2025年2月5日配信開始、週刊少年サンデー2025年10号で連載された龍と苺226話『100年ぶりの』の感想記事です。ネタバレもあるので注意してください。
100年ぶりの
舌打ちの理由
前回ラストの舌打ちが衝撃的だったムサシですが、前回の専務に対するイラだちが表に出ていた様子。今回も、ルールがわからないくせに普通に進めれば勝てるという無神経な姿に苛立っている様に思わず笑ってしまう。
AIの感情という話では、将棋AI同士の対局であれば時折見せていたこともあったようですが、この態度を人間に見せるのは苺ちゃんの相手が初とのこと。そもそも、AIが感情表現を見せるというのが、何やら奇妙な感じもしますが、このあたりがシンギュラリティに繋がっていくという事なのか。
そういえば、開発に関わる専務、なかなかの年の様ですがその口から連続攻撃のスキルとかないのか、といった単語が出てくるのがさりげなく未来の老人感が出ていて面白かったです。
まさかのオーラ
状況は膠着、互いに受けきれるかどうかを見る戦いの中、圧倒的な格上との戦いという意味でが思い出すのが山野辺との対局というのはなかなか感慨深いシーン。
残り時間的には圧倒的に不利な中で、ついに試合は決着に向かって進む。決着にしては珍しくクライマックス感をあまり感じさせずムサシが自分の予測通り撃ったことでひと段落とい空位に少し違和感を覚えるも、戦いを判定するAIすらも30:70と表示。一度盤面が崩れてしまえば、そこから戻すのは難しい拮抗した勝負の果て、まさかのムサシがオーラを展開。
前回ラストの舌打ちに引き続き、思わず笑ってしまいましたが、果たしてムサシはシンギュラリティに到達してしまったのか、苺ちゃんが決着がついたと思い、上位のAIすらも不利と判断する中、次回何を見せるのか気になるラストとなりました。
一人目のムサシがこれだけ魅せてくれるのを見ると、次からのAI達とどのように話が広がっていくのか、楽しみになってきます。
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