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アニメ 小市民シリーズ 第2期 12話『あたたかな冬 後編』秋期限定栗きんとん事件 感想

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小市民シリーズ2期12話あたたかな冬後編感想考察感想 アニメ
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2025年春より放送開始の作品、米澤穂信による『小市民シリーズ』を原作とし、監督:神戸 守によるアニメ化作品『小市民シリーズ』 12話『あたたかな冬 後編』の原作未読での感想文となります。アニメのネタバレとなる要素も含みますので未試聴の方は注意してください。

12話『あたたかな冬 後編』

一連の火災

長良川沿いで燃えていたバンの事件、一連の火事の一件として扱われた事件となっている様子。

前回何かひらめいた瓜野君、校内新聞のコラムで事件について触れていましたが、津野ないし、木挽のあたりと書けば、翌月2月15日 津野 河川敷で火災発生、更に、当真町か鍛冶屋町、あるいは日の出町ではないか、と書けば3月15日に日の出町でバス停のベンチで火災発生と、複数の候補を示しつつも彼の言ったとおりの場所で火災が発生する。

前回の事件は、西森のゴミ箱、小指の資材置き場、茜部の自転車置き場とのことで、それに続く形で今回火災が2件発生しました。

瓜野君の予想は、何か所か候補をあげているのが気になる所で、彼の推理では複数個所が犯行現場となるということか。また、今回は地図で場所の提示はなかったことを考えると、町の名前にヒントがあるのかもしれません。そのあたりを踏まえて、前回意味深に映していた消防団のシーンを見返してみましたが、上ノ町2と書かれていますが、何か意味があるのかはわからず。果たして瓜野君は何を元に事件現場を予想しているのか、全く読め好きになるところです。

そういえば、今回放火され燃えた小佐内さんの誘拐に使われた車は、数カ月前からあそこに放置されていたとのこと。小鳩君的には、この件が小佐内に結びつけて考えるきっかけとなったようで、何やら小佐内さんも裏で動いている様子なのは確かで、果たして彼女が何をしているのか気になるところです。

瓜野君

今回の瓜野君は、火災現場を次々と当てたことで周囲からも認められていくことになる。まさに自分の願った通りの状況となっている瓜野君ですが、新田という教師から、記事の事を詰められる中で新聞部自体の問題にもなりかねないということで、堂島から次の記事で決着を付けろとの指示を受ける。

それにはひとまず納得した瓜野君ですが、何やら前回から瓜野君を焚きつけている氷谷君は、今後も事件の記事を続けろと改めて焚きつけてくる。今回の記事を2件用意しおき、ギリギリで差し替えればまだ続きはできるという氷谷君ですが、何やら妙に押してくるあたり本当に瓜野君の為を思ってこんなことをしているのか?と少し疑問にも思えてくる。

事件現場を新聞で言い当てるという状況は、一歩間違えれば話題作りのために新聞部が自ら放火しているのではないか?と思わてしまうのは間違いなく、このまま記事を書き続ければ、良くない方向に話が進みつつあるようにも思えます。

そういえば、今回ちらっと、なくしてしまったので余っている新聞はないか?という問い合わせが来たという話もちらっとありましたが、もしかしたら、次の事件現場に校内新聞が残されてしまう、なんてことがあればなかなか状況も悪くなりそう。

焚きつける氷谷君の言葉はどうにも瓜野君を誘う罠という風に聞こえ、果たして次回瓜野君がどう行動するのか、気になるところです。

小佐内さんの語るマロングラッセ

今回の小佐内さんの言動で特に気になったのは、瓜野君に語り掛けていたマロングラッセのお話。栗をゆで、皮をむいて、シロップに漬け込み膜を作る、どんどん濃いシロップにつけていくことで膜は厚くなり、いつの間にか中の栗まで甘くなっていく、とのこと。

このシロップのくだりを聞いていて、最初に頭に浮かんだのは今回の一連の火災事件。少しずつエスカレートしていくこの事件をシロップの濃さになぞらえているようにも聞こえるのは、小佐内さんが何かをしていることに絡んでいるようにも思えました。

しかし、小佐内さんの手段はいつか目的になるという言葉は、今の瓜野君が本来記事を書くのは手段であったはずなのに、いつの間にか記事を書くことが目的になって、本来の目的を見失ってしまっていることを示しているようにも聞こえ、彼をたしなめているように聞こえる。さらに最後には、瓜野君に対して痛はだめ、と忠告の言葉も伝えていており、瓜野君が今手掛けている火災の記事に対して警告をしているようです。彼女は、部長の言った通り、ここで止めておけと暗に伝えているように見えてきます。

そして、このシロップの下り、最後に自分と瓜野君をマロングラッセに例えたことでもう一つの意味を感じさせてくるのが面白い。瓜野君はシロップという例えは、小佐内さんが瓜野君というシロップと付き合う中で、変わっていこうとしていたのかなと思わせてくる。

小鳩君との間で結んでいた小市民になるために結んでいた互恵関係は、結局失敗に終わってしまった、だから新しいアプローチとして、如何にも小市民的な瓜野君と彼氏・彼女という関係で付き合い交わる中で、自分自身もそんな風になろうとしていたのかもしれません。

声優さんの語り口もあって、非常に意味深な雰囲気をまとっていたマロングラッセの下り、考えられる要素が多く込められており良いシーンでした。

小鳩君の嘘?

