2025年4月9日より放送開始、監督:鶴巻和哉 脚本:両榎戸洋司庵野秀明 キャラクターデザイン:竹によるテレビ放送版 機動戦士Gundam GQuuuuuuXの5話『ニャアンはキラキラを知らない』の感想・考察記事です。ネタバレを含みますので注意してください。
5話『ニャアンはキラキラを知らない』
元黒い三連星
今回は予告でも姿を見せていた通り、ドムに乗った黒い三連星が登場。何やらガンダムがジオンに渡ったせいで、原作の歴史でならあげていた戦果もあげられず、戦後はジャンク回収業をやりながら、クランバトルに参加し賞金を稼いでいたようです。
黒い三連星と言えばその名の通り3人いるはずなのに、クランバトルはマブ戦という事で二人しか参加できない、では残り一人はバックアップにでも入るのかな?と放送前は思っていましたが、何やらマッシュはジオンでの黒い三連星の名を生かして選挙戦に出馬、ウーセンの市長となって成功していたとのことで、二人とは袂を分かっていたようです。
何となく、原作を知ってると常に三人一緒なイメージもありましたが、なかなか衝撃的。今回、ガイア・オルテガの二人はクランバトルで死んでしまいましたが、それに対してここから何かマッシュが動くのかというのもちょっと気になる所です。
もう一点気になるのは、今回ガイア・オルテガの二人が乗っていたリックドム、ガンプラとして発売されるのかという事。ジークアクスでは、既に新プラモデルABCDEと5つ発売が告知されており、そのうちABは先週のゲルググでした。順番的に考えるとCが今回のリックドムという可能性もありそうですが、何やら発売日が7月とかなり先になっているあたりが気になる所。果たしてこの新プラモデルCがリックドムなのでしょうか。
HG 機動戦士 ジーク アクス 新プラモデルC(仮)
キラキラを見るニャアン
今回はサブタイトルの通り、ニャアンを中心としたエピソード。クランバトルに向かうニャアンとマチュでしたが、途中で軍警に見つかり、足止めを食らってしまう。思わず足が出たマチュは逃げますが、その最中マチュをジークアクスのパイロットと重ねたエグザベにより拘束。ジークアクスが出せず、クランバトルに出場できないとなれば、違約金が発生とのことで、ニャアンがジークアクスに乗ってクランバトルに出場という展開となりました。
今回の話予告でもニャアンがパイロットになるようなシーンがちらっと映っていましたが、正直彼女がジークアクスを操作できるのかという点に疑問がありました。しかし、MSの起動自体はあっさりと成功。前にもやったといった、宇宙は久々、という口ぶりから察するにコロニーに落ち着く難民時代に簡単なMSの操縦経験はあったのかもしれません。
そんなニャアン、当然戦闘は初心者。最初こそシュウジに任せれば大丈夫という考えでしたが、何やら様子がおかしかったシュウジがまさかの風邪でダウン。更に相手も弱い方の撃破を先に狙おうとニャアンを集中攻撃と、なかなかのピンチ。
そんな中でニャアンはオメガサイコミュの起動、更にキラキラまで見ることになる。今回のサブタイトルはニャアンはキラキラを知らないとのことだったで、今回はむしろ見えないまま終わるのかと思っていただけに、良い方向に予想外の展開となりました。
その戦い方は、なかなかに荒々しくマブである赤いガンダムを、動けないとはいえ盾にしたりと、自分の思うままに周囲を利用して動く様子や、その目線の鋭さはどちらかといえば悪役のような印象を受ける動きっぷり。なんなら、最終的にマチュのライバルとなり異なる機体を与えられて敵対なんて未来まで見えてきそうなお話でした。
そんな、人が変わったような様子で黒い三連星を倒したニャアン、その変わりように共に乗っていたハロが怯えているシーンがなかなか印象的。しかし、今回一番衝撃を受けていたのはマチュで、これまで自分の庇護対象とすら思っていそうだったニャアンが見せたその戦いっぷりに動揺が隠せないでいました。
ニャアンに関しては、これまでの放送を見ていてもそういった方面に絡むという印象はなく、むしろ日常的なポジションに残る側かと思っていましたが、いざ戦場に出てみるとむしろマチュよりも覚悟が決まっている。マチュがシュウジの隣に立つためには必要と考えながらも、どこかためらいを感じていた命を奪うという行為すらもあっさりと成し遂げてしまう。マチュがこれからシュウジの横に立つうえで必要と考え悩んでいたところまであっさり進んでしまうあたり、衝撃を受けるのもよくわかる。
とはいえ、今回の話の中でも、シュウジが赤いガンダムに肌をよせ冷たさを感じるシーンでも、マチュに先立ってニャアンは服を脱ぎ、その冷たさを感じ取っていた。このシーンも、ニャアンが、マチュより一歩先に進むことを示唆していたのかもしれません。
しかし、今回大暴れしたニャアンですが、今回の一連の騒動、彼女かららするといつも助けてくれているマチュを珍しく自分が助けることができたという状況だろうに外に出るとマチュが荒れているというのは、なかなかショックを受けそうな話です。
シュウジからは何を思う
シュウジの横に立ちたいマチュに対して、ニャアンもいつの間にかシュウジの事をシュウちゃんと呼ぶようになっており、互いに彼との距離感は近づいていることが伺える。何となく、そのうちシュウジの横に立つのに必要なジークアクスを二人で取り合うような展開が来るのかなとも思えるお話でした。
ただ、その二人の目的であるシュウジ的には、正直どちらがパイロットでもよいと思っていそうな印象を受ける。あくまで彼の目的は、ガンダムの言う地球にある薔薇を目指しているだけで、二人との関係も同じキラキラを見た同士という程度のもので、どちらが良いといった感情はない様子。
このシュウジのパイロットは誰でもよいという態度は、今のニャアンに嫉妬を感じているマチュからすれば、なかなかつらい態度となりそうで、あまり周囲の人間関係を気にかけそうにもないシュウジの発言が、何やら今後三人の関係に対する大きな爆弾になりそうな気がします。
キシリア暗殺計画
次回予告では、今回の件を調子に乗るとやらかすから大人しくしていた称したニャアン。この話を聞くに、何やら以前にも同じように荒れたことがあるようで、今回はある意味放送前にイメージしていたニャアンが表に出てきたような回でした。
地球へのグライダー入手まではあと一勝。このタイミングでシャリア・ブルからのグラナダのシムズ大尉へキケロガを要求とのことで、最後の一戦はシャリア・ブル直々に登場なんてこともあるのかもしれません。
そして、予告のサブタイトルはキシリア暗殺計画とのことで、予告にはマスクを外しているキシリア様らしき姿も登場。彼女を暗殺しようとするとしたら、現在のジオンの主権を握ろうと競い合っているギレンとなりそうですが、ジークアクス世界では逆に暗殺されてしまうなんてこともあるのかもしれません。
コメント