2024年10月より放送開始した、原作・ストーリー・キャラクターデザイン:鳥山 明、監督:八島善孝による、ドラゴンボールDAIMA10話『ウナバラ』の感想記事です。最新話のネタバレになる内容も含まれるので未試聴の方は注意してください。
第10話「ウナバラ」
界王神と超魔人ライムス
今回は早速第二魔界に到着。クラーケンに関するトラブルなんかもありましたが、前回当面別行動かと思われたベジータたちとも早速合流。思ったより早い合流で、この調子なら前回の時点で合流してしまってもよかったんじゃないかという気もします。理由としては悟空側の船は荷物が多く余裕がなかったという事はありましたが、ベジータ・ピッコロの見せ場を作るためだったのかもしれません。
そんな今回はどちらかというと世界観を伝えるための話といった感じで、魔界でのグリンド人やナメック人がどのような扱いを受けていたのか、界王神とはいったい何なのか?といったあたりに触れられる。
そもそも、元々世界には魔界しかなく、魔界の領域を広げるためにライムズと呼ばれる超魔人に新たな世界を作らせたのが悟空達のいる世界とのこと。魔人たちはそちらの世界での生活をはじめ、その世界で勝手に生まれてきたのが地球人やサイヤ人と呼ばれる種族だったとのこと。この時代の魔王は良い魔王と呼ばれており、魔界の人からも好かれていたことが伺えます。
そして、外の世界を管理するために、界王神という地位が作られグリンド人がそれを受け持つことになる。今回登場していた界王神の面々には、ドラゴンボール超で登場したゴワス様の姿もあり、そのあたりの設定は共通となっているようです。ただ、破壊神や天使、全王といった存在には一切触れられておらず、全王のポジションはライムズが受け持っているような話という事で、DAIMAの世界では全王は存在せず、ドラゴンボール超での世界観とは全く別物という事なのかも。
そんな外の宇宙が作られた時代から時は進み、大魔王アーブラの代になると外の世界の力を恐れワープ様での移動を制限することになる。更にアーブラのひどいやり方に不満を持つものが増えたことで、外の世界に抜け出す人たちも増加。この過程で、ナメック人やグリンド人も外の世界に出て行ってしまったとのこと。何やら依然語られたグリンド人を生む五本の木もこの時代に枯れてしまい、もはやそこに居つく理由もなかったようです。
また当時は特別な力を持つナメック人は奴隷のような扱いを受けていたと、ナハレが言いにくそうに語っているのを見るに、外の世界へ出て行ってしまうのも当然だった様子。ちょっと気になるのは、ナメック人がドラゴンボールを作ることができる力を持っていたのにそんな地位に甘んじていたのはなぜなのかというのはちょっと気になる所。その善良さゆえにひどい扱いも甘んじて受け入れていたという事なのでしょうか。
魔人クウVSタマガミナンバー1
今回のお話の裏では、前回作られた新たな魔人『魔人クウ』がタマガミナンバー1に挑む様子が描かれる。何やらちょっとコミカルな何をするのわからない動きをする魔人クウに対して、剣を持ち真っ当に戦うタマガミナンバー1。
魔人クウは、魔界の人々からすれば驚きの対象となるかめはめ波のような気弾での攻撃も可能ということで、単純に魔界の人物と比較した場合には圧倒的に強いようですが、タマガミナンバー1相手には全く通じず。少し戦った果て、勝手に降参して終了となってしまいました。
正直、思ったほど強くないなというのが今回の魔人クウの戦いに対する感想。アリンスもそのように思ったようで、早速首と告げられる。何やら緩い感じで取り入っていく様子を見ていると、単なるお調子者のようにも見えてくる。しかし、クウにはアリンスのエキスが入っていることに意味があるなら、相応な賢さもこの時点で得ている可能性もある。そうなると、このお調子者はあくまで演技で何かを裏で企んでいるなんて可能性もなくはないのかも。
戦闘力に関しては、タマガミナンバー1が、タマガミナンバー3より圧倒的に強いという可能性もありますし、魔人クウも魔人ブウのように他のキャラクターを取り込みパワーアップするなんてこともないとは言い切れない。とはいえ、最後までこの軽い立ち回りで行きそうな気もしますし、今後どのようなポジションに収まるのか全く読めずかなり気になるキャラクターとなってきました。
そういえば、魔人クウを作る際に使った材料も一つ残っていたという事もあり、他の魔人を作るなんてこともあるのかもしれません。
そんな今回のラストは、唯一魔化に残ったとされるナメック人ネバがにやりと笑ったところで終了。最初に登場して以来再びの登場となりましたが、果たしてこの意味深な笑みはどんな意味があるのか。
コメント