2024年9月1日より放送開始した令和仮面ライダーシリーズ第6作目の作品『仮面ライダーガヴ』46話『決意のショウマ』の感想・考察記事です。
この記事には最新話のネタバレが含まれますので未視聴の方はご注意ください。
46話 決意のショウマ
強すぎる大統領
ニエルブの計画に乗りグラニュート界の大統領を目指すことにしたショウマ。その作戦は、以前使っていた人間向けの洗脳機能が搭載されたベイクマグナムを対グラニュート向けにも安定するよう改造したものを使用し、直接倒すというもの。
ショウマのニエルブへの変装は、結構雰囲気が出ていたもののそれでも騙せはしなさそうなレベルでしたが、あくまでグラニュートからすれば人間の顔の見分けを付けることは難しいという理由がきっちりと用意されていたのはよかったです。このあたりは、日本人が外国人の顔の見分けがつけにくかったりするのと同じような理由なんでしょうね。
とはいえ、その洗脳能力の元となったグラニュートの体を用意していたのはボッカ・ジャルダック、という事で洗脳能力については対策済み。更に周囲には大量の眷属も準備しており、ニエルブが裏切る可能性自体も織り込み済みといった感じで計画は破綻。
洗脳なしでもボッカ・ジャルダックと戦う事を選択したショウマでしたが、ボッカの力は圧倒的で勝てる余地は一切なさそうに見える。時間制限があるオーバー・マスターですらも、全く力及ばずといった感じの敵となっており、今のところ全く勝てるビジョンが浮かばない敵となっていました。
ショウマの力は、彼自身の感情の高ぶりに応じて増していくような描写もありますし、今回のような自分が犠牲になって世界を救うという流れでは、本当の力を出し切ることはできていなかったなんてことはあるのかも。今回改めて、自分の幸せと向き合ったショウマが更なる力を見せるのか、はたまた、次回予告ではボッカの命令に従うことにきめたニエルブが一矢報いるのか、対ボッカ・ジャルダックがどうなるのか、気になるところです。
ニエルブ・ストマック
今回のニエルブの描写を見るに、ショウマを大統領にする作戦は、嘘偽りなく取り組んでいたらしく、闇菓子の話こそ語りましたが、あくまで手持ちに残った闇菓子をショウマを大統領にするために使うというだけで、人間界の扉の破壊や、人間を攫うといった約束はきっちり守るつもりだった様子。
また、ショウマ達の祖父であるゾンブ・ストマックとニエルブとの過去のエピソードが少し描かれ、ニエルブ自身が何を目指していたのかという点が少し見えたように思えました。
ゾンブ・ストマックから見たニエルブは、ランゴやグロッタのような力を持ったグラニュートではなくどちらかといえばひ弱な存在として認識されており、祖父からの扱いはよい物ではなかったことがわかる。それゆえに、その心の奥底には、かつてゾンブから向けられた落ちこぼれという評価に抗う気持ちが強くあったようで、その祖父への反抗が自らの力でストマック家を盛り立てるという目標を打ち立て行動していたことがよくわかりました。
この過去の描写を見ていると、最初ニエルブがショウマを逃がした件だったり、赤ガヴとして力ない存在として扱われていたショウマを最初からある意味眼にかけていたというのも、ストマック家の中では弱い力を持って生まれた自分と重ねていた部分もあったのかなと思わせる展開でした。このあたりはちょっと考えすぎな気もしますが、逃がしてあげたのも、実験という面が強かったにせよ、弟としてみていた部分もあったからなのかなとも思ってしまいます。
また、ゾンブからの冷たい態度を受けていたからこそ、改造することで力を得るという方向性を見出したのもよくわかるお話。デンテと再会する感じでは、自分に技術を教えてくれたデンテに対してかなり想うところをがあるような描写もありましたが、祖父から冷たく扱われていた中で、デンテとの関係に助けられていた部分もあったのかなと思ってしまいます。
次回予告では、ボッカに殺されないためにショウマの始末を請け負っているようにも見えました。しかし、力で劣る相手に対して自分の命のために素直に従うというのは、幼い頃ゾンブにより植え付けられた彼の感情がそれを許容するのか?というのが疑問点。今のままでは強すぎるボッカ・ジャルダック打倒のために、何か仕掛けてくるのかもしれません。
ランゴ・ストマック
ここにきても情報の獲得のみに動き、ニエルブの作戦を援護するために絆斗・ラキア達がグラニュートの世界に増援に向かえるよう仕向けたランゴ・ストマック。
正直、今の段階では彼が何を考えて動いているのか?というのがはっきりと見えてこない。彼は彼で、妥当ボッカ・ジャルダックを目指して動いているのでしょうが、人間界で果たして何ができるのか。ニエルブにすら連絡を入れず静観しているあたり、今のとこ何か考えがあるとしか思えないのですが、それ以上の要素は一切わからないのが気になりますね。
今回は、幸果さんと社長としての在り方をぶつけあっていましたが、このあたりも何か今後に生きてくるのか気になるところです。
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