GLITCH Productionsによる、デジタル作品THE AMAZING DIGITAL CIRCUS:(アメイジングデジタルサーカス)の5話『無題』 が2025年6月21日にYoutubeで公開されました。この記事は5話を視聴した感想・考察記事となります。本編のネタバレも含まれますので注意してください。
アメイジング・デジタル・サーカス エピソード5:無題
エピソード5:無題 感想
雑多なオムニバスエピソード?
Xでの予告では、ソフトボールや狩猟、ブラックなオフィスライフ等々、様々なシーンが出されていた今回のお話ですが、まさに雑多なお話の詰め合わせといった感じ。前回のポムニ達から応募した中で採用されなかったシチュエーションを繰り返し挑んでいくお話となりました。
様々なシチュエーションでアドベンチャーに挑戦し、嫌になったらそのタイミングで終了といった形式で話が進む、その中には何やら日本のアニメーション風のステージもあったりと、特にガングルの好みが中心の話がよくわかりやすかった気がします。
話的には雑多なオムニバスエピソードといった雰囲気も結構ありましたが、終盤のバーのアドベンチャーや、ジャックスとラガタとの会話あたりはちょっと気になるお話もありました。
バーで語られたそれぞれの過去
これまでも設定的には語られていることもあった、ポムニ達がサーカスに来る以前の過去が今回のお話がそれぞれの口から語られました。
ポムニは25歳でスーパーの経理、ラガタはお嬢様で現在は不動産業界、ズーフルは、タトゥーアーティストやバーテンダーなど多彩な仕事、ガングルはファストフード店で働いていたとのことですが、かつてアーティストの学校へ通い中退した過去があるとのこと。そして、今狂ってしまっているキンガーは不明、ジャックスもまた適当な事を言っており不明と、このあたりはいつも通りといった感じですすいた。
ポムニがサーカスに来たのは、廃墟を探索し動画投稿を行っており、その撮影中に来たことが語られる。ズーフルも動画の投稿は行っていたとのことで、このあたりのメンバーがサーカスに来たのはそういったことが原因なのか。
ただ、やはり以前描かれていた謎の施設がポムニがサーカスに来た原因となった廃墟でしょうし、他のメンバーは何がありそこを訪れたのかというのはちょっと気になるところです。
ラガタの母と彼女の態度?
ここでの会話で意味深だったのは、ラガタの過去。何やら母親に対してトラウマがあることがわかる。そして、それが彼女の無理に周囲に笑顔を振りまこうとする態度にも繋がっているようでした。前回、バカソースを目に受けて様子がおかしくなっていたラガタですが、やはり無理をして周囲に笑顔を振りまいている様子。
今回、ソフトボールのパートでは、ポムニもそのことに気付いており、そういう態度を取ってしまうのも仕方ないと伝えていました。しかし、ポムニもそういった無理をするラガタよりも、例え横暴でも素直に接してくるジャックスの方に気を許している様子が見られる。
ラストシーンでは、ジャックスと二人で話すポムニを見るその目はどこか寂しそうであり、このあたりのラガタからポムニへ向けられる感情が今後の話に絡んで来そうにも思えます。
ジャックスのリアルの友達とは誰なのか?
今回ジャックスとラガタの二人の会話の中で、何やら意味深なものが一つありました。ポムニからのリアルも友達いるの?というジャックスに対する問いかけに対して、ラガタはもういないのよ、と言葉を返す。
特に悪意の合った発言というわけではありませんでしたが、何やらジャックスが珍しく余裕なく態度を荒げていた当たり彼にとっても大事な人物であることが予想されます。
生きていたころに失った友達なのか、はたまた、サーカスに来た後に失った友達なのか、このあたりはまだよくわかりませんが、ラガタが事情を知っているのを見るにどうもサーカスに来た後失った友達といった感じに見える。
また、今回途中で挟まれた休憩時間の映像の最後では、バグになったキャラクター達のような目に上下を挟まれる中、ジャックスが一人廊下を駆け抜けているシーンがありました。ジャックスが、最後にたどり着いたのはバツが書かれたカエルの扉。そして、そこに入ろうとするところで、場面が切り替わってしまう。
このバツ印は、バグ化してしまったサーカスの参加者の部屋の扉に書かれたもの。このあたりの状況をまとめて考えると、もしかするとこのカエルのキャラクターこそがジャックスの友達であり、以前バグ化して消えてしまったなんてことはあるのかもしれません。
また、ジャックスは今回自らの尻尾が消えてしまったことに気付いていましたが、これもこの友達に絡んでいるのかもしれません。
最後の消える人
色々とキャラクターの深堀りが行われ、ジャックス・ラガタ・ポムニの三人の間の関係が色々と揺れた今回の話。しかし、最後に流された消える人が笑う姿がなかなか不気味。
今回も度々途中で姿を見せていますが、出てくるたびにすぐに消えてしまう消える人。果たして、なぜそれが今回のラストであそこまで意味深な動きを見せていたのか。今回ラストにわざわざ描かれたという事は、EP6にて何かが語られることになるのかもしれません。
この記事で使用している画像はTHE AMAZING DIGITAL CIRCUSより引用しています。© 2025 by Glitch Productions
コメント