仮面ライダーガヴ 28話『絆のチョコフラッペ』フラッペいずゴチゾウの声優は誰？感想・考察

2024年9月1日より放送開始した令和仮面ライダーシリーズ第6作目の作品『仮面ライダーガヴ』28話『絆のチョコフラッペ』の感想・考察記事です。

この記事には最新話のネタバレが含まれますので未視聴の方はご注意ください。

28話絆のチョコフラッペ

28話絆のチョコフラッペ

絆斗のエピソードの総決算

今回はまさにここまでの絆斗とのエピソードの総決算、それに加えてヴァレンの新たなフォームも登場といった感じの話で非常に満足できるエピソードとなりました。

OPもなしでスタートし、まさに師匠が酸賀のせいで殺されたという事実に打ちのめされる絆斗とまさにどん底から始まった今回ですが、再びのショウマとの交流と、何も悪くないとわかっているはずのショウマに対して冷たくしてしまう自分の自己嫌悪を吐露するシーンなんかは、その心内を明かす演技が非常に熱がこもっていてよかったです。

今回絆斗は、ショウマに対してドロドロした部分まで含め、自身の本音を全て打ち明けたからこそ、再び二人がともに前に進めたようでよかったです。

そして、そんな絆斗にかけたショウマの言葉も、ここしばらくショウマを悩ませていた絆斗に感じていた罪の意識からの不調くだりを、絆斗の自分の行動で師匠を巻き込んでしまったという罪の意識に重ねて伝えることで、言葉の重みが増しているというのも非常に良いところ。

二人でフラッペを並んで食べるシーンなんかのショウマが絆斗の横に座る距離感の近さにちょっと笑ってしまう。そして、そんな二人の元に再び現れる酸賀は、実験の続きとして絆斗を求める。直前のショウマとのやり取りから酸賀のこの流れを見ていると、何となく痴情のもつれというワードが頭にちらっとよぎってしまいましたが、これはそういう話ではないですね。

一度は戦う力を求めて下がった絆斗ですが、デンテの元で新たなベルトを手にして再び戦いへと戻ってくる。酸賀との戦いは、変身を解除して生身での戦いにまで進みますが、もはや力ではなく二人の心折れるまでひたすらに抵抗する心の勝負。

そんな中で、新たにショウマから生まれたフラッペいずゴチゾウの力でヴァレンがパワーアップ、仮面ライダーベイクを撃破することに成功しました。

そういえば、今回のフラッペいずゴチゾウ、何やら日本語も流暢にしゃべり、一方の喋り方はどことなく悟空の声優野沢雅子さんっぽい雰囲気が出ていましたが、どうやら違うようで下和田さんの一人二役だった様子。二体一組で生まれてくるというなかなか珍しいゴチゾウということで、この子が二体一組で生まれてきたのは、もしかすると、ショウマと絆斗二人で食べた思い出が関係しているのかな、なんてことを思ってしまいました。

ラストシーンでは、河川敷を絆斗を背負ったショウマが歩くというシーン。OPの河川敷を三人でいるシーンが連想されるのが、まさに二人の和解の象徴的なシーンで良いですね。

最後の最後、久しぶりにショウマのお腹が鳴るシーンが描かれ、これまで彼を悩ませていた不調からの回復がわかる。そこにすかさず、グミを放り込む絆斗も、ショウマの事をよくわかっている相棒の復活といった感じがしてよかったです。戦いに行く前に持ってきたグミ、非常にきれいに拾われて終わりました。

酸賀の過去

そして、酸賀と絆斗との戦いの裏では、酸賀の研究所に襲撃を賭けたラキアと、ビターガヴとの戦いが描かれ、そこで酸賀の過去が示唆されることになる。このシーン、ビターガヴが自分の仲間を作る場所としてではなく、マスターの大事な場所を守ろうとしていたというのも、なかなか印象に残るシーンでした。お父さんと呼んで否定されたビターガヴですが、酸賀を思う気持ちは強かったようです。

施設を破壊された後に流れてきた小さな靴下や、酸賀が子供を抱き上げていた写真、更に以前から行っていたKと呼ばれる死なない生命体という話をまとめて考えると、酸賀は子供をなくしており、それゆえに死なない最強の生命体を作るという研究を始めたのではないかと思われる。

絆斗との戦いに負けた後、ぼろぼろになって倒れている酸賀の元にニエルブがやってきて、研究の後は継ぐと告げたのもなかなか意味深。酸賀が研究していた最強の生命体Code:Kに絡むエピソードは、ここからニエルブが引き継ぎ事になるようです。

酸賀自身の生死もまだはっきりとはしておらず、果たしてここからどのように話が広がっていくのか気になるところです。