2025年7月30日配信開始、週刊少年サンデー2025年35号に連載された名探偵コナン、FILE1149『混沌の因縁』の感想・考察記事です。ネタバレもあるので注意してください。
FILE1149「混沌の因縁」
ラムを攻める若狭先生
前回、灰原が察した気配が若狭先生だったようで、そちらから話を聞いてここに来ていたとのこと。脇田を声から完全にラムであると認識して圧をかけていく様は流石としか言いようがない。脇田がいつも使う、左目を誤魔化す時のデキモノがの下りに対しては見てみたいときっちり攻め、事件が解決した後には、私ともう一手指してくれますよね、と因縁深い将棋の話を振りつつ逃がそうとしない様がなかなかの威圧感でした。
ラストでは若狭先生がラムを追い詰めた…かと思いきや、何やらラムが歯でモールス信号を発信。その結果車が突入という事態になってしまいました。単にラムがこの場から脱出するのを目的とするのか、はたまた、流れでキャメルの誘拐を狙うのか、若狭先生そ襲うのか。近くにはちょうどジョディ先生も来ていたようなので、この流れでカーチェイスなんてこともあるのかもしれません。
また、脇田の事はコナンが知っており、若狭先生が話を聞いてしまえば居場所まで特定されてしまう事態。つまり、若狭先生相手にはラムの隠れ蓑は通用しなくなったと考えると、いよいよ脇田としての活動は終了となる可能性が高そう。次回、このまま逃げおおせるのか、はたまた決戦となるのか、シリーズ解決編となっていますが、何が起きるのか気になるところです。
事件の顛末
今回の事件の犯人は、恋愛アドベンチャーゲームをやっていた跡部さんだったようです。今回は解決編という事で、ここまでの自分の推理がどの程度あっていたのかを見ていきます。
配信中になりだした音楽に関しては、手前に落ちていたヘッドホンにテグスを結んで置き、それを引っ張り引き抜くことで鳴らした、とのことできっちり正解。扉の鍵についても、事件後、外から中に入った際にテーブルに鍵を置いたとのことで、そもそも鍵を持ち出して外からかけていたとのことで正解。
ただ肝心の自殺に偽装した殺人のあたりは、そもそも途中までは被害者の部屋の方で配信を行っており、そちらで自殺に見せかけて殺害したといったものでした。恋愛アドベンチャーゲーム故に、ある程度は画面を見ずに操作可能と、ゲームをやりこんでいた跡部さんだからできるもの。コメントへの対応も、コメントを読み上げさせればば反応可能といった感じだった様子。
また、チェーンロックに関してもあらかじめチェーンは切っておき、ダミーの鎖をつないで足で開いて止めただけだったとのこと。キャメルがぶち破ったかに思われましたが、そもそも偽装したものだったので想定内だったようです。きちんと、前々回、跡部さんが部屋に入った後チェーンの数が増えていることが今回改めて拾われていました。
全体を見ると1/3程は正解、跡部さんの腰のチェーンの数など細かい部分は見つけられていましたが、正解とまではいけずちょっと残念。次回は頑張りたいところです。
ラムのモールス信号
今回ラム歯のカチとギシの組み合わせで出していたモールス信号がちょっと気になり少し調べてみる。
カチを・ギシを-であると仮定してみるとモールス信号は、
・-- ・- ・・ -- ・ -- ・ -
といった感じになり、日本語に直してみると『ヤイ゛ヨヘヨヘム』、英文字の場合『WAIMEMET』となり、どちらも意味は不明。
逆にカチをー、ギシを・とした場合のモールス信号は、
ー・・ ー・ ーー ・・ ー ・・ ー ・
こちらの変換は、『ホタヨ゛ム゛ムヘ』、英文字の場合は『DIMITITE』となり、こちらの場合でも意味は不明。
そもそも、単にモールス信号を発するだけであるなら、周囲に理解できてしまう人がいれば、あまり意味がないという事もあり、更にもう一段暗号化されているなんてことはありそう。ただ、咄嗟の命令に使う者でしょうし、復号にに手間がかかるものとは思えませんし、部下たちとしか通じない特別な信号なんてこともあるのかもしれません。ともあれ、この音で車で突っ込むよう指示を出したようなので、次回このラムの歯によるモールス信号の意味が明かされるのか気になるところです。
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