2025年6月11日配信開始、週刊少年サンデー2025年28号で連載された龍と苺243話「帰ってきた男」の感想記事です。ネタバレもあるので注意してください。
帰ってきた男
オーラ
25:75で苺ちゃんが有利と判定される盤面へと進んだ餓狼との対局。終盤で普通であればここから逆転はないだろう状況にカイザーCEOもあきらめの言葉を発する中、餓狼からオーラが発せられる。
苺ちゃんからしても以前のムサシを思い出す状況となっており、どうやらシンギュラリティを迎えた可能性が高そうです。
気になるのは、餓狼の話ぶりや態度まで大きく変化したこと、勝つために最善手以外をふりかけ相手のミスを挿そうとする戦いぶりは苺ちゃんが山野辺の将棋として認めるほど。久しぶりだな藍田という言葉だったり、昔から苺ちゃんをホントに人間か?と思う内容は、まさに山野辺本人がそこにいるかのような状況となっている。
単に苺ちゃんにブラフをかけるだけであれば、モノローグまで山野辺らしさを出す必要はなく、完全に山野辺になっているように思えてくる展開。ベースとしたのが山野辺のデータ故、それを完全に再現し本人のようになっているという事なのか、はたまた本当に本人が化けて出てきたのか。
今回ちらっとミクが餓狼の件に触れていましたが、こちらとも再会するのかというのも少し気になりますね。
ともあれ、二体目のシンギュラリティを迎えたAIという事もあり、ここからの対局の結果がどうなるのか、その後餓狼がどうなるのか、色々と気になる展開となってきました。
二人の前にあるのは将棋だけ
シンギュラリティを迎えたかもしれないAIの登場により、またしても乱入してくるハワード。それに対して、シンギュラリティを迎えたAIが登場すればそれこそ世界が終わるとそれを邪魔するカイザーCEO。しかし、そんな二人が横で騒いでいる中でも苺ちゃんと餓狼は一切構わず目の前の将棋にだけ向き合っているというのがなかなか良い流れでした。
ハワードの強硬な姿勢に対して、まさかの餓狼のバリア展開にはちょっと笑ってしまいましたが、まさかの一瞬でくみ上げた本来存在しない機能。試合と並行しながらそんなものを作ってしまう餓狼が次のステップへと進んでいることがわかる。
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