ONEにより独自に不定期更新されているウェブ漫画ワンパンマン。2025年5月10日に更新された原作154話の感想・考察記事です。ネタバレを含むので注意してください。
無免ライダー決死のジャスティスダイブ
A~C級ヒーローたち
今週の話の中心となったのはヒーロー協会本部。外部からの攻撃には耐えられるよう設計されてはいるものの、内部に直接攻め込まれれば一巻の終わりとのことで各地の防衛が主体。
何時もいい加減さが目立つ協会のメンバーですが、こういう時に「いま戦っている彼らを応援せずしてどうする?!」と言えるのは、やはりヒーロー関連組織の一員という感じもしてよい感じ。
そして、今回主に活躍していたのはA~C級のヒーローたち。戦力で言えばS級とは格が違う彼らですが、本部を守るために命を懸けて戦う。フォルテなんかは特にロボット相手に相性が良いという面もあるのでしょうが、それでも対応しきれるというのは、A級としての実力もあるが故。また、彼らが戦うシーンにちらっと思い返されるサイタマの姿が、彼らのヒーローとしての支えにもなっているというのもよい感じです。さらには黒い精子にポチも別方面を単独で守り切るとこれまで出てきたキャラクター総動員での防衛線といった感じになっています。
この本部での戦いは、サイタマと住処を同じくするフォルテたち面々に加え、偶然とはいえヒーローネーム被害者の会も参戦。何やらサイタマに関連したキャラが集まってきているところに、サイタマが向かう流れになっているというのも、なかなか良い感じ。
そして、絶望的にも思えた無免ライダーVS操られたスイリューとの戦い。元C級1位以外の経歴がほぼ動ける一般人な無免ライダーとスイリューとのプロフィールの差が絶望感を演出する中、それでも最後の一瞬を見極め仕掛ける無免ライダーの攻撃。致命的な一撃を食らってなお通しぬいた攻撃が彼を解放するくだりと、その最後の言葉に答えるスイリューの下りが非常に良い。
やるべきことが多すぎる中での新たな敵の到来に、何やら懐かしい気もするサイタマ登場による瞬殺が実にワンパンマンという感じがする展開。とはいえ、サイタマも今は自分よりレベルが低い周りに合わせて動いていられるほど余裕があるわけではないという切迫した状況。そんな中、事態を把握しているスイリューの言葉により本部の防衛へ向かう事になりそうです。
前回はS級ヒーローたちの復活といった感じのエピソードとなっていましたが、今回は普段目立ちにくいA級ヒーローたちもまたヒーローとしての覚悟を持っている事が改めて強調されており、本作のキャラクター一人一人の魅力が再確認できる内容となっており良かったです。今回ラストは、ジェノスのバトルで締めくくられる。メタルナイトの最後の拠点へと向かうようですが、果たしてそこで何が待っているのか、気になるラストとなりました。
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