2025年6月4日配信開始、週刊少年サンデー2025年27号で連載された龍と苺242話「カイザーの考え」の感想記事です。ネタバレもあるので注意してください。
カイザーの考え
餓狼VS苺ちゃんクライマックス
かなりの劣勢の状況から少し巻き返した苺ちゃんと餓狼との対局ですが、まだまだ苺ちゃんが劣勢。それでも、優位を崩され始めた餓狼は少しずつ持ち時間を使い始め、苺ちゃんのペースになりつつあるように試合が進む。しかし、これで勝てると判断したところで、改めて貴重な残り時間を使い考え直すあたりが、苺ちゃんの強いところなのだと実感できる展開でした。
そんな今回の対局、いよいよクライマックスを迎えたのかと思いきや、まだ何やら一波乱ありそうな気配がする。苺ちゃん的にはすでに決着となったつもりですが、ラスト何やら餓狼に変化が訪れる気配があり。ムサシ以来にロボットにオーラが出現、シンギュラリティを迎えるなんてこともあるのかもしれません。
カイザーの考え
何やらわざわざ山野辺の姿を使ったのは、単に苺ちゃん相手だからというだけではなく、苺ちゃんという天才が世に出てきてしまったが故に霞んでしまった不遇の天才への気持ち故だったようです。俺は慈愛と寛容の人間だからな…という話ぶりが、そもそも少し傲慢な気もしますが、カイザーが山野辺の姿を使ったのは、山野辺への想いもあったが故だったというのはよい展開。
しかし、その後の最近Birdに抜かれ2番目だから共感するところがあるんですね、という割と容赦ない一言と、それに対するツッコミに思わず笑ってしまいました。
今回の話は、カイザー自身がここまで妙に苺ちゃんに興味を持っていた理由などが語られ、山野辺の姿を使った理由も、単に勝つ確率に起因しそうだからというだけではないことがわかる展開となっていました。
果たしてここから餓狼が二機目のシンギュラリティを迎えるのか、このまま決着となるのか、なかなか気になる展開となりました。
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