2025年2月3日に配信、週刊少年ジャンプ2025年10号で掲載されたOnePiece(ワンピース)最新第1138話『神典』にて登場したシャンクスの兄シャムロックの剣はイヌイヌの実モデル幻獣種ケルベロスなのか?という考察記事。本編のネタバレもあるので注意してください。
シャムロックの剣はイヌイヌの実モデル幻獣種ケルベロスなのか?
シャムロックの剣
シャンクスの双子の兄であるシャムロックが使う剣は、三つの首を持つ犬、ケルベロスに変化して自ら意思を持ち攻撃を繰り返す。
そのシーンでは、ケルベロスと描かれており、その剣がケルベロスとしての力を持っていることがわかる。武器が能力を使うなると、本作では悪魔の実を武器に食べさせる技術が確立されており、ゾオン系の悪魔の実を武器に食べさせるというケースが考えられる。
イヌイヌの実モデル幻獣種ケルベロス?
シャムロックが剣の名前を呼び変化させたケルベロス、口から剣を出して攻撃が可能なうえ、『緊急出動(スクランブル)』と命じると首だけを飛ばしてロケットのように突撃まで可能と、なかなか多様な能力を持っている。
そのケルベロスの背中には、黒い煙のような帯が浮かんでおり、この帯は覚醒したゾオンの背中に浮かび上がるものとよく似ており、ルフィは白い煙、ルッチに関しては同じようなものを出している。ここから考えると、シャムロックの剣がイヌイヌの実モデルケルベロスの能力を持った剣であるなら、既に覚醒までしている状態という事になる。
これに関しては、神の騎士団という組織の団長の武器であるならそれぐらいの武器は持っていてもおかしくはないのだが、武器に与えられた動物の能力を覚醒させることができるのか、というのはちょっと疑問である。
五老星たちと同じ力?
しかし、今回の話で気になったのは、このシャムロックの剣のケルベロスの能力は、ケルベロスとだけ紹介されているところ。つまり、悪魔の実の能力であるとは一言も言われていない。こういった悪魔の実の力によるのか不明な能力については、エッグヘッド編に登場した五老星の能力の紹介と共通点がある。
五老星たちの能力名は、1110話『降星』では、『牛鬼』、『以津真天(いつまで)』、『封稀』、『馬骨』、『サンドワーム』とその名前だけが描かれており、その能力が悪魔の実由来なのかは不明のまま。
今回の『ケルベロス』とだけ紹介された能力名が紹介されたシーンは、五老星たちの能力の紹介と似ている。もしシャムロックの剣が、イヌイヌの実モデルケルベロスの能力を与えられた武器であるなら、これまでの同じように悪魔の実の武器を使った武器の紹介の際と同じように、その実の名前まで今回の紹介で出されていてもおかしくないのではないか。
また、五老星たちが姿を変えた際には、その背中に黒い帯が浮かんでおり、悪魔の実の能力を覚醒させているとも考えられるが、この点もケルベロスとは共通している。
もう一つ気になるのは、ケルベロスが犬の姿を現した時に黒い煙を伴っているという所。1125話『何をもって生とするか』では、サターン聖がその座を奪われる際に力が黒い煙となって抜けていくように見えるシーンがある。この黒い煙、魔方陣からの出現の際などにも表れており、イム様に絡んで五老星たちに与えられている力とも考えられそう。
今回のケルベロスも、この黒い煙のような形をもって出現してきたりと、五老星たちの力に関係しているような描写が多い。
また、1095話『死んだほうがいい世界』では、シャムロックの父のフィガーランド・ガ―リング聖の手には、シャムロックが今回使った剣と似たものを使っており、同じ武器であるとも考えられる。天竜人の名家に伝わる武器であり、神の騎士団の団長の武器と考えると、五老星たちと同じように何らかの力を与えられているという可能性も十分あるように思える。
今回のこのケルベロスに関する能力、あえて悪魔の実とつけなかったのか、単に書く必要がなかっただけなのか。また、悪魔の実でない能力があるとするなら、それを悪魔の実と分けて描いている理由はなんなのか。今後の展開で明かされることもあるのかもしれません。
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