考えると、ちょうどフウゲツの扉による侵入に合わせて特殊戒厳令が発令されたが故に、一緒に逃げているなんてこともあるかもしれません。そうでなくても、つないだ扉が第7王子が行方不明の理由に絡んでいるという可能性はありそう。
そして、ベンジャミンの言う残りが4人というのは、あくまで確保できていないのが4人だけなのか、既にほかの王子は処理済みなのかというのかは気になる所。残りの王子には、第4王子のツェリードニヒや、クラピカの護衛対象であるワブル王子なんかもいることを考えると、まだまだ話を広げる中必要そうですし、既に殺されてしまったというよりは、あくまで居場所を特定し拘束に成功、後々理由をしっかりと付けたうえで殺せる状況に置いていると考えたほうが自然に思えます。ただ、ツェリードニヒに関しては彼が発現した刹那の10秒の能力の件もありますので、単に死んだと誤認されているという可能性なんかもありそうですね。
今回の特殊戒厳令の話は、如何にベンジャミンのタイムリミットまで引き延ばすことができるかという点に焦点が当たり、ベンジャミンのラストに関わるエピソードとなりそうですが、ここでベンジャミンとの決着がついても、まだ王子たちの戦いは続く可能性もありそうです。とはいえ、ここの裏ではおそらくクロロもカキンの宝の確保に動いていそうですし、今回の件で一気に話が動いたのは確か。ここからなし崩しに状況が変わり、継承戦のシナリオもクライマックスを迎えるなんて展開もありそう。
色々と話が動き続きが非常に気になるところですが、ここにきて本誌での連載休載が決定。次回の掲載は決定次第本誌での発表とのことで、なかなかもやもやさせてきます。
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