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想星のアクエリオンMOE 最終回12話『愛の神話を語ろうよ』 全体の感想 【myth of emotion】

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想星のアクエリオンMOE最終回12話『愛の神話を語ろうよ』感想考察 アニメ
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2025年冬より放送開始の作品、原作:河森正治・サテライト、監督:糸曽賢志による想星のアクエリオン Myth of Emotions 12話『愛の神話を語ろうよ』 の感想文となります。ネタバレとなる要素も含みますので未試聴の方は注意してください。

12話『愛の神話を語ろうよ』感想

12話『愛の神話を語ろうよ』感想

モモヒメが神話獣に食われてしまった前回から続く今回のお話、アクエリオンでの戦いが続く。モモヒメの死を認識している以上、モモヒメが死んだことさえ知っていればサッコ達の世界が優位となるはずだが、そもそもその自傷を知っている人間がすべて死んでしまえば、その矛盾もまた消え去ると、なかなかの力技な理屈でまだ神話世界が押し返す方法があることが語られる。

アクエリオンが絶対に負けられない戦いとなる中、覚醒会議の面々は、実はすべてがAIによるもの、今の世界に存在する不安定な人間すらも世界が残るためには必要ないという判断の元、地上の人類に多大な影響を及ぼすゼウスの杖と呼ばれる兵器を起動し、モモヒメを取り込んだ神話獣を撃破しようとする。

しかし、混沌の女神としての力を持った神話獣の攻撃により、覚醒会議の面々は全滅と、ある意味諸悪の根源ともいえる彼らはそのまま全滅。

しかし、DIVAからあふれるマナにより、サッコ達の世界が劣勢になる中、まさかの司祭が過去生であった教頭たちが力を合わせDIVAの量子ユニットを手数でシャットダウンしたことでどうにかその現象を抑えようとする。さらに、それぞれ溢れてきたマナにより自分の失われた感情を取り戻したサッコ達により、モモヒメを助け出すことにも成功。ここまで、そこまで主人公らしいことができていなかったサッコですが、最後の最後でモモヒメに告白まで重ねて救出となかなか良い感じ。

ここから全て無事解決と思いきや、最後の最後でDIVAにバックアップとして残されていた覚醒会議の意思によりモモヒメが殺されてしまう。モモヒメが死んでサッコ達の世界が優位で合体では済まず、二つの世界両方が消滅する危機の中、最後の最後でサンの言葉を受けたサッコが覚醒。このあたりは、ある過去で自ら恐怖の感情を翼と共に捨てたナヌークの想いも繋がっているように思えるシーン。

自分たちで修正すると、モモヒメが生きる世界、二つの世界が消滅しなかった世界を作るため、混沌の女神の力を宿した神話獣と力を合わせ、世界衝突の軸をずらしたことで、二つの世界が一つになることを防ぐことに成功。

とはいえ、サンの言っていた通り誰かの犠牲は必要となってしまったようで、サン自身が犠牲となり、モモヒメが死なない世界を作る。結果的に最後まで、皆を助けるためだけに動き続けてきたサンだけが報われない話となってしまいましたが、もしかしたら、最後彼が残した言葉の通り、今度こそ本当の母親から生まれてくることができるのかも、というの唯一の希望か。もしかしたら、本作最後綺麗に結ばれたモモヒメ、サッコの息子として、サンが転生できるなんてこともあるのかもしれません。

それぞれが翼を失った理由

今回は、女神復活の後の出来事が語られ、それぞれの翼が失われた理由が明らかになる。ナヌークに関しては、混沌の女神と戦うにあたり恐怖を捨てるため。ハイダの共感性は最後の狂乱の中周りに共感する感情など必要ないと思った事。スクナは、実験台として翼を刺した双子が、その翼の気持ちにこもっていた感情の元スクナの翼を奪い去る。そして、双子はその時の自分たちの行いから、こんな感情など不用と自ら翼を抜き捨てる。

スクナは翼を抜かれて好奇心が失われましたが、このあたりは彼自身の強い感情だったが故なのか、相応に自身の好奇心に後悔があったからなのかというのははっきりとしませんでしたが、悪しき感情がこもった翼を捨てていたという事から考えると、それなりに後悔もあったのかなという気もします。

本作にメインキャラクター達の一部の感情がない理由は、翼にこもった感情を捨て去ったが故に、サッコ達の感情も同じように抜け落ちてしまっていたという事だったようです。

しかし、そもそも女神が世界に危害を加え始めた原因自体が、自分たちの感情を翼と共に捨て、それが悪しきものとなってしまったからだったことがわかる。不要なものを切り捨て続けたことが、女神の怒りを招き、セドナを生ませたことで、その体を使い自らの力を世界にふるったという事なのかもしれません。

ディーヴァと混沌の女神

今回の終盤ディーヴァ自身がサルタ先生の体を借りて自らの考えを話しており、サッコ達過去生の転生者達を同じタイミングで転生するように調整し、過去の罪の贖罪をさせようとしていたという事がわかる。

かなり突然の話で、ちょっと悩んだのですが、ディーヴァ自身が混沌の女神の意思を代行していた、もしくは女神の意思を演算してしまっていたのかなと解釈しました。

過去のナヌークと女神との戦いでは、その抗いにより世界は二つに分かれその罪は残ったまま。だからこそ、女神はその罪を償わせようとずっと動き続け、人間の世界に過去の転生者をそろえるよう予言を与え続けていたと考えるとしっくりくるように思える。

今回のラストでは、混沌の女神を宿した神話獣とアクエリオンが合体し、世界を救うという事が、ある意味全ての罪滅ぼしとして女神との因果も終わらせる話となったという事なのかもしれません。

全体の感想とまとめ

過去生に絡む謎を含めた設定を大きく開示し、更にクライマックスの展開も描くとかなり忙しい最終回を見終わってみて、良くこれだけの話を1クールでまとめたなと思うと同時に、この話をやるには1クールでは足りなかった作品なのではないかとも思ってしまう。

現代だけでもキャラクターが非常に多く、過去生での別キャラクターまで含めると相当な数。思ったよりはかなりシンプルな話だったとはいえ、過去生と絡めた話にも大きく尺を取られ、どうにもキャラクターの描写が少な目になってしまったのがもったいなく感じる。

サッコ達それぞれの感情が欠けているという話は設定としてそうなのはわかりますが、もう少し実感させるお話が欲しかった。サッコが恐怖を恐れないからパルクールを行っている、ハナが憎しみがないから殺そうとする、等々描いていたこともわかるのですが、それぞれ欠けている感情に絡んでトラブルが起きる学園生活回のようなものがあれば、もっとそれぞれのキャラクターに愛着がわいていたんじゃないかなと思ってしまいます。

ムナカタ先生や、教頭のラストのサプライズは面白くはあったのですが、ここまでそこまで触れられたキャラクターというわけでもなかったので、そこまで気持ちが動くこともなく終わってしまい、このあたりのキャラも絡めた学園パートの話が欲しかったかなと思ってしまいます。

そういえば、本作では、話の引きがなかなかうまく、突然のハナが見せた殺害衝動だったり、突然のサンへのモモヒメの感情だったり、神話世界に飛ばされたりと、次回を期待させる話の終わりなんかは非常によくできていたりと、色々考えながら見るのには楽しい作品で、ラストもいろいろこじれた割にはきちんと最後は愛ゆえにハッピーエンドで終わったのはよい感じ。ただ、キャラクターに魅力がありそうだったが故に、もう少し各キャラクター達が交わるお話を見てみたかったなという作品でした。

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又三郎

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