2025年2月2日より放送開始したプリキュアシリーズの22作目、アイドルを題材とした歌とダンスが魅力の作品『キミとアイドルプリキュア』10話『CDデビュー!キミとアイドルプリキュア!』の感想記事です。
この記事には最新話のネタバレが含まれますので未視聴の方はご注意ください。
10話『CDデビュー!キミとアイドルプリキュア!』
タナカーンが凄い
今週はアイドルプリキュアのCDデビュー回。アイドルとプリキュアを並行して担っているのが特徴的な本作、そのアイドル的な部分をピックアップしたお話という事でどんな風に話が進むのかと思っていましたが、一つ大きく印象に残ったのはマネージャーの田中こと、タナカーンが凄いという事。
以前からマネージャーとしての仕事をこなしていることは語られていましたが、今回は何やらCDデビューの話も付けていた様子。それだけならあくまでマネージャーというだけなのですが、いつのまにやらキラキランド出張所内にスタジオまで用意しているという便利さ。妖精の力なのか、はたまた既にそれぐらいのお金はアイドルプリキュアが稼げているという事なのかはわかりませんが、なかなかにスピード感があふれる展開でちょっと笑ってしまいました。
今回は、そこに加えて握手会の準備まで行っており、プリキュアがやりたいと思ったことを即叶えるその行動力は、まさに本作に欠かすことのできないキャラクターといった感じでなかなか良いキャラをしています。その内、タナカーンの一日みたいな感じで1話ぐらいエピソードが見てみたいですね。
こころちゃん中心のお話
今回はアイドルとしての活動のお話でしたが、本番に一切物おじしないうたちゃんと、ピアノで人前に出ることは慣れているななちゃんの二人は、あっさりとアイドルとしての活動をこなしていく。
そんな中、二人を先輩として付き従うこころちゃん、どちらかといえばファンという目線から見ることの多い彼女が今回の話の中心となっていました。
CD収録のパートでは、緊張のあまりミスを連発、何やら溶けてしまうほどに緊張してしまう。さらに、握手会のパートでは、見事にファンサを決める二人を見てどう対応すればいいのか悩んでしまったりと、アイドルとしての自分の在り方に悩んでいることがよくわかる。アイドル活動にあっさり適応している二人の方がおかしいと言えばおかしい気もするので、一般的な目線からアイドルという立場を見れるこころちゃんでなければ描けないお話でした。
そんな彼女も、自分の事を応援してくれるファンという存在があったからこそ、自分の在り方を見つけられるというのは、アイドル題材の作品らしいまとめ方をしており良いお話でした。
ファン化が進むチョッキリ団
以前から度々アイドルプリキュアのファン化が進んでいる様子がうかがえるチョッキリ団、その中でも特にキュアアイドルの方に傾倒しているカッティですが、今回はより一層ファンとしての意識が強くなっていることがわかるお話でした。
CDは当然購入、更には握手会に参加しようと爪まで切って丁寧に準備している様子は、もはやファンの一人としか見えない態度。しかし、会場には当然キラキラが大量に集まり、何やらそのキラキラ自体は耐えられず、サングラスを付けて我慢しようとするも、我慢しきれずマックランダーを呼び出してしまう。
アイドルのファンでありながらも、アイドルが生むキラキラは生理的に無理といった感じで、なかなか複雑な立ち位置となっているようです。今回は結局、求めていたキュアアイドルとの握手ができなかったことを残念そうに撤退していきましたが、こんな彼らの態度を見ていると、いつかファンとして向き合える時が来るのかなという気もする。
ちょっと気になったのは、カッティ達の姿はアイドルプリキュアも認識していたと思いますが、特に変装もせずに握手できたのでしょうか。とはいえ、あまり細かい事を気にしないうたちゃんは、1ファンとして握手の対応はしてくれそうな気もします。カッティが今回できなかった心残りの握手、そのうち拾われる時が来るような気もしますね。
Trio Dreams
マックランダーが3体登場、三人別れて戦おうという提案に対して、三人一緒に戦おうといううたちゃん。何やら夢を見つけたとのことですが、予告の感じを見るにアイドルグループを組むことなのか?
そういえば、今回久々にちらっとレジェンドアイドルが再登場していましたが、さほど出番なかったのも気になる所。ここからまた絡んでくるのでしょうか。
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