2025年7月15日に放送されたTXQ FICTIONによる第3弾『魔法少女山田』第1回の感想と考察になります。放送でのネタバレも含まれますので注意してください。Tverなどでも視聴可能となっています。
魔法少女山田(1)
貝塚陽太さんの調査
TXQFICTIONシリーズの第3弾として作られた本作ですが、これまでと異なり、あくまで調査記録といった感じの内容に見えるドキュメンタリーとなっていました。
今回のお話は、貝塚陽太なる人物から聞いた話がメイン。最初に写されたのは、誰かが走って逃げているような映像。その後のパソコンの画面を見るに、貝塚さん取材映像というフォルダに含まれているもののようで、どうにも貝塚さんの映像の様子。この映像、よく見てみると映る手が怪我をして血を流しているというのが気になる所。何やら焦って走っているような雰囲気もあり、何かから逃げている映像のようにも見えます。
この貝塚さんが行った取材こそが話の中心となりそうなのですが、元々何も知らずに生きていた貝塚さんが、今回の取材で何かを知ってしまったことで、もう戻ることができなくなってしまったとのこと。
とはいえ、実際に何があったのかは触れられず、あくまで魔法少女山田とそれに絡む唄うと死ぬ歌の紹介のお話といった感じでした。
唄うと死ぬ歌
本作の話の中心となっている『唄うと死ぬ歌』、貝塚さんはどこかで聞いたことがあったと言うもののどこで聞いたのかはわからない。また、1話で多く尺を取られたシンパイ刑事なる番組内では、魔法少女が怖いという悩みを持った日下部萌花なる19歳の女性が、催眠を受けてその恐怖を忘れた後にそのメロディを口ずさんでいたとして、何か関係があることが示唆されていました。
実際の歌は、以下のような歌詞。
逃げちゃだめだよ 負けちゃだめだよ
うつむかないで 泣かないで
悔しい気持ちが きらきら光る
それは未来の 勇気のかけら
夢は待ってる 立ち止まらないで
羽を広げいま 飛び立とう
まっすぐ生きて まっすぐ進め
誇れる自分で 輝こう
それが本当の 魔法さ
さらに、その楽曲の元となった音声も本作では流される。最初は男性の声が根底にある子供の合唱なのですが、何やらよく聞くと裏でドタバタと音が聞こえ続けている。更に羽を広げいま飛び立とうのあたりの歌詞に差し掛かったあたりでは、わかりやすくドタバタした音が流れ、それ以降の子供の声がどんどんと小さくなっていく。そして、最終的に指導しているらしき男性の声のみが残るというもの。
2010年頃からインターネットで存在がささやかれはじめ、2023年以降はSNSを通じて徐々に注目を集めたとのことですが、後に語られた「魔法少女おじさん」と呼ばれる映画作品は2009年を舞台にとされており、時期も概ね一致しているようです。
なお、ブログの内容を読み解いてみると魔法少女おじさんの中でのこの歌は、主演である山田正一郎なる人物が、作中のワンシーンで鍵盤で作曲をしていたものだることがわかりました。作中ではこの曲は完成していなかったとのことで、なぜこの曲が完成し、このような形でネットにアップロードされたのかというのが今後の大きな謎となりそうです。
魔法少女おじさん
本作のタイトルともかかわっているだろう、謎のインディー映画。作中のブログやパッケージの映像を見てみたところ、2009年に山田正一郎なる、元教師の人物がインターネットの世界で活動していたネット放送で子供に教育の変革を目指していた内容を収録。山田の1年間の奮闘を追った記録映像とのことで、2009~2010年に撮影されたドキュメンタリー映画のようなもののようです。
パッケージを見てみると、確かにネット配信のような映像が描かれていますが、それとは別に実際に女の子たちの前で魔法少女の格好をしているシーンもあるようなので、単にネット上でのやり取りというだけではなく、実際に子供たちに何かを教える場面もあるのかも。このあたりが、唄うと死ぬ歌や、魔法少女を恐れている萌花さんに関わっている可能性もありそうです。
また、もう一点気になるのは、この映像の監督である『三田愛子』なる人物。今のところこの映像を作ったということだけがわかっており、その他の詳細は一切不明。とはいえ、魔法少女おじさんに焦点が当たる以上、次回当たりで出番が来る可能性もありそうです。
日下部萌花はなぜ魔法少女を恐れる?
