2024年9月1日より放送開始した令和仮面ライダーシリーズ第6作目の作品『仮面ライダーガヴ』27話『酸いも甘いも焦がす程』の感想・考察記事です。
この記事には最新話のネタバレが含まれますので未視聴の方はご注意ください。
27話 酸いも甘いも焦がす程
倒れる絆斗
前回ラスト、絆斗が酸賀とビターガヴとのつながりを見てしまったところから続いた今回のお話。ビターガヴからはお父さんと呼ばれてるも、それを否定しご主人様と呼び直させる。更には、絆斗にそのことを見られ、事情をすべてばらしたうえで改めて絆斗に協力を要請。しかし、ビターガヴの件を受け入れられない絆斗はそのまま去ってしまう事に。この時の、「今更怖気ついちゃって」という発言のあたりは、珍しくいつもの余裕にあふれた雰囲気が出ておらず、酸賀の新しい一面が少し見えてくるシーンでした。
酸賀を頼ることもできずボロボロの体のまま外へ出た絆斗でしたが、途中で倒れているところをショウマ達に発見される。最後に何とか酸賀の元へ連れていくことを拒否したおかげで、デンテの元で治療を受けることになる。
デンテの治療で目を覚ました絆斗ですが、突然目の前に現れたグラニュートを警戒するも、事情を知ると即座に謝罪に映れる当たり、相変わらず話がスムーズに進む。この感じだと、ストマック家の件や一般グラニュートも闇菓子の被害者であることを伝えれば、割とすんなりグラニュート全てが敵ではないという事は理解してくれそうです。
酸賀の真実
そんな中、事情を聴きに酸賀の元へ向かったショウマは、流石にビターガヴがいるとは思っておらず油断して捕まってしまう。ショウマを人質に絆斗を呼び出す酸賀、その目的は、絆斗とのこれまでの関係を継続することの様子。グラニュートの器官を埋め込むのに成功した人間という存在はそれだけ貴重という事なのかも。
酸賀が行ったのは、ある意味自分が新たに作った装備のプレゼンテーション。ベイクマグナムにより自ら仮面ライダーベイクへと変身し、ショウマを倒すことでその力がどれ程優れているか、グラニュートを倒すのに必要なのかを絆斗に見せつけ再びの協力を仰ごうとしているようです。
仮面ライダーベイクでの戦いは、どちらかというと自らの体を使った実験といった雰囲気があり、酸賀らしさがあふれておりなかなか面白い。とはいえ、未だ不調なうえ、相手はただの人間という事で戦う事を躊躇するショウマ相手という事で一方的な戦いとなってしまう。
そんな酸賀は、ショウマに戦う理由を与えるために、これまで自分が行ってきたことを明かしていく。20年前から研究を開始し、何やらこれまでの実験で、既に8人は犠牲にしている事を語る。改めて思うと、グラニュートの器官を埋め込むなんて実験が初見一発で成功するわけもなく、そういった実験の犠牲者がこれまでにもいたという事のようです。
そして、更に畳みかけるように、話は絆斗の師匠の件にも広がり、ニエルブの提案により絆斗の師匠を殺し絆斗を戦わせる方向へ誘導していたことまで明かされる。
師匠の件は、これまでも酸賀が絡んでいるのではないかという予想はありましたが、まさに的中。絆斗を戦いに赴かせる餌として必要としていたようです。まさに、ここまでの絆斗の行動を思うように動かしてきたのが酸賀だったことが明かされ、絆斗に大きな絶望を与えるラストとなりました。
『K』とは?
今回酸賀の目的が、グラニュートを倒せるだけの強い人間を作りたいという事が明かされる。以前チラッと話していた最強の生命体を作りたいといったニュアンスの話ともつながっており、これが彼の目的なのは間違いなさそう。
とはいえ、グラニュートを倒すために強い人間が必要なのか、はたまた、シンプルに最高に強い生物を目指しているだけなのか、という点についてはまだ疑問が残り、このあたりは彼が研究を開始した20年前に何があったのかという事が明かされるまではわからないままとなりそうです。
そんな中、今回の話で気になったのは、7:35秒頃の酸賀のパソコンモニターに映っていた『K』という存在。ビターガヴと、絆斗のデータの中央に描かれた codeKという名の赤ん坊の項目。二つの研究成果の中央にあるという事は、このcodeKと名付けられている赤ん坊こそが、酸賀の目指す実験の成果という可能性は高そうです。
Kという文字を見てまず頭に浮かんだ、仮面ライダーのKですが、仮面ライダー自体は都市伝説的に広まった呼び名という事で、それをそのまま拾って名付けたのかは謎。とはいえ、今の研究はビターガヴ、つまりショウマありきで進んだものという事を考えると、仮面ライダーのKというのはなくはないのかも。
そして、今回酸賀が変身した仮面ライダーベイクは、その過程の一つという事なのかも。絆斗との実験により負担は大きく減少されたとのことですが、変身解除した酸賀の手はしわくちゃになってしまっており、まだまだ負担は大きい様子。まだまだ実験を必要としているようで、このあたりが絆斗を必要としている理由なのかもしれません。
28話『絆のチョコフラッペ』
今回ラキアがデンテの元へ持っていたヴラスタムギアとゴチゾウたちのデータから、デンテが新たに作り上げた新たなヴァレンの姿が登場。黒いチョコのゴチゾウの負担には耐えられない絆斗、しかし、ショウマのゴチゾウでは力が足りず、そもそも変身すらも危険な状態。
チョコだけではなくフラッペをモチーフとしたゴチゾウというのは、もしかするとつらい時でもアイスなら食べられたというあたりから着想を得た冷たいゴチゾウという事なのかも。ここしばらくずっと心身ともに追い詰められ続けていた絆斗ですが、いよいよ大きな一歩を踏み出す回が来るようで次回が楽しみです。
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