ニエルブと赤ガヴ仮面ライダーガヴ 42話『割れた思いの果てに』感想・考察

2024年9月1日より放送開始した令和仮面ライダーシリーズ第6作目の作品『仮面ライダーガヴ』42話『割れた思いの果てに』の感想・考察記事です。

この記事には最新話のネタバレが含まれますので未視聴の方はご注意ください。

42話割れた思いの果てに

42話割れた思いの果てに

人間の牧場化

体を使った実験の果て復活させられた酸賀により、絆斗まで操られてしまった前回から続いた今回のお話。話の主軸に来たのは、ニエルブによる人間の牧場化に関わる計画。

絆斗まで操ることに成功したニエルブですが、より精度の高い操作の実験として、より多くの人の操作を実施。風見海岸までの誘導に加え、何やらあえて視聴者には聞こえないように言葉を濁して伝えられる命令まであり、果たして何を命じたのかと思いましたが、海岸についた人々が皆海に進んでいったのを見るに、入水自殺に関わるような命令まで指示していた様子。

その内容が、海に飛び込めと結果的に死を招くものだったのか、はたまた入水自殺を指示ていたのかまでははっきりとはわかりませんが、もし仮に自殺を指示していたのだとするなら、自らの命まで放り捨てさせることができるほどの操作という事になる。これほどの操作に最終的に抗う事に成功した絆斗の精神力の高さも描かれているように思えました。

今回の研究成果はなかなかのもので、ニエルブも自ら変身して戦いに赴いていましたが、最終的に破壊されてしまうという結果に終わってしまう。人間界の牧場化がかなり遠のいたように思えますが、次回はその状況をよろしくないと思ってか、ボッカ・ジャルダック自ら視察に来るようです。

また、今回のラストニエルブは赤ガヴの力について何やら気にしているらしき描写を残して去っていくシーンが挟まれました。このあたり、酸賀の残した研究成果に絡んでくる可能性もあるのか、はたまた、同じような改造を施したジープに絡む描写なのか、気になるところです。

ショウマの叔父さんが確定

絆斗のショウマの血縁の人の調査が続く中、今回ショウマに駄菓子カフェの店長さんの妹の写真を見せたことで、彼がショウマの叔父さんであることがついに確定しました。これまでの話の中でも、かなりそれっぽい情報が続いていたのでほぼ間違いないラインまで来ていたように思えますが、今回よりはっきりとその答えが得られたことになりました。

絆斗自体もこれを伝えるかどうかは悩んでいたようですが、今回店長さんがニエルブの実験の被害者となった事で伝えることを決定。確かに何かあってからでは後悔だけが残ってしまいますし、ショウマがショックを受ける可能性や、二人の関係がどうなるかはわからないという不安要素があると言っても、伝えたうえでショウマに考えてもらうという判断は間違っていないように思えます。

ただ、ショウマ的にはなかなか思う所もあるようで、素直に嬉しいとは思えていない様子。ここからのショウマがどのように店長さんに打ち明けるのか、また店長さんとの関係がどのようになっていくのか、気になるところです。

店長さん自身も今回の事件でグラニュートの存在と、それが妹に絡んでいるのでは？という疑念を抱いたというのも気になるポイント。このあたりが、ショウマが甥っ子であることに気付く流れに繋がっていくのかもしれません。

ラキアの能力が見られる

今回ちょっと気になる描写だったのは、ラキアがグラニュートとしての力を使う際の様子を幸果さんがシーン。

グラニュートの体から出てきた触手が人間を貫き気絶するという流れであったが故に、一瞬恐怖するような表情を浮かべていましたが、それも仕方のない事。改めて思うと、ラキアがグラニュートであることは知っていた幸果さんですが、ラキアがグラニュートとしての力を使う所は初めて見たわけで、それを見たうえでも彼らを仮面ライダーであり味方であると言い切ってくれる流れが、彼女らしさを表していたのかもしれません。

幸果さんといえば、今回ニエルブや酸賀たちを探しているシーンで、黒い服の人物を見かけ写真を撮ろうとするもそれがランゴだったという流れが差し込まれていました。突然ランゴが出てきたので思わず少し笑ってしまいましたが、何やら一応ランゴの事が記憶にある様子。かつて、町の中ですれ違った際に意味深に気を引かれる流れがあった気がしますが、その時の印象が彼女に残っていたという感じなのかもしれません。

ともあれ、ここからランゴと幸果さんの間で何かあるのか？と言うと少し疑問もあり。ただ、規模は違えど共に社長という立場に絡んだキャラクターという事を考えると、そのあたりで何か話をするなんてことはあるのかも。大きな話としてあるわけではなさそうですが、今後この二人がどのように絡むのか、そもそも絡まないのか、ちょっと気になるシーンでした。