2024年2月4日より放送開始したプリキュアシリーズの21作目の作品『わんだふるぷりきゅあ!』46話『メェェェリィクリスマス!』の感想記事です。「みんなかよし!わんだふる!」を決め台詞としたプリキュアシリーズ初、飼い犬が主人公となる作品です。
この記事には最新話のネタバレが含まれますので未視聴の方はご注意ください。
46話『メェェェリィクリスマス!』
クリスマス回
今回はちょっと早めのクリスマス回。何やら唐突に空飛ぶソリが登場したり、サンタクロースの手伝いをするトナカイが登場したりと、ニコガーデンとサンタクロースとの関係を感じさせるお話となっていました。ただ、タイトルがすごくメェメェ推しな感じになっている割には、思ったよりメェメェ中心というわけではありませんでしたね。
そんな今回、悟君といろはちゃんの初のプレゼントの件のお話があったり、最後には、ぷりきゅあがプレゼントを配るという展開まで繋がり、クリスマスらしいエピソードが展開されなかなか微笑ましいお話でしたが、本題はユキとザクロとの関係が話の中心となり、クライマックスに向けて話が進んでいきました。
ゆきの過去
今回は年内最後のエピソードとして、ユキ焦点が当たったお話が展開され、一人でいることをを好み、まゆさえいればよいと言っていた彼女が、本作を通してどのように変わったのかを改めて描く内容となっていました。
冒頭ではまゆと出会う前のゆきが一人雪の中にいるシーンが描かれ、ある意味それは昔のユキの考え方の根底にあったシーンでもあった。しかし、今回の話では、メェメェが準備してくれたニコガーデンでのクリスマスパーティーを楽しみにしていたり、その裏で以前出会った猫たちとクリスマスに集まる約束をしていたことも描かれる
まゆさえいればそれでいいというスタンスで始まったユキのお話でしたが、本作のお話を通して、まゆを含めた世界まで彼女の大切なものが広がっていったことがよくわかる。その中でも今回、こむぎを友達として猫たちに紹介するシーンは、ユキの世界が広がった大きなきっかけがこむぎだったことを表しているようでよいシーンでした。
ザクロとユキ
今回、トラメの浄化を知ったザクロは、より一層自分がガオウ様についていなければいけないという気持ちを固める。しかし、クリスマスに町に来たザクロは、クリスマスツリーに見とれてしまうという展開が挟まる。ある意味それはガオウ以外にもザクロには大切にしたいものがあることを表しており、今回の戦いの中では、クリスマスツリーへ攻撃を仕掛けてしまったガオガオーンに戸惑うシーンが入ったことで、その思いの強さも描かれることになる。
そして、特に印象的だったのは、自分と同じ狼の仲間たちの姿をユキ達に重ねていたシーン。これも、彼女自身の気持ちが揺らいでいることをしっかりと描いている。しかし、そんな彼女はトラメ以上にガオウを一人にしておけないという強い気持ちがあり、それゆえに、まゆやユキと仲良くするわけにはいかないと板挟みの状態になってしまっている。
今回そんなザクロに対して、以前のマフラー回で描かれたまゆからの気持ちと同じように、ユキからザクロへの諦めないという考えが描かれる。いよいよ終盤へ進んでいく本作で、ザクロに対するキャラクターの向き合い方も決まってきたように思えます。
彼女自身の気持ちだけで言うならば、まゆやユキとの繋がりに揺らいできている面も見えてきているザクロ。ガオウとの間で板挟みとなる彼女がどのような結末を迎えるのか、気になるところです。
47話 あけましてガオウ
年内の放送は今回で最後、次回は年明けの新エピソードがスタート。あけましてガオウとのことで、一寸軽いタイトルではありますが、いよいよクライマックスに向けてお話が動き始めそうです。
トラメ・ザクロに焦点が当たる話が続いてきましたが、そんな状態でもいまいち何を考えているのかが見えてこないところもあるガオウ。彼の過去にもまだ何か隠された話がありそうですし、そのあたりもそろそろ明かされるのかもしれません。
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