2025年4月9日より放送開始、監督:鶴巻和哉 脚本:両榎戸洋司庵野秀明 キャラクターデザイン:竹によるテレビ放送版 機動戦士Gundam GQuuuuuuXの2話『白いガンダム』の感想・考察記事です。ネタバレを含みますので注意してください。
2話『白いガンダム』
シャアによる1年戦争
OPはきっちりとジークアクス本編の物が流れるものの、予告の時点で登場するのがわかっていた仮面の男が頭にちらついていた第2話。前回に引き続き、Begginingで描かれた範囲となっており、本作における赤いガンダムがどのようなものなのか、なぜ、赤くなっていたのかといったことを示すこと、そして、シャリア・ブルがなぜシャアにあそこまで執着しているのか、という本編での彼の行動の理由を描くためのお話という感じでした。
冒頭に、例のナレーションが来るのかなと思っていましたが、そちらはなく2話はスタート。映画を見た後にテレビシリーズも改めて見直したりしていたのですが、コロニーに侵入する際のアームを壊してしまうシーンなんかもきっちり原作通りとなっていたりと、細かい再限度に改めて笑ってしまう。
映画であった冒頭のナレーションがカットされた代わりに、CM入りや場面転換のアイキャッチにて、シュウ!が印象的な初代ガンダムのアイキャッチを意識したものになっていて思わず笑ってしまう。
しかし、シャア大佐、最初は偵察からの手柄のために敵の新型を破壊へ目標を変更、かと思いきや今度はコックピットの開いていたガンダムを奪取に向かうと、彼が指揮官とはいえなかなか自由に動いていることに笑ってしまう。
また、映画館で見た際にも思っていましたが、ガンダムを奪取し逃げる最中戦う事になった、01ガンダムはどちらもほぼ初陣とはいえシャア相手にある程度迫る戦いを見せており、なかなかの実力者であったことが伺える。これに誰が乗っていたのか、というあたりは今後触れられることもなさそうですが、ちょっと気になってしまいます。
色々カットされる中残った量産機の下り
今回、映画館の映像では結構長かったBegginingパートでしたが、何とか30分に抑えて1話分に収まるエピソードとしていました。
特に終盤に行くにつれてカットされているシーンが増えてきましたが、その中でも従来の量産機の開発プランの代わりに、ガンダムをリバースエンジニアリングによる量産機計画に絡む発言はきっちりと残ったままでした。
この辺をあえて残したことを考えると、やはりこれから本編で登場するジオンの量産機は、従来のザクの系列の機体とは異なるという事を示しているようにも見える。
TV放送前に公開されたPVには、何やらゲルググの意匠を感じさせるジムのような機体が登場していたこともあり、やはり、この機体が今のジオンの量産機として使われているという事なのかもしれません。
終盤はシャリア・ブル視点?
今回のエピソードにて、大幅にカットされることとなったソロモン落とし絡みのエピソード。シャロンの薔薇、謎の白い軽キャノン等々、かなり気になる要素はテレビ放送では描かれませんでした。
ただ、このあたりのシーンはあくまでシャリア・ブルのナレーションの元行われた回想という形で描かれており、シャリア・ブルが知りえない情報は、今回のエピソードではまだ触れられなかったということなのかもしれません。
ジークアクス本編の序盤に繋がる赤いガンダムと、シャリア・ブルとシャアとの因縁さえわかれば、本編の話を理解していくには十分。果たして、ソロモン内部でのシャアが見た出来事は、今のところは劇場版を見た人のみが知るものとなっていますが、明らかに本編での核心に繋がる部分でもあり、ジークアクスの肝となるエピソードにて再びあのシーンが描かれるなんてこともありそうです。
個人的には、折角始まったテレビ放送、旧作パートが2話連続で新規映像までまだ遠いとなると少し勿体ない気がしていたので、1話に収めてくれたのは好印象。3話『クランバトルのマチュ』では、シュウジも登場し、そろそろ映画の範囲のラストまで届きそうですし、4話以降の映画以降のエピソードが楽しみです。
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