2025年4月9日より放送開始、監督:鶴巻和哉 脚本:両榎戸洋司庵野秀明 キャラクターデザイン:竹によるテレビ放送版 機動戦士Gundam GQuuuuuuXの1話『赤いガンダム』の感想・考察記事です。ネタバレを含みますので注意してください。
1話『赤いガンダム』
まだまだ映画の範囲
1話『赤いガンダム』で描かれたのは、劇場版 機動戦士Gundam GQuuuuuuX で描かれたジークアクスパートのエピソード。個人的には、結構ハイペースでマチュとニャアン、そしてGQuuuuuuX への搭乗を描いていた気がしたので、このあたりもう少し追加してテレビで放送するのかなと思っていましたが、劇場版で流れていたものがそのまま放送。
そして、映画での一番のサプライズとなったシャアに絡む宇宙世紀のエピソードは省かれるのかと思っていましたが、次回は『白いガンダム』とのことで放送される様子。今回改めてマチュが主人公のジークアクスの話を見直していると、宇宙世紀に絡んだ名称こそ出てきますが、赤いガンダムは宇宙世紀のガンダムとは全く異なる姿をしていたりと色々混乱しそうですし、Begginingパーとも見せる必要があるというのも納得。
来週冒頭からいきなり機動戦士ガンダムが始まってしまうのか、はたまた、GQuuuuuuX としてのガンダムが始まるのか、またOPやEDがどうなるのというあたりも気になる感じです。
そんなこんなで、ここからは映画で一度見ていた1話を改めて見直してみて色々気になったポイントを書いていきます。
マチュとニャアン
改めて見てみて感じたのは、メインキャラクターとなるマチュとニャアン、二人とも視聴前に思っていたものとはかなり違うなというところ。
視聴前のビジュアルから感じるイメージでは、ニャアンは秘密を抱えたミステリアスな少女、そして、マチュはそれに巻き込まれた女学生といった感じが強かったです。
しかし、実際に映像で動いているところを見てみると、ニャアンはとてもか弱く、逆にマチュはたくましい。マチュがニャアンの事件に巻き込まれた、というのはその通りなのですが、それでもどちらかというとマチュからニャアンに接触するよう動いており、むしろ主体体に動いている。
武器開放のインストールデバイスを事務所に持ち込むシーンでも、既に気弱な雰囲気を出しているニャアンに対して、一切物おじしないマチュ。それどころか、警察に見つかったことをつめられるあたり、すすっとマチュの後ろに隠れてしまうニャアンがとても印象的でした。
そんな中起きる、赤いガンダムとGQuuuuuuXのコロニーへの侵入。隠れたGQuuuuuuXを探すために、軍警のザクが難民の違法建造物を破壊するシーンではマチュが奮起する。ここでマチュが動いたのは、難民への非道を許せなかったという思いもあるのでしょうが、目の前で打ちひしがれるニャアンの事も意識していたのは間違いなく、このあたりまだ出会ったばかりの二人の関係がここからどうなっていくのか気になる要素となりました。
しかし、その後のザクでは勝てないからの、即目の前にあるもっと強そうなGQuuuuuuX に乗り込もうと動き出すあたりは、実に彼女の強さと何をしでかすかわからない怖さも感じさせ、果たしてこれから始まる戦いの中、マチュがどうなっていくのかに気を向けさせてきます。
また、この先どうなるのか?という疑問はニャアンにも向けられる。今のところの彼女は、難民という不利な状況の中、やれることをして生きているといった感じのキャラクター。自分に向けられる理不尽に対しても、抗うというよりはどことなく受け入れてしまっているようにも見える。そんな彼女が、本編を通じてどのように変わっていくのか、作中でどのような役割を持っていくのか、気になるところです。
白いハロの謎
映画で見ている時はそこまで気にしていなかったのですが、改めて見ていると、マチュのパートナーとなる白いハロもなかなか謎が多いことに気付く。
もともとこのハロは、クランバトルの事務所でアンキーの元にいたものの様子。しかし、「空って自由ですか?」というマチュの問いかけをきっかけに寄ってきたハロは、そこからマチュのパートナーのようにマチュを手助けするように行動を開始する。
ザクのインストールデバイスの場所を示すのはわかりますが、全く未知な機体であるGQuuuuuuXに乗った後も、何やらアシストする発言をしていたりと、単なるサポートロボットとしては説明がつかなそうなこともしている。とはいえ、ガンダムを象徴するハロだからできた、と言われてしまえばそうなので、大きな意味はない可能性もありますが、このハロや、アンキーさんに関しても秘密が隠されているなんてこともあるのかもしれません。
ただ、やはり気になるのは、なぜマチュについていったのかという事。マチュがニュータイプとしての素質を備えているからなのか、最初に問いかけた「空って自由ですか?」という言葉に何か意味があったのか、マチュとハロの関係も、今後のお話で気になってくる要素となりました。
次回『白いガンダム』
てっきりやらないのかと思っていた、宇宙世紀シャアによるパートが次回となる様子。劇場版で上映されたGQuuuuuuX 本編パートもまだ残っていますが、間に挟まってシャアのエピソードが描かれることになるようです。
映画の話だとシャアパートも結構長かった気がしましたが、1話でまとめるのか、はたまた大胆に2話使ってしまうのか、色々気になる所。もう一度見たいところでもありましたので、ありがたいですが、次のGQuuuuuuX 本編まで2週間が空くとかだと色々忘れてしまうなんてこともありそうです。
この感じだと劇場版で描かれた先の範囲は、4~5話からとなりそうですね。
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