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アニメ 小市民シリーズ 第2期 16話『真夏の夜』秋期限定栗きんとん事件 感想

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小市民シリーズ2期16話真夏の夜感想考察感想 アニメ
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2025年春より放送開始の作品、米澤穂信による『小市民シリーズ』を原作とし、監督:神戸 守によるアニメ化作品『小市民シリーズ』 16話『真夏の夜』の原作未読での感想文となります。アニメのネタバレとなる要素も含みますので未試聴の方は注意してください。

16話『真夏の夜』

小鳩君と小佐内さんの再会

いよいよ、放火犯との決戦の日が到来。実際に火災が発生したことが健吾からの報告をもとに、火災現場へ向かった小鳩君。火事の現場には灯油の入ったポリタンクが入っており、それを外に出さねばと動くも非力な小鳩君では扉を開けることはできず。何か道具を探そうとする小鳩君の前に小佐内さんが登場しましたが、この二人で小屋を壊し灯油を取り出すシーンは非常に印象的でした。

まず、二人が再開して交わした会話はどことなくく声のトーンが高いというか、心躍っているような感じが伝わってくる。二人が別れた1期の後、今回初めて二人でいるシーンが描かれましたが、だからこそ、二人が他の人と関わっている時との描写との違いが際立っているように思えました。

また、小鳩君が小佐内さんの背が伸びたという事に気付くシーンもなかなか趣深く、毎日会っていれば逆にわからない変化に気付けるというのが、二人のこの1年間離れていたことを意味しているように思える。更に、小鳩君が小佐内さんの身長という何気ない変化に気付いたこと自体が、他人には興味を持たない小鳩君が小佐内さんに対しては強い興味を持っていることを表しているようでした。

この二人、小市民を目指す互恵関係は無理と判断して別れたものの、今回の話を見ていると、割れ鍋に綴じ蓋とでもいうような、ぴったりな相手は一人しかいないというのがよくわかるシーンでした。

可愛そうな瓜野君

そして、事件の核心に気付いていたであろう、瓜野君の方でも話は大きく進展。

瓜野君は火災現場にいた小佐内さんを発見、小佐内さんが犯人であると確信して彼女を追跡し、これまでの小佐内さんが残してきた痕跡を彼女の前で披露する。しかし、それはすべて的外れ。小佐内さんが話すには、昨年の秋からの付き合ってきてからの話していた通り、堂島君への話や、五日市君提案のコラムの件は、彼氏である瓜野君のお膳立てをしてあげるために裏で動いていただけ。

そこから、これまでの小佐内さんのこれまでの行動に関する種明かしが始まりました。

そこまでの行動を見ていると小佐内さんは、本気で瓜野君を応援してあげていた様子。であるのに、今回瓜野君は、小佐内さんが近づいてきたのは、調査の情報を得るため…などと言っていましたが、特にここに関しては小佐内さんも傷つく発言だったのではないかなという気もします。

しかし、そんな瓜野君を応援していた小佐内さんですがいつからかその方針を変えていく。おそらくそのきっかけは、自分の忠告を無視して放火犯を追い続けようとし、無理やりなキスをレシートで防いだあの瞬間だったのではないでしょうか。

瓜野君が小佐内さんを追い詰める証拠として提示したものは、犯行のタイミングで電車の音が鳴った件、犯行現場近くのレシートを残した件、金曜日と土曜日の訂正の件、そして、今回持ってきたハンマーの件、それはすべてあの日を境に始まり、彼女がこの瞬間のために仕掛けたものとしか思えない。

今回、それらの情報を元に小佐内さんを犯人とした瓜野君でしたが、その一つ一つを丁寧に採点していく様は、まさに瓜野君の心を折ろうとしたようにしか見えない。

色々とダメ出しを続けた小佐内さんですが、その中で唯一加点となった、「自分の手でファイヤーマンを捕まえるためなら被害が出てもいい、無神経な身勝手さは秘密を暴く人にふさわしい。」という発言は特に厳しく。それ以外すべてを否定さ入れた瓜野君からすれば、ただの身勝手な人間と言い渡されたようにしか聞こえない、本当に容赦のない指摘。とはいえ、瓜野君もこれまでの火災の件、警察に通報せず、自分の功名心のために解決に向かうのではなく、コラムを書き続けてい点はまさにその通りでそれを否定することもできないというのがつらい。

そして、この指摘は作品としては前回事件解決のために一件の犯行を見過ごすことを苦々しく思っていた小鳩君ととの対比として描かれたのかなと思いました。

小佐内さんとの対話の最後、ファイヤーマンが捕まったという情報が部員たちから届いたその時は、まさに自分の推理が根本的に間違っていたことを表す決定的な瞬間。ここまで自分の頑張りだけでやってこれたと思っていた瓜野君ですが、そのすべては小佐内さんが裏で手を貸し、騙されればなされるがまま。なかなか、可哀そうな最後となってしまいました。

今回、小佐内さんの手のひらの上で動かされていた瓜野君ですが、そういう観点から見ると、もうひとり瓜野君を誘導していた氷谷君がどうしても頭に思い浮かんでしまう。今回、小佐内さんが瓜野君を手助けするうえでは彼の名前は出てこなかったことを考えると、次回さらに瓜野君を追い詰めることが起きてしまいそうです。

今回の件で色々と小佐内さんの行動は判明したのですが、ただ一点気になるのは、川沿いで燃えていた小佐内さんを攫った車の件。

私はこれがあったから、小佐内さんが事件に絡んでいたのでは?と思ってしまいましたが、ここについては今のところ説明なし。ただ、今回瓜野君が自分に都合の良いように情報を解釈していたように、単なる偶然で犯行の対象にされたも事件を小佐内さんの行動と間違えて関連付けてしまったのかもしれません。

改めて考えると、むしろあの火災は小佐内さん的には触れられたくない過去の事件に目が向いてしまう可能性があるもの、小佐内さんは車が燃えてしまったが故に、巻き込まれるの嫌がり事件を調べ始めたと考える方が自然なのかもしれません。

小市民にはなれない

今回の冒頭の小鳩君と健吾との会話は、小市民を目指す小鳩君に対して一つ大きな変化をもたらすものだったように思えます。

健吾は小鳩君の振る舞いは嫌いという言いましたが、その言葉には仲がいい奴はたくさんいるが、忘れられんことにはお前が絡んでいるというものが続く。明日にはまた会話もしないだろうと言いながらも、この二人がおそらく、再びそんな忘れられない出来事に巻き込まれるだろうことを感じさせるなかなか深い発言。

そして、健吾から伝えられた「お前は小市民じゃない」という言葉は、今後の小鳩君たちの行動に大きな影響を与えそうなもの。まさに腐れ縁とでもいうような好き・嫌いを越えて小鳩君をを見てきた健吾からの言葉だからこそ、彼に強く響いていそうです。

ひとまず関係を達それぞれの方法で小市民であろうとした小鳩君と小山内さん。バラバラに1年過ぎた二人ですが、今回健吾が言っていた通り、小市民にはなれないとの言葉はまさに二人の本質をついたもの。一度は小市民を目指すうえで捨てた二人の関係ですが、小市民になるのが無理であると二人が認識したのであれば、二人がここからどのように関わっていくのか気になる所となりました。

配信やVOD情報

秋期限定栗きんとん事件 上

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又三郎

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