2025年6月4日配信開始、週刊少年サンデー2025年27号に連載された名探偵コナン、FILE1146『危ないから…』の感想・考察記事です。ネタバレもあるので注意してください。
FILE1146「危ないから…」
事件の真相
何やら色々な仕掛けが重なって動いていそうな今回の事件。そういえば、コナン君の推理を代弁する役がいませんでしたが、キャメルがその役を担う事に。
大量の皿の音の件は、エアコンの送風口に置いたスプーン、フォークなどを落下させギリギリに置いてあった皿をまとめて落としたとのこと。エアコンと聞いたときには、完全に部屋の中の温度が事件に影響しているのか?と思っていたので、目からうろこでなるほどとなってしまいました。
もう一つの大きめのお皿の音に関しては、ハト時計を使い、積んでいた皿を落としていたとのこと。被害者の側に壊れた皿が落ちていた事には気づいていましたが、直前の喧嘩の際に起きたことだと思っていたので、完全に見落としていました。
そして、包丁を外に飛ばしたのは、レンジ内で爆発したペットボトルの勢いで扉を開き、そこにのせた包丁を飛ばしたとのこと。
最後の銃声の件は、銃弾を熱したことで爆発させたもの。確かに銃があるのだからそういう事も可能なのですが、全く浮かんでこない発想でした。最後足を怪我したくだりまで、証拠隠滅のための行動だったと、全ての行動にきっちり理由が付けられていて面白かったです。
最後、個人的に一番気になっていた実際に殺害した際の銃声はどう隠したのか?という点についてもきっちり触れられており、こちらで蓋のないペットボトルが利用。サイレンサーとして使うなんてことができるんですね。
今回の事件は、これまでの内容から色々考えてみてもほとんど状況が分かっておらず、解決編が面白かったです。私の考えだと全ての音に何らかの繋がりがあると考えてしまっており、そもそも根底から間違っていたようです。
ただ、犯罪の動機が相変わらずぶっ飛んでいるというか、そんな理由のために人を殺した…?と思ってしまうものでちょっと笑ってしまう。気持ちはわからないでもないのですが、そこから殺害までのハードルが低い上に、咄嗟にペットボトルをサイレンサーとして活用、さらにはこれだけ手の込んだ仕掛けを制作と流石米花町だなと思わせるお話でした。
ラムとコナンとキャメル
今回は事件の解決編でしたが、そこに加えて気になっていたのは、ラム・コナン・キャメルという3人がこの場に揃っていたという事。
何か話が進むのかと思っていましたが、最後の最後でラムとキャメルの過去を連想させる会話のやりとりから、二人が互いの招待に気付いたと思わせる描写が挟まる。
何ならそのまま次回に続きそうな展開だったので、事件こそ終わるものの、このまま次週話が続くのか?と思ってしまいましたが、よく見ると次は33号とのことで、今回ラストの二人の関係の変化が今後どう影響を与えるのか気になる所です。
そして、この遭遇の中なんだかんだ正体をきっちり隠しきったのがコナン君。ラムは違和感に気付きキャメルに指示を与えているのかと疑いこそしましたが、いつもの子供の演技できっちりごまかしきる。ラムのモノローグで疑いが晴れた描写が挟まれている中、逆にここまでの話ではコナン側からはそれなりに脇田を警戒していることが伺え、コナン側がかなり有利な状況になったように見えます。
そんな今回ですが、推理しているところを近所のおばさんたちには、きっちりみられてしまっているくだりに、ちょっと笑ってしまいました。
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