二人目のララァ・スンは機動戦士ガンダム世界のララァなのか考察
2025年4月より放送開始し 機動戦士Gundam GQuuuuuuXの9話『シャロンの薔薇』では、シャロンの薔薇の正体が、ララァ・スンが乗ったエルメスであることが語られました。しかし、その話の中でGQuuuuuuX世界でのララァ・スンも登場しており、今の世界には二人のララァ・スンがいることが明かされる。
果たしてこの二人目のララァ・スンは何者なのか?原作の世界と関係があるのかを考察していきます。
原作との細かい整合性を見てみる
原作機動戦士ガンダムでのララァ・スンの最後のシーンは、41話『光る宇宙』の一幕。シャアのゲルググに迫るビームサーベルを庇いララァのエルメスが間に割って入る形に。結果的に、アムロの攻撃はエルメスを貫きララァを殺してしまうという展開。
このシーンの描写を見てみると、エルメスの爆発は、ただの爆発というより何やら神秘的な光に包まれているようにも見え、単なる爆発ではなくGQuuuuuuXへ飛ばされていたなんて可能性もありそうに思えます。
ただ、このシーンのエルメスはしっかりガンダムに貫かれており、ララァのパイロットスーツのバイザー部分も大きく割れていることがわかります。9話で見つかったエルメスは、外観は無傷。さらに内部のララァのパイロットスーツのバイザーも割れておらず、原作とは齟齬があるように見えます。
また、もう一点気になるのは、ララァが語っていた白いMSのパイロットとシャアとの戦いの話。彼女は、いつもシャアを守ることができず、シャアは命を落とした語っていました。しかし、原作の機動戦士ガンダムの世界では、ララァはエルメスでシャアを守ったことで死んでいます。つまり、ここにも話の齟齬があります。
このあたりから考えてみると、GQuuuuuuXの9話『シャロンの薔薇』にて登場したララァ・スンは二人とも原作機動戦士ガンダムの世界の登場人物ではなさそうです。
また、9話でララァは、夢の中で幾度もやり直して、それでもシャアを救う事ができないといった話をしています。そうなると、原作とは異なる世界のパラレルワールドが多数存在していたという事になり、その異なる世界の一つから他のパラレルワールドへ移動したのがシャロンの薔薇のララァなのかもしれません。
ちょっと余談ですが、機動戦士ガンダムでのララァとアムロとの別れのシーンでは、最後にララァとアムロとの精神世界での交流が描かれ、アムロが「時間さえ支配できるさ」といった言葉をララァに届ける。この会話シーンは、改めて見るとGQuuuuuuX世界のララァが、夢で何度もやり直したといった話にも繋がっているように思えますね
GQuuuuuuXは原作の機動戦士ガンダムへとつながる物語?
今回の話を見ているとララァの願いは、シャアが一年戦争で生き残る世界であると考えられます。そうなると、シャアを救うという彼女の本懐を果たすことができた世界が原作の機動戦士ガンダムの世界とも考えられそうです。
そうなると、シャアが白いガンダムを奪ったという最初の流れにもシャロンの薔薇のララァが介入して一年戦争の内容を書き換えたなんてこともあるのかも。ただ、結果的にGQuuuuuuXの世界のララァは、宇宙へ飛び立つことができず自由に離れないままとなってしまいました。
シャアとともに宇宙に飛び出し自由になり、シャアを守るというのが、ララァの願いであるとするならば、その願いが本当にかなえられたのは原作の機動戦士ガンダムの世界。そうなると、GQuuuuuuXの世界すらも、最終的に機動戦士ガンダムの世界へとつながるまで、ララァ・スンが何度もやり直している途中なんてことも考えもできるのかもしれません。
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