今回の話では、貝塚さんがシンパイ刑事なる番組を見た際に催眠を受けた萌花さんが、唄うと死ぬ歌のメロディを口ずさんでいたとのことで、シンパイ刑事という番組内番組に多くの時間が割かれていました。
日下部結奈さん(22歳)の妹である日下部萌花さんが(19歳)が魔法少女を異様に怖がるという内容で、家に向かいその解決に当たったという内容。番組内では、母親である日下部明梨(50歳)さんも登場していましたが、今のところか家族内に何か問題があるというわけではなさそう。
萌花さんに対しては、ゲストの二人がそれぞれ魔法少女の格好をして段々と魔法少女に近づけ、どこまで恐れるかという実験を行い、最終的にマスクをつけた時点で異常な恐怖心を発したことがわかる。その後に描かれた魔法少女おじさんのパッケージにもマスクをつけたおじさんの姿が映っており、この姿を過去に見た可能性があるのかもしれません。
また、その後の催眠治療では、十文字斎なる催眠術師が登場、彼の催眠で恐怖を克服する物の、その瞬間に唄うと死ぬ歌のメロディを口ずさんでいたことがわかる。つまるところ、魔法少女への恐怖で忘れていた記憶の一端が、その恐怖を催眠で克服した際に漏れ出てしまったという可能性はあるのかも。
本作の時系列をまとめてみると、以下のような感じとなりました。シンパイ刑事がいつ放送されたものなのかははっきりとはしていないため、2025年に放送された番組として計算しているので萌花ちゃんの年齢は誤差があるかもしれません。数年ずれている場合は、萌花ちゃんが4~5歳の時期はちょうど魔法少女おじさんの収録していたころにと重なる可能性もあり、この収録に萌花ちゃんが関わっていた可能性もありそうです。
ネット上に上がった映像を見たのか、はたまた、2009年の収録に関わっているのか、このあたりが次回以降の話でも関わってくるのかもしれません。
年代 | 出来事 |
---|---|
2009年 | 魔法少女おじさんの収録時期? |
2010年頃 | 唄うと死ぬ歌がネット上でささやきはじめられる |
2010~11年頃? | 萌花ちゃん4~5歳? (作中でまだ魔法少女を怖がっていなかったとされた時期) |
2023年以降 | SNSで徐々に注目を集める なお、作中での3つの映像は ・時期不明:女性が歌う ・2022-7-2:少年の替え歌 ・2025-3-30 演奏 となっていました。 |
2025年7月14日 | 萌花ちゃん19歳? 番組放送 |
その他気になったところ
シンパイ刑事のモザイク
シンパイ刑事に出演した人たちは、一人の女性を除いてモザイクがかけられていたというのが少し気になる所。とはいえ、この番組自体に何かあるというわけではなさそうなので、単に番組を引用する際に許可が取れた人物だけ顔が出ているだけという演出で、あまり魔法少女山田と直接関係のある意味があるわけではないかもしれません。
1話時点での気になるポイントまとめ
日下部萌花さんが魔法少女に恐怖を抱いていなかった時期と、魔法少女おじさんの収録の時期がかなり近いことから、彼女のトラウマに山田が関わっている可能性がありそう。
冒頭での貝塚陽太さんは年齢が不明ですが、こちらも歌を覚えている理由は魔法少女おじさんが活動していた時期に何かあったのかも。
次回は、魔法少女おじさんの内容に触れられるようで、この中で二人が関係しているのか?といったあたりも気になりますね。
魔法少女山田 コミカライズ
本作のコミカライズがコミックゼノンにて行われることが告知されていました。詳細はまだ不明ですが、あらすじのみ発表済み。コミカライズは2025年7月25日(金)12時公開とのことです。
Tverにて配信
Tverでテレビでの放送終了後より配信開始しております。
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