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アニメ 小市民シリーズ 第2期最終回 22話『報い』冬季限定ボンボンショコラ事件 感想

小市民シリーズ冬季限定ボンボンショコラ事件22話報報い感想 アニメ
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2025年春より放送開始の作品、米澤穂信による『小市民シリーズ』を原作とし、監督:神戸 守によるアニメ化作品『小市民シリーズ』 最終回22話『報い』の原作未読での感想文となります。アニメのネタバレとなる要素も含みますので未試聴の方は注意してください。

22話『報い』

日坂君のお姉さん

前回ラストの、日坂君の姉による襲撃から始まった今回のお話。ハンマーを持った相手に病院内で追いかけられ、不幸なことに受付にも人がおらず、さらにはエレベーターも上に向かうものしかない。

秋のお話を思い起こさせる小鳩君のハンマーとか持ってない?という問いかけに、「どうしてハンマーなんて持ち歩いてると思うの?」という小佐内さんのツッコミが入るなど、ちょっとクスッさせる会話を挟みながらも、逃げ場のない屋上で追い詰められた二人というなかなかピンチの状況。

ひとまず会話で時間稼ぎを行わせる小佐内さん。日坂君の姉も、警察を呼んだだろうことは予想していただろうに、それでもその会話に乗っていたというのは、それだけ小鳩君への恨みが強かった故といった感じでしょうか。

そんな日坂君の姉との会話の中で、過去日坂君の過程に何があったのかについても語られる。日坂君の両親は離婚、子供二人はそれぞれ一人ずつ受け持つことになる。ただ、それだけであるなら、あそこまで日坂君が姉と会っていたことを隠す理由にまで発展しないような…と思っていたところ、離婚した両親の関係が相当悪化していたらしく、日坂君が姉と会う事すら禁じるほどだった様子。

二人はどうにか親の中を取り持とうと苦労していたようですが、その際にひき逃げにあってしまう。小鳩君が事件の調査をしていたことで、日坂君が姉と隠れてあっていたことが親に伝わってしまい、親の離婚を止めることもできなくなり…といった感じで姉からすれば家族が崩壊したのは小鳩君が余計な事をしたからという認識になってしまっていたようです。

ただ、今回のその話を聞いていると、二人が合う事すら許さないという段階まで進んだ親の関係を、二人が何かしていたら修復することができたのか?というのは、なかなか疑問が生じるところ。結局のところ、日坂君の姉は家族が壊れた時のその行き場のない気持ちをぶつけるために、小鳩君を憎んでいたように見えました。

そして、そんな日坂君の姉の凶行を止めたのは、日坂君本人。あくまで飛び降りはしたものの、死んだとまでは語られていなかった彼の登場と、姉を止める発言に今回の事件は落ち着く形となったようです。

今回のサブタイトルの報いには、色々な意味が込められていそうですが、大切な弟にこんな凶行を見られた姉というのが、まさにその報いの一つといった感じでした。

日坂君と小鳩君

どうにも性格が一筋縄ではいかない登場人物が多い気がする本作ですが、日坂君は非常にまっすぐな性格をした男の子。

中学生の小鳩君の、配慮の足りなかった行動も許そうとし、かつて殴ったことを謝罪する姿まで見せる。小鳩君が当時周囲に語っていた賠償金を犯人からとれるという、彼を思っての行動でもあったが故に、それを認めてくれる。

この犯人から賠償金という話、周りから情報を引き出すための方便という面もあったのでしょうが、それでもなお、小鳩君の中には、良い事をして周りから褒められたいという気持ちがあった故の発言であったことも確か。

とはいえ、姉と同じく小鳩君を恨んでいてもおかしくはなかった彼が、小鳩君にありがとうとは言わないまでも、彼を認めてくれたというのは、彼の人の好さが強く感じられるシーンでした。また、そんな人の良い彼だからこそ、自身の境遇を周りのせいにして心を楽にすることもできず、自殺しようとするまで追い込まれてしまったのかな、とも思ってしまいました。

小鳩君が小市民たろうとした理由であり、これまでの彼の根っこにあった大きな悩みが解決された今回のお話、日坂君を前にして小鳩君の感情が強く表にでているのがよくわかるお話でした。

そういえば、そんな日坂君を見つけてくれたのは、そんな時間はないとその場では小鳩君の頼みを断っていた健吾君だったというのも、実によいシーン。その後の、お礼を言っておいてという小鳩君に対して、小佐内さんが自分の口で、という流れも非常に良かったですね。

小鳩君と小佐内さん

事件も解決、日坂君との蟠りもとけた後、ラストは小鳩君と小佐内さんの語りが最後のシーンとして用意される。小鳩君の、春、夏、秋のお話のサブタイトルを務めていたお菓子たちをまた食べたいという流れは実に最終回らしいな画で良い感じでした。

また、小鳩君は本来名古屋の大学に行くつもりだったとのことですが、そんな彼に対して小佐内さんは、自分は京都に行き迷宮を作って待っているから、それを解きにきて、と声をかける。一緒に京都の大学に行こうというお誘いの言葉なのでしょうが、それを素直に言葉にしないのが実に小佐内さんらしい。

そして、この京都に絡むお話も、ここまでの小鳩君が小佐内さんにかけた心配と、とんでもない陰謀家のようにいったという報いを受けさせるためのものと、今回のサブタイトルにつなげてくる流れは非常にきれいでした。

京都に来て自分を見つけてくれたら、その時には最後の一粒をあげるという、のはまさに彼女なりの告白ともいえるセリフで、この後京都で小佐内さんを探す小鳩君のお話が見てみたいと思ってしまいますが、どうやら原作もここでラストとのこと。

最終回ながらも、二人の気持ちは通じ合っているようですが、それでもなお素直でない二人の関係がまだまだ一筋縄ではいかなそうに思わせる流れは、ここから先のお話も何かの機会に見てみたいと思わせるお話でした。

配信やVOD情報

冬期限定ボンボンショコラ事件

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又三郎

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