そんな瓜野君と小佐内さんの裏で、小鳩君と十希子ちゃんの話も進む。二人で映画を見にいったりと、前回に引き続き関係は良好。余談ですが、ネットで上がっている予告も映画館から出てくる場面になっていましたが、何やらセリフが違ったり予告のBGMは明るいものだったりで全然印象が違うことに少し笑ってしまいました。

そんな二人良い感じの関係かと思いきや、十希子ちゃんは不意に見せる小鳩君の小佐内さんを連想させる言動が色々と気になる様子。

そんな中、特に深い意味もなさそうに家に誘った小鳩君ですが、実家の和菓子屋のお菓子を好きと十希子ちゃんへと伝える。その好き、という言葉に十希子ちゃんは自分に向けられた言葉と重ねてしまいときめいていたようでしたが、そもそも小鳩君は甘いものが嫌いだったはず。そうなると、この和菓子が好きという言葉は、十希子ちゃんに合わせるためについた嘘という事になり、この好きという言葉にときめいた十希子ちゃんとの関係において、小鳩君の心が本当はそこにないことを意味しているようにも思えるのがなかなか意味深でした。

小佐内さんは、一度しか食べてくれなかったという話も何となく笑ってしまったのですが、十希子ちゃんの甘さ控えめで美味しいという評価を聞くに、小佐内さん的には甘さが足りない和菓子だったという事なのかもしれません。

このあたりのエピソード、さりげない部分ですが十希子ちゃんと小鳩君の関係は、どこか無理をしたものになっていることを意味しているのかなと思えるお話でした。

小佐内さんの行動

今回の終盤何やら小佐内さんは何やら裏で動いていた一端が見えてきました。

瓜野君に渡した新聞の切り抜きは、どうやら教員の転勤に絡むものだったようで、船戸高校、新田高義との記述があり、この春から先生が他の学校に転勤となることを瓜野君へ伝えている。この先生は、今回新聞の件で瓜野君たちを呼び出していた先生ということで、なぜこのタイミングで小佐内さんが先生の件を伝えたのか非常に意味深です。

そして、最後に電話をしていた門地君は、新聞部にてコラムの記事に反対していた生徒の様子。話ぶり的に、彼に何か協力してもらっているようですが、果たして何を頼んでいたのか。

今のところ小佐内さんと火災の件で繋がりがあるのは、川沿いで燃えていた車の件のみ。夏の誘拐事件の記事は出さないようにと手を回していた彼女、自分のことがニュースにならないように門地君に連絡して手を回していたという可能性はありそう。

この一連の火災、本当に誰か一人が連続で火をつけているのかというのはちょっと疑問に感じる。前の記事でも書いたように、最初の事件はただのボヤ騒ぎで、その際にハンマーが消えたという意味深な話もあり、それをごまかすための物。

その後、続いた2件の事件は、別の人が最初の事件と時刻を合わせて実施。その件の記事を氷谷君がまとめて瓜野君に見せていた点を考えると、この火災には氷谷君が絡んでいる可能性もありそう。それに続く、川沿いで燃えていた車の件は、瓜野君の火事予想に便乗して、自分とつながりのある車を小佐内さんが燃やすように仕向けたなんてことはありそうですが、そうだとするとそれ以前の犯人も放火を行っているはずで、2件の放火が発生していそうで何かおかしい気がする。そもそも、1件目から小佐内さんが誘導していたなんてことがあれば、そういう筋も出来そうですが、果たしてそこまでする必要が今の彼女にあるのかどうか。

また、今回なぜ小佐内さんが先生の転勤を瓜野君に教えたあたりも疑問が残る。もうあの先生はいないんだから、記事を収めるべきという風にも取れなくもないですが、この一連の事件に先生も絡んでいるという事なのか。

まだまだ先が読めない状況で、今回後編のはずなのにちっとも話が終わった気もしないまま続く次回、果たして何が描かれるのか気になるところです。

配信やVOD情報

秋期限定栗きんとん事件 上

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又三郎

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