2025年3月24日に配信、週刊少年ジャンプ2025年16号で掲載されたOnePiece(ワンピース)最新第1143話『神の騎士団』の感想記事です。最新話のネタバレもあるので注意してください。
第1143話 神の騎士団 感想
眠り歩く子どもたち
前回のラスト神の騎士団のゲームにより眠ったまま歩き始めた巨人族の子供たち。やはりこれらは、神の騎士団が支持されていたゲームによるものであることが明かされ、神の騎士団の面々の能力も明かされる。
まず、前回ちらっと触れられていた触った人を傷つける能力に関しては、ソマーズ聖のイバイバの実の力によるもの。子供にこの能力を使い、親に抱きしめさせ苦しめるという事を話しており、これまでどこか陽気な雰囲気を出していたことで他の天竜人とはまた少し違うのかな?とも思うこともありましたが、その根っこは実に天竜人出ることがわかる。
また、怪物の出現ととおそらく子供たちが眠っている現象に関しては、キリンガム聖による幻獣種リュウリュウの実モデル 麒麟の夢具現人間の力であることも判明。夢を見た人からその夢に出てきたものを具現化させることが可能なようです。ただ、ゾオンの悪魔の実として、麒麟の能力であるにもかかわらず、それと直接繋がりが思い浮かばない夢具現化人間と紹介されているのはちょっと異質にも感じる。
そして、子供たちを歩かせているのが軍子のアロアロの実のベクトル人間の力。前回も矢印が描かれており、この白い矢印に沿って眠ったままの子供たちを歩かせているようです。
あくまでゲームとして今の状況を楽しみ、麦わらの一味がいることや、子供たちが火事に突っ込もうとしていることも楽しんでいる神の騎士団の面々、果たしてここからどう戦う流れに持ち込むのか気になるところです。
しかし、神の騎士団の面々、団長であるシャムロックの指示とはいえ、やたらゲームという事象にこだわりがあるように思えるのはやはり気になる所。単に人間よりも上の存在である天竜人が人間に関わる以上、あくまですべては遊び、本気で取り組むことはないということなのかもしれませんが、何か深い意味もあるのかもしれません。
森を見ろ?
そして、その裏ではロキとルフィたちとのやり取りも進行。雷を降らせ火事を起こしたロキは、自分を解放するようハイルディンに要求する。要求を呑もうとするハイルディンに対して、ゾロはそれを止めルフィも動き出す。
ハイルディンからは、近づくと感電するぞという警告がありましたが、覇気をまとっていない雷ということで当然ルフィには無関係。これまでのシャムロックから続く一連の攻撃を受け既に死にかけていたロキの体はすでにボロボロ、ゴムゴムの腕風船ともはや攻撃ですらない勢いの打撃ですらダウンしてしまう。
ルフィの頼みでロキの治療が始まるも、かつてのロキからの仕打ちを思い出し許せないハイルディンはロキにとどめを刺そうとする。
しかし、そこでロキが言ったのは、森を見ろと、俺が本当に殺意を持って親父を殺したなんて思ってねぇよな…という二つの意味深な言葉。
少し考えてみる中で、まずロキ自身は嘘つきと呼ばれ続けており、この場を切り抜けるための嘘ともとることはできますが、果たしてこれほど切迫した状況でそのようなことをするのかというとかなり怪しい。
森を見ろというのは、『木を見て森を見ず』という諺を意味しているのかもしれません。今回の場合で言うなら、俺が親父を殺したという事象だけが木だけを見ているということ事、森を見ろというのは、そこに隠されたもっと大きな意味を理解しろという意味合いに思えてくる。
そうなると、俺が本当に殺意を持って親父を殺したと思ってねぇよな、という言葉の意味も、親父殺しの本当の意味を理解しているよな?という確認のようにも思えてくる。
やはり、ハラルド殺しの裏には神の騎士団が関わる事情があり、それに関わってロキはハラルドを殺さざる負えなかったなんていうのはありそうです。
そういえば、今回のソマーズ聖のいばらのゲームを親子でやると最高という話がありましたが、親子という状況はどこかハラルドと子供たちの関係にも重なるように思える。もしかしたら、この親子を苦しめるゲームが行われたなんて可能性もあるのかもしれません。
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