仮面ライダーガヴ 23話『ブロークンスイーツ』闇菓子とショウマの祖父ゾンブ・ストマック感想・考察

2024年9月1日より放送開始した令和仮面ライダーシリーズ第6作目の作品『仮面ライダーガヴ』23話『ブロークンスイーツ』の感想・考察記事です。

この記事には最新話のネタバレが含まれますので未視聴の方はご注意ください。

23話ブロークンスイーツ

23話ブロークンスイーツ

絆斗の母

ビターガヴの撃破に成功した前回から続く今回のお話。冒頭から、ショウマと絆斗の母とのエピソードが語られることに。前回の演出を見て、てっきりショウマは記憶を断片的に思い出しただけなのかと思っていましたが、絆斗の母と出会い、何があったのかを全てしっかりと思いだしていました。

当時はまだヒトプレスの技術がなかったこともあり人をそのまま眠らせて管理しており、それゆえに脱走されるという事態も度々発生していたようで、絆斗の母もそんな脱走した人の一人。たまたま、外に出ていたショウマと遭遇し自分と同じように連れ去られてきたと勘違いし母の元へ連れて行こうとしたのが出会いだった様子。しかし、結果的にはショウマと出会ってしまったことで、ランゴに見つかりそのまま闇菓子の材料にされてしまう。その時の出来事の衝撃故に、ショウマはその記憶を失ってしまっていたようです。

そういえば、闇菓子に絡む施設ではミミックキーを使って人間の姿になるというルールがストマック家にはあるようですが、今回の描写を見ていると、ヒトプレスがない頃に人間を加工する際の質を落とさせないためだったのかもしれません。ヒトプレス開発に関しても、絆斗の母の脱走のようなケースへの対策も含めていたようです。

絆斗の母の件で、ショウマは絆斗に謝罪、絆斗も母が既に材料にされてしまっているだろうことは考えないようにしていただけで頭のどこかではわかっていたこともあり、このことでショウマを攻めるつもりは一切ない。とはいえ、思いがけないタイミングで語られた自身の母の末路に対して、気持ちの整理をつけるには時間を必要としていたようでした。

ショウマと絆斗の母に関しては、これですべて出そろったようにも思えますが、まだ一点残るのは、絆斗の母を攫ったグラニュートのガヴが赤かったという事。赤いガヴというとショウマが思い浮かんでしまいますが、まだここに絡んで何かもう一展開あるような気がします。

デンテ・ストマック

今回ショウマがラキアを連れてデンテの元を訪れたことで、デンテが闇菓子を作った経緯が語られることになる。

元々ストマックは、ただのお菓子会社だったとのことで、デンテも単に美味しいお菓子を作ろうと研究を重ねていただけだった様子。しかし、ショウマの祖父に当たる、ゾンブ・ストマックが、新しい材料を持ってきたことで、闇菓子が完成。当時は、デンテも人間を材料にしてお菓子を作っていたことは知らず、単に良いものを作ろうとしていただけだったことがわかる。

このあたり、デンテが嘘をついているという風にも見えず、おそらく真実なのでしょうが、ちょっと気になるのは、ただのお菓子屋の社長だったゾンブ・ストマックはどのようにして人間界に行き、人間を材料とするアイディアを得たのかという事。これまでの話を見るに、グラニュートの世界では一般的には人間の事は知られていなさそうなこともあり、闇菓子誕生に絡んで何か大きな秘密がまだあるのかもしれません。

しかし、闇菓子を作ったのがデンテだと語られ、ラキアは当然デンテを攻撃。ひとまず、ショウマの説明を聞いて引き下がりはしましたが、闇菓子の発端であるデンテに対する気持ちはまだ収まっているわけではないようにも思える。

また、人間とグラニュートの関係という話だと、今回のラストではショウマがラキアに人間の保護を依頼。来週はその流れかラキアがハピパレを訪れているシーンもあるようで、ラキアから人間に対する認識が少し変わってくるなんてこともあるのかもしれません。

酸賀とビターガヴとヴァレンの新たな姿

前回倒したはずのビターガヴが再び姿を現す。予告でも何やら、少し雰囲気が違うようにみえた今回のビターガヴですが、ショウマのクローンが大量に作られていることが明かされる。

今のところ、誰がビターガヴを作ったのかについてはまだ謎ですが、前回のビターガヴが食べていたピザのごみの処理や、今回の「もう倒しちゃったか」という酸賀の言葉を見るに、ビターガヴを作ったのは酸賀という可能性が非常に高そう。そのあたりから考えると、今回、絆斗に渡した新たなゴチゾウも、酸賀がビターガヴに作らせたものと考えると筋が通るような気もします。

そんな酸賀からバレンタインのプレゼントとして絆斗に渡された新たなゴチゾウ。渡す際には何やら意味深なことも言っており、体への負担が大きいなんてこともありそうです。

それぞれ癖の強い研究者たちの中でも、一段と何を考えているのかがわからない酸賀。最近はきな臭い動きも目立ちだしているのを見るに、ビターガヴや絆斗への研究等々彼が何を目指しているのかがわかる時も少しずつ近づいて生きているのかもしれません。