2024年9月1日より放送開始した令和仮面ライダーシリーズ第6作目の作品『仮面ライダーガヴ』26話『怒りのぷっつんプリン』の感想・考察記事です。
この記事には最新話のネタバレが含まれますので未視聴の方はご注意ください。
26話 怒りのぷっつんプリン
ラキアとコウジ
今回はラキアからの人間に対する意識が変わるという大きな意味を持った話となりました。そのきっかけとなったのは、前回から続いていたコウジ君との一連の流れ。
弟であるコメルとコウジを重ねるところもありましたが、あくまで人間相手として線引きをしていたラキアでしたが、その背中を押したのは幸果さん。ラキア自身が自ら離れていったコウジの事を突き放そうとする中でも、ラキア自身がそのことを後悔するかもしれないと彼の本心を気付かせる手助けをする。
グラニュートであるとか、人間であるとか、そういうくくりを越えてその人の幸せを願える人物としていてくれる幸果さんがどれほど重要な役割を担っているかが感じられる話でした。そして、再びコウジの元を訪れたラキアは、すっかりコメルに見せていたような態度で接しており、人間に対する気持ちの変化が伺えるのが良い感じ。
そんなラキアですが、今回のラストではコウジ君が進めていたプリンを食べているシーンが描かれる。前回は人間界のお菓子に対して微妙な反応を見せていたラキア。人間向けの食べ物ではないそのプリンを食べ始めたというのは、そこに込められた気持ちを感じ取っているということなのかも。闇菓子の魅力には抗えないグラニュート達が大勢いる中で、今後ショウマ達は闇菓子に対抗していけるような何かは必要になりそう。そうなると、このグラニュートが人間のお菓子を好んで食べれるようになる理由に、今回のラキアがプリンを食べ始めたことも絡んでくるのかもしれません。
絆斗
ラキアが人間に理解を示し、幸果さんたちとの関係が深まったのに対して、一人で動き始めた絆とはより一層の泥沼へと足を踏み入れてしまう。
一人で戦える力として手に入れたチョコルドフォームは、その体に負担をかけるうえ、何やら変身している状態の方が落ち着くといった発言まで見られ、まるで闇菓子のようにその力に依存しているような描写すら見受けられる。このあたりの描写を見ていると、絆斗の中のグラニュートの器官に何やら強く影響を与えているのかもしれません。
更には、今回のラストでは酸賀とビターガヴ達が仲良くしているシーンまで目撃。更には、今使っているゴチゾウが、ビターガヴから生み出されたものだと知ってしまう事に。ここでは、以前ショウマがラキアが協力していたシーンを思い出させるような衝撃的な表情を浮かべているのが非常に印象的なラストとなりました。
今回ラキアが人間のお菓子を食べ始めたに対して、絆斗は闇菓子のようなゴチゾウを使わざる負えない状況に追い込まれていると、二人の関係が対比されるように描かれており、ここから絆斗がどのように盛り返していくのか気になる所です。
27話 酸いも甘いも焦がす程
次回予告には仮面ライダーベイクの姿も登場し、予想はできていましたがやはり酸賀が変身することが明かされる。人間である彼が仮面ライダーに変身するようですが、絆斗のようにグラニュートの器官を埋め込んだのか、はたまた絆斗での実験の成果として期間を必要とせず変身する手法を確立したのか。
今回久々に登場したニエルブとの会話では、絆斗は僕にとっての救世主といった発言がありましたが、これは仮面ライダーへの変身のリスクの部分を丸々検証することができ、自身は安全にその力を利用できたといった意味合いなのかもしれません。
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