2025年8月6日配信開始、週刊少年サンデー2025年36・37号に連載された名探偵コナン、FILE1150『混沌の追跡者たち』の感想・考察記事です。ネタバレもあるので注意してください。
FILE1150「混沌の追跡者たち」
前回ラムのモールス信号による突撃は、あくまで陽動だったようでそれに乗じてラムは逃げ切ることに成功となり、今回のラム・キャメル・若狭先生の接近に関わるエピソードは終了となりました。ラムの正体推理パートでは、さりげない江戸っ子の発音の話で、元太の父のお話が拾われていたりとちょっと驚く。このあたりの描写、アニメなんかでもきっちり気を付けていないといけなそうで、製作する側もなかなか大変そうです。
今回、ラムは逃げ切ったものの、その素顔や声ははっきりと明らかになり、次遭遇することがあればFBIの面々も認識可能。とはいえ、逆にラムサイドでもキャメルの生存から確定とはいかないもののほぼ確実に赤井秀一の生存は認識したでしょうし、話に合った通り次にまみえる時が本当の決戦となる事は確実。
以前話していたラムの目の時を戻すといった発言あたりも、その戦いの際に生きてくることになりそうです。ただ、そうなるといよいよ薬の効果自体に絡んだエピソードともなりそうで、本当の意味での最終章での戦いとなるのかもしれません。
今回、FBIとラムの間の状況は互いにラムの正体、キャメルの生存と赤井の推定生存と若干FBI有利?といった程度で終了。そして、そんな中でも最後までその正体をラムに悟られないまま、ラムの正体を気付くことができたコナンは、ある意味一人勝ちと言ってもよい状況なのかもしれません。
ラムからはある程度の疑惑こそ向けられつつも、ただの子供であると認識されたままのコナン。最後の戦いでは、そのポジションが戦いの鍵となるのかもしれません。
ジョディと若狭先生
今回少し気になったのは、現場に居合わせたジョディと若狭先生の意味深な視線の向け合い。共に学校の先生を隠れ蓑のとしていた時期もある二人ということで共通する部分もあり、今後この二人の関係がピックアップされていきそうな気配を感じました。
また、ジョディがキャメルに若狭先生の話を聞くシーンでは、「彼女が小学校の先生?本当に?」と驚いているシーンが挟まれる。単にあの圧を持った人物が学校の先生であることに驚いたというだけなのか、はたまた他に理由があるのか。若狭先生からジョディへ向けた視線は妙に鋭く、ラムを前にした警戒を維持していただけのようにも見えますが、それとは別にジョディ自体を敵視しているようにも見えるのが気になる所。
ここまでの話だと、若狭先生とジョディが接するエピソードはなかったように思えますが、彼女たちの間にも何か過去に因縁があった可能性があるのかもしれません。
とはいえ、ひとまずラムと脇田にまつわる一連のエピソードはひと段落となり、混沌シリーズも今回で解決編となりました。そんな中で、次回は44号に続くとのことで、10月頃に続きのエピソードが登場となるようです。
時期的にそろそろ来年の映画に絡んだエピソードもありそうですが、ラムとの件の整理も兼ねて、灰原を巻き込んだ探偵団周りのエピソードなんて可能性もありそう。次回の連載も結構近いようなので何が描かれるのか楽しみです。
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