2025年冬より放送開始の作品、原作:河森正治・サテライト、監督:糸曽賢志による想星のアクエリオン Myth of Emotions 8話『たまごの中で見る夢』 の感想文となります。ネタバレとなる要素も含みますので未試聴の方は注意してください。
8話『たまごの中で見る夢』感想
前回の戦いの影響
前回のラストで衝撃だったサッコがサンを好きになったという言葉。てっきりあの場にいなかったモモヒメを刺したものなのかと思っていましたが、ストレートにサンに対して好きになったという意味でした。モモヒメ的には、自分も好きになった人をサッコも好きになったようで非常に盛り上がっているようでしたが、そうう意味じゃないとのことで、何やら意味深な関係。
更に、今回の戦いは情報が修正されず、アクエリオンと神話獣との戦いが世間へと広まってしまう。これまでは世界の修正力で防がれていた情報が世界にあふれるというのは、杭が打たれた影響で向こう側の世界の影響力が強くなってしまっているが故とのこと。
二本の杭が撃たれたことで、世界はピンチとなりましたが、サンの行動の影響か、学園の生徒たちのマナは高まりつつあることが語らえる。これは、神話獣に立ち向かう力が高まりつつあるということを意味しているのかも。
ただ、そのシーンでの先生たちの会話には、HAKOBUNEと呼ばれるものの存在が伝えられ、貴方たちにも席が用意されているとのことで、そもそもあの通信で会話に参加している人たちは、サッコ達の防衛が失敗し世界が神話獣側優位で合体してしまっても、そちらの世界へ逃げる手立てを持っているという事のように思えました。
宇宙の卵の会
今回は、サンを中心とした宇宙の卵の会が何者なのかも語られる。何やら元々、サンは聖なる卵から作られた人間とのことで、救世主になるべく作り出された存在。しかし、その扱いを不憫に思った人々が彼を助け、外へ連れ出したのがその始まりだったとのこと。ずっと一緒にいた眼鏡の女性は、どことなく怪しい話を語り始めるのかと思いきや、まさにサンを助け出したメンバーだったようで、ちょっと衝撃的。
サンが語るには、人々のマナを正しい方向に導くと、皆がマナに目覚めるとのことで、それがメンバーの行動理由。また、彼自身の願いは、本当の母さんのおなかから生まれること、と色々と事実が語られこそしましたが、結局宇宙の卵の会が何を目指しているのかはよくわからないまま。ここからどう話に絡んでくるのか気になるところです。
神様と過去生の謎
今回トシ君が宇宙のたまごの回の儀式を受ける中で、自身の翼を奪われた過去を思い出す。このシーンは、なかなか印象的で、これまでの過去生を描く場面では、女神の器となったと皆から認められていたセドナが罪人として翼を奪われているところが描かれる。また、そのシーンではセドナと並び、リミヤの過去生であるハイダと、もう一人の男性が腕を縛られていることもわかり、セドナの一族に何らかの罪が課せられたのかもしれません。並んでいる面子を考えるに、こちらはセドナの父親なんて可能性もありそうです。
今回、この記憶はあの場にいた人すべてにとって衝撃的だったゆえか、トシ君の受けた影響が大きかったからかはわかりませんが、エレメント候補生たち皆がその記憶を見ることになる。そんな中、神様も同じように見ていたうで、こちらも過去生に関わりがあることがわかる。今回の話でも、サッコ達の過去のロボットの件を見ていた男性が、やはり神様だったことがわかり、その記憶が残ったのも、神様もまた過去生とのかかわりを持っていたからということなのかも。
また、そんな神様はその過去を思い出した直後、モモヒメを見て逃げ出してしまったのも意味深。話の流れを考えると、セドナから逃げ出したくなるような人物ということで、神様は、セドナの父親の過去生なんて可能性もあるのかもしれません。
三本目の杭
そんな中、三本目の杭を打ち込みに来る神話獣が出現。今回登場した神話獣、杭を打ち込むたびにだんだんと人の姿を取り戻しているように見えますが、これもまた世界の強制力が神話獣世界に有利に働くようになったが故に、本来の姿をとりつつあるということなのかもしれません。また、その戦いに対する話ぶりを見るに、前回登場した神話獣が続いて登場していた様子。
今回は、市街地での戦いということもあり、苦戦。更には3本目の杭を打たれてしまう。撤退されてしまえば、もはやこの場は敵の物ということで、何とか撃破に向かうアクエリオンですが、まさかの敵の出現した穴に一緒に吸い込まれて行ってしまう。
ここにきて神話獣、堕天使の世界へとサッコ達がたどり着いてしまうようで、いよいよ敵の世界がわかる時が来たのかもしれません。個人的に気になるのが、その世界がどのように描かれるのかという事。
本作は、妙にポップなキャラデザを採用しており、それに対して過去生の面々は特徴的な3Dと、絵柄の差が激しいのが特徴。このあたり、何かお話の上での仕掛けもありそうだなと思って見ていましたが、神話獣側の世界は思わぬ画風になっているなんてこともありそうで、次回が楽しみです。
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