2025年春より放送開始、戯作・監督・脚本 渡辺 信一郎によるLAZARUS(ラザロ)12話『CLOSE TO THE EDGE』の感想記事となります。アニメのネタバレとなる要素も含みますので未試聴の方は注意してください。
12話『CLOSE TO THE EDGE』
エレイナとポップコーンウィザード
前回何とかポップコーンウィザードに遭遇したエレイナ、その場では熱のために倒れてしまったものの再び目を覚ます。自分の居場所を突き止めることを期待していたポップコーンウィザードは、エレイナが来てくれたことを喜び、リラという本名を伝えるほどに彼女を迎え入れる。
思った以上に重要キャラクターだったポップコーンウィザードですが、ここまで彼女がスキナーとのつながりがあったのか?という疑問もありましたが、それについても今回の話で語られており、彼女もまたスキナーが島を買い与えた無痛症の人々の一人だったことがわかる。その時の恩義故に、例えスキナーが何をしようとしていても、彼の手助けをしていたとのことでした。今回の彼女、終盤ではなかなか荒々しい運転を見せており、こういったあたりも無痛症故なのかなと思わせるのがちょっと面白かったです。
また、このあたりのシーンで気になったのは、エレイナもハプナによる熱を乗り越えたらしき描写が挟まれていた事。エレイナは、過去に一度死にかけていたといった話をしていましたが、このあたりがハプナの副作用に関係してくるのかも。
死を恐れないアクセル、一度は死に生き返ったとされるクリス、そして、一度死にかけたというエレイナ。皆が皆、ある意味死に関わり共通したものを持っているように見えますが、このあたりがハプナの特効薬に絡んでくるなんて可能性もあるのでしょうか。
陸軍情報局との戦い
今回の話では、陸軍内部も一枚岩ではないことが語られ、情報局の男の暴走が語られる。この男、エレイナ達の妨害に関しても独自に指示を出していたとのこと。
プロトタイプのハプナの製作に実験台となり死亡した大量の犠牲者がいたことを世界に知られては困るが故に、アクセルの暗殺に力を入れていたというのが、改めて明らかになりました。
ただ、この男ハプナの期限まであと少しという状況でこんなことをやっている場合なのか?とどうしても思ってしまう。独自にハプナの特効薬を持っているという可能性もあるのでしょうが、もしかすると今回登場した大統領が語っていたように、いざ自分が死にかけてみるまではハプナで死ぬなんて実感が得られず、目先の利益である自分たちの秘密を守ることを優先してしまっているなんてこともあるのかもしれません。また、もしハプナの致死性まで踏まえて開発していたのなら、そもそもハプナを使っていないなんて可能性もあるのかも。このあたりについては、次回明かされることになりそうです。
アクセルと仲間
前回の双龍との戦いで、ボロボロになりクリスに助けられたアクセル。腹を銛で突き抜かれたのを見た際には、流石に死んだのではと思ってしまいましたが、何とか一命をとりとめていた様子。
今回、そんなアクセルは自分を助けてくれたクリスに対して、自らの過去を語る。かつては仲間たちと一緒にいた事、その仲間たちが皆死んでしまい、羽のペンダントはその時に手に入れたものであること、そして、今のようにひょうひょうとした態度はそれから先仲間を作ろうとしないと決めていたが故であったこと。
そして、こ今のラザロを自分の居場所としもよいかもと思っていた、と語る流れはなかなかに良いシーン。このシーンでは、これまでのアクセルとは、少し異なりその表情にどこか子供らしさが感じられるというのも、昔仲間がいた頃のアクセルに寄せて描いていたのかなとも思えるシーンでした。
スキナー博士の居場所
そして、今回エレイナがポップコーンウィザードに接触を果たしたことで、ついにスキナー博士の居場所が判明する。何やら、ラザロの拠点の近くだったとのことで、まさに灯台下暗し。さらには、以前ダグとアクセルが調査に向かったホームレス街にスキナー博士がいることが判明。
そうなってくると、いよいよあの時にちらっと姿を見せた妙にスキナー博士っぽかった人物が本当にスキナー博士だった可能性が高まってきました。
いよいよ、スキナー博士の居場所も判明し、次回最終回となりそうですが、果たしてスキナー博士は何を考え、ハプナによる計画を実行したのか、どのような決着となるのか、来週が楽しみです。
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