2025年2月2日より放送開始したプリキュアシリーズの22作目、アイドルを題材とした歌とダンスが魅力の作品『キミとアイドルプリキュア』7話『心おどる♪キュアキュンキュンデビュー!』の感想記事です。
この記事には最新話のネタバレが含まれますので未視聴の方はご注意ください。
7話『心おどる♪キュアキュンキュンデビュー!』
戦うのは無理
キュアアイドル達が戦う様を見て、自分が思っていたアイドルプリキュアとのギャップに心折られてしまうこころ。彼女が見ていたのは、アイドルとしてのアイドルプリキュアのみ、それが突然怪物と戦っているなんてことを見せられても、ついていけないのは仕方ない。アイドルとしてのプリキュアと、戦うプリキュア、本作では二つの側面を持つプリキュアですが、これまでの二人はむしろ戦うという所から始まっていたが故に生じた意識の違いのようなものも感じられる展開となりました。
一度は、二人に戦えないと告げるこころでしたが、それでも、自分が感じたアイドルプリキュアに対する輝きは忘れらず、ダンスをしていてもずっと頭から離れることはないというのがなかなかにつらい。自分の大事なものを諦めようとするが故に、自分で作ったグッズを倉庫にしまいこむ流れは、彼女のつい我慢してしまうという気の持ち方を表すようなシーンでした。
うたとプリルン
こころの心が折れてしまうところを見たことで、流石に自分の考えなしの勧誘を反省した様子のプリルン。ある意味、これまで見つけた二人が特別ではありましたが、それでもプリルンにはこころのキラキラが見えていたというのも真実。その辺まさかのタナカーンが応援してくれるというのはちょっと意外でしたが、基本的には前向きなうたとプリルン。その夜中には突如息を合わせて目を覚まし、こころに対して行動を始めることを誓う。
こんな真夜中に?と思っていたら、ひとまず眠りはするようでパタンと眠りについてしまい、その寝つきの良さにちょっと笑ってしまいました。
彼女の涙と戦う理由
今回のこころは涙の描写にすごく力が込められているのを感じました。幼い頃父を失った経験から、つい自分の心を抑え込んで我慢してしまう故に、涙を隠そうとしている。しかし、それがうたの言葉であふれだしてしまう様が非常に心打つ流れとなっていました。
そして、この我慢しないといううたとのやりとりが、彼女自身が本当にやりたいことへ再び目を向けるきっかけにもなる。偽物のライブ、適当なポップ、そしてそれを踏みにじるチョッキリ団。容赦のないライブの破壊描写があるこあらこそ、自分の大切なものを踏みにじられたこころに立ち向かう勇気を生ませたという流れは、これまでの二人と異なり、どことなくファン的な視線も含めた戦う理由となっておりよかったです。
今回ずっと涙とそれを我慢し、夢を諦めようととつらい顔をしていた彼女だからこそ、ラストの笑顔が大きく映える展開となっており良いお話でした。
次回みんなでお泊り!アイドルプリキュア大研究!
先輩たちを研究させてください、とのことで何やらお泊り回となる様子。ダンスへの向き合い方を見ていると、他の二人にそこまで後れを取っているようには思えない彼女ですが、それでもあくまで先輩は大事にできるスタンス。
このあたりも、やはり憧れた相手が目の前にいるが故の行動といった感じがしてなかなか微笑ましいです。
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