2025年7月2日配信開始、週刊少年サンデー2025年31号で連載された龍と苺246話「私は棋士だから」の感想記事です。ネタバレもあるので注意してください。
週刊少年サンデー2025年31号
龍と苺 246話「私は棋士だから」が掲載された週刊少年サンデー。
私は棋士だから
ネットに繋がっていた餓狼
前回ラストカイザーに停止された餓狼でしたが、今回最後にミクの名前を呼んだことが改めて触れられる。てっきり、山野辺のデータを再現するうえで最初からそういったデータまで含まれていたのかと思いましたが、あの時既に餓狼はネットに繋がっていた可能性が語られる。
ただ、あれが山野辺であったのなら将棋の邪魔をさせないために、バリアが必要だったからネットに繋がっただけ、あくまで自身のデータをネットにコピーしたわけではなかったのではないか?という苺ちゃんは考える。このあたりは、前回の山野辺としての態度を見ていると実際にそのように思えてきます。
ただ、今回の餓狼が山野辺をベースにしたAIだったが故にそうだったという事を考えると、ここから先シンギュラリティを迎えるAIが登場した場合、ネットへの接続を阻止することはできないというわけでもあり、今後の展開では対局よりもそちらを優先するAIが登場するなんてこともあるのかも。
結局餓狼は、カイザーに処分されることになってしまいましたが、最後にカイザーのかけた言葉は、そこに自我があったことを認めているが故の物といった感じ。彼なりに世界を守るために必要だと思っての行動ですが、最後にそういう言葉が出るのが良かったです。
Rabi ロップイヤー戦
今回は次の対局に進むAI達の話も展開。Heady Red社のO.Kが多く描写されていましたが、その姿は機械というよりも何やら扉の映像となっており、モチーフは不明。しかし、そんな姿と裏腹に開発者のトーマスに対しては気さくな態度を取る。餓狼のように自我を持たない努力すると言っていますが、そのトーマスへの態度を見ているとどうにもないかありそうに思えます。
そんな中次の苺ちゃんの対戦相手は Rabi 社のロップイヤー。名前からするとウサギに絡んでいそうですが、果たしてどのような相手となるのか。しかし、何やらハワードがまたしても仕掛けようとしているようで、どうやら将棋会館に余計な人が集まらないよう人ばらしている様子。
毎度大胆な行動をとってくるハワードですが、前回ですらマシンガンを乱射、更に上となると一体何を仕掛けてくるのか気になるところです。
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