2025年春より放送開始、戯作・監督・脚本 渡辺 信一郎によるLAZARUS(ラザロ)8話『UNFORGETTABLE FIRE』の感想記事となります。アニメのネタバレとなる要素も含みますので未試聴の方は注意してください。
8話『UNFORGETTABLE FIRE』
クリスティンの過去
今回のお話では、前回ラストで過去の知り合いに見つかり捕まってしまったクリスティンと彼女の過去が語られることになりました。何やらかつての彼女はロシアの特殊工作員であり、そこから逃げ出した彼女が名前を変え、整形した結果、今のラザロに所属することになった事がわかる。
ラザロのメンバーは、皆それぞれ何らかの罪を問われていることは語られていましたが、これまでクリスの罪状については謎のまま。それが、今回明かされることになりました。かつてはロシアの特殊部隊の一員という事で、その信頼を得るために一定期間勝手な活動をすれば死ぬという制約を課せられていた彼女。彼女が攫われてしまったことでその死が迫る中、それを知ったラザロの面々は無視しろと言う命令を無視して飛び出していく。
そんなクリスの現状を知った時にアクセルが率先して助けに動いたり、以前の話でクリスを慕っているのが感じ取れたエレイナがそれに続いたりと、なんだかんだダグも迷うことなく助けに動いていたりと、すっかりメンバー同士の仲間意識が高まっているのがよいですね。最初はクリスが裏切っている可能性を考慮してラザロとしては動けないとしていたハーシュさんも、任務がい行動としてならば認めて手助けしてくれるというのもいいキャラしていました。
ロシアのかつての仲間
クリスを捕まえたかつての仲間の方も、本国には連絡せずあくまで自分の手元でクリスを殺してやりたいと、なかなかクリスに多い感情を向けているのが察せられる。
結局のところ彼女もまたクリスの事を信じており、だからこそ、死を偽装し自分を裏切り、自分を一人残して逃げだしたクリスを許せなかったという事だったようです。ただ、そんな彼女も結局はクリスに側にいてほしかったというのが、彼女の想いだったようで、それゆえにクリスにつらく当たってしまっていただけだった様子。
そんな彼女も最後はクリスを庇って死を選ぶ。あの世界のつらい現実を改めてクリスに見せつける話であるとともに、そんなクリスにも今はラザロでの仲間がいるという事が対照的に映るお話となっていました。
ハプナ関係はほぼ進展なし?
今回のお話でちょっと意外だったのは、ハプナに関わる進展がほぼはなかったという事。なんだかんだ既に全体の半分が過ぎた本作ですが、今のところスキナー博士の手がかりもつかめておらず、今回のエピソードが何かハプナに繋がることもあるのかなと思っていました。そんな中、ロシアのスキナー博士を調査している気配のあるグループのエピソードとのことで、クリスの過去に絡めてスキナー博士捜索もそろそろ進展があるのかなと思っていましたが、今回はなにも進展なし。
ただ、クリスが特殊部隊から脱退するきっかけになった事故で、一度クリスが死んだうえで生き返ったという話は、ちょっと印象に残るものでこのあたりはハプナに絡んでいる可能性もあるのかも。3年前というタイミングは、スキナー博士が世界から姿を消したタイミングとも一致しており、このあたり彼女の過去の事件もスキナー博士へとつながる鍵となっている可能性はあるのかもしれません。
余談:リーランドの過去が気になる
ラザロのメンバーそれぞれの過去についても少しずつ明かされてきていますが、今回のようになかなかハードな過去が明らかになっていくと気になるのは、リーランドがなぜラザロに招かれたのか?という事。ドローンの操縦技術の高さを買われての事のようですが、毎度彼だけ少し異色なメンバーのように思えてしまいます。果たして彼の過去には何があるのかというのもちょっと気になるところです。
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