魔界の王様を決める戦いを描いた『金色のガッシュ』の正統派続編『金色のガッシュ2』。4月14日に発売された最新話Page.30の感想文となります。30話のネタバレが含まれますので、未読の方は注意してください。
Page.30 感想
バリーの考え
リブラがフルパワーで復活する様子を眺めていたバリー。王様を目指す戦いの頃の彼だったら単に自分の力を試すためだけに敵が強くなるまで待ってやった、なんて展開もあったのでしょうが、今回はモモンを助けるための薬を奪うために相手を観察していたという者でした。
その結果、リブラはバリー単独では手に余るほどの力になっていまいましたが、ガッシュと共にそれを撃破。モモンの薬を手に入れることにもつながる。今回のバリーの描写は、彼の成長した部分を見せるための展開といった感じで、その思慮深さはどこかかつてのパートナーのグスタフの思慮深さを思わせるようでした。
変化したウィビラル・ザケル
Page.24でのヘム戦で発動していたウィビラル・ザケル。その時はシンプルな攻撃術のような挙動をしていた術でしたが、今回発動した際は術の形状が異なり、その能力も非常にテクニカルな物へと変化していた様子。
両面が磁石のようになっており、その裏表の組み合わせで加速・収束・拡散と様々な用途へ使い分けることができるという、ザグルゼムもびっくりなサポート向けの術といった感じ。また癖の強そうな術を生み出しているガッシュですが、それを使いこなせるだろう清磨と再会したからこそ生まれた術なんてこともありそうです。
前回発動した際は、ガッシュ達を見つめている瞳の出現と重なるタイミングだったこともあり、むしろこちらが本来のウィビラル・ザケルという事のようです。雷の竜の卵の力が作用した結果が前回の術の形だったという事は、ガッシュが雷の龍に認められれば、全ての術がパワーアップするのか、はたまた、その中でもウィビラル・ザケルが特別なのか、今後の展開で気になる要素となりそうです。
語尾がメルのウマゴン
今回のエピソードで初登場となりながらも、モモンを救うために走ったのが主な活躍となり、思ったほど大きくは取り上げられなかったウマゴン。新たに出ていたシュポックという術もまだ使われておらず、本番は次のエピソードとなり、次の単行本にてウマゴン表紙なんてこともありそう。
そんなウマゴンですが、成長した以上会話ができるようになったのでは?と思われていましたが、今回さりげなく発言をした上にまさかの語尾がメル。サンビームさんはウマゴンが喋っていることに気付いていましたが、状況が切迫している中で特に突っ込まれもせずに流されていました。
今回でモモンから始まった一連の事件はひとまず解決、次回は次のエピソードに向けた小休止的なお話となりそうですし、再登場から気になっていたウマゴン・サンビーム・シスターエル絡みの話にも触れられることになりそう。
ウマゴンの本来の名前だったシュナイダーはどのような扱いとなっているのか、サンビームさんが喋るウマゴンにどのように対応するのか、サンビームさんとシスターエルの関係なんかも明かされそうです。
そういえば、以前登場した謎の新キャラクターであるファーンは、デュフォーの娘説のほかにサンビームさんの娘説もありました。次のお話では、ファーンについても何かわかるなんてこともありそうで楽しみです。
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