2024年秋に放送開始の作品、原作:高橋留美子、監督:宇田鋼之介によるらんま1/2の1期最終回12話『必殺シャンプー』 の感想文となります。旧作アニメ、原作のなどネタバレとなる要素も含みますので未試聴の方は注意してください。
12話『必殺シャンプー』感想
記憶が消えたあかね
シャンプーが行ったシャンプーと字にするとなかなか紛らわしい状況で消えてしまったあかねの中のらんまの記憶。それを取り戻すためにらんまが動くのが今回のお話。
しかし、このシャンプーの手によりらんまの記憶が消えてしまいましたが、何度らんまが名前を名乗ってもその存在をすぐに忘れてしまう様子は、記憶が消えたというよりもらんまの存在自体を覚えられなくなっているようで、単なる記憶喪失以上の厄介さを感じます。
あかねの記憶を消した110シャンプー、それに対抗するには119シャンプーが必要とのことで、らんまは中国まで言って買ってくるという覚悟を決める。なんだかんだ一度既に泳いで行って帰ってきている身なので、周りもさほど深刻にとらえずお土産の購入を要求してきたりと、このあたりは皆いい性格しておりちょっと笑ってしまう。しかし、考えてみるとこの状況で困っているのはらんまのみ、あかねも元気なままという事で、他の人からすれば大した問題も起きておらず、それほど深刻に対応しないというのも仕方ないのかも。
とはいえ、当のらんまからすればそれは深刻な問題。彼がそれだけの行動をするのは、あかねに対する気持ちの強さがあるから。今回の間ずっとあかねの記憶を戻すために紛争している様子なんかも、そのあたりをしっかり描いているようでした。
シャンプーの要求
中国へと向かうらんまに対して再び接近するシャンプー。実は119シャンプーを持っていたシャンプー、そのシャンプーが欲しければと女らんまを殺せと要求してくる。
まだ、男女のらんまが別人だと思っていたシャンプーだからこその特大の爆弾をここで投げてきたこととになる。いまちいよくわかっていない様子のシャンプーに女らんまの半殺しで納得させたらんまは、自分を傷つけるよう皆に要求。良牙に加え、なんだかんだノリノリの親父たちは容赦がなく、らんまをぼこぼこにして解決となるかと思いきや、まさかのあかねへのかわいくねぇ、色気がねぇ、といった発言が記憶が戻るカギになるという展開。
これまでも言われるたびにらんまに一発入れてきていたあかねでしたが、やはりそのあたりの言葉は条件反射レベルで記憶の奥底に刻まれているようです。とはいえ、この辺もらんまに言われているのを気にしているが故という事でもあり、らんまも少し気にかけてあげればいいのにと少し思ってしまう。とはいえ、この二人何事もなければそう簡単に素直にはなれなさそうですし、まだまだ二人のぎこちない関係は続きそうです。
らんまの暴言で記憶が戻ったあかね、シャンプーは今度こそ命を狙おうとするもそれを阻止するらんま。今度は、自分が本当は女だったと女らんまの姿になってごまかそうとする。女らんまであったと知り命を狙うシャンプーでしたが、相手が自分の恋する人と知ってしまった以上、殺すこともできず手を止め涙を見せて去って行ってしまう。らんまが嘘をついてあしらおうとした件も含めて、ちょっとシャンプーが可愛そうになるお話でした。
2期決定
そのまま年明けには続きが放送されそうなラストシーンで終わった今回のお話でしたがまさかの最終回でした。既に発表されている商品では、うっちゃんの姿なんかも出ており、てっきりこのあたりの登場までやる2クール連続放送だと思っていたのですが、続きはしばらく先となるようです。
令和に改めてアニメ化という事でどうなるのかと思って見始めた作品でしたが、らんま1/2原作のノリをしっかり描きつつ、1クールにまとめたテンポの良さも相まって思った以上に毎週楽しむことができました。
ただ、2期はおそらく最初から決まっていたのだろうとはいえ、1期は少し歯切れが悪いところで終わってしまったなという印象も少しあり、2期にて全体のどこまで描くつもりなのかというのもちょっと気になってきますね。
2期の発表はされましたが、いつ放送開始なのかという点についてはまだ未定。続報を楽しみに待ちたいところです。
ちなみにアニメ1期は新装版の1~4巻までをアニメ化全38巻ということで、まだ序盤も序盤といった感じ。この続きは5巻からとなりますが、流石にすべてアニメ化というわけにもいかなそうですし、省かれるエピソードなんかもあるのかもしれません。
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