リフォームホラーハウス
2025年8月8日に放送された『リフォームホラーハウス』の感想・考察記事です。8月15日には、もう一話お話があるようです。
モキュメンタリーホラーではない?
家を一軒リフォームし、ホラーハウスに改造した中で起きるホラー現象を解決するための推理を行うホラーフィクション。ライティングや仕掛けなどはあまりにもわかりやすくホラーハウスをしているので、最初こういったホラーフィクションを題材としたバラエティ番組と見せかけたモキュメンタリー番組なのかな?と思って見始めましたが、そういうわけではなく、あくまでこの番組内で用意したホラーのストリーの真実を追ってくださいという番組のようでした。
全体の流れ
父親が失踪、その後祖母が病死、それにより母が狂い娘を監禁。一度は娘は逃げ出そうとするも、母親に見つかってしまい、アキレス腱を切られ監禁、そのまま娘は死んでしまい、母も自責の念に駆られて自害というのが家にまつわるお話。
今回のゲスト二人は、家のそばで謎の老婆にこの話を聞かされ、この解決のために向かう。老婆の話では、娘を殺した鎌を、娘の遺骨の上に置いて無念を晴らせば呪いが解けて帰れますとのことで、これを目標として家の捜索を開始する。
家の探索の最中、村人が何やら棺桶を用意していたり、謎の黒いローブの人物が現れたりと謎が深まる。時折娘の声が聞こえてきたりして道を示される中で、棺桶にある地図から隠し部屋を見つける。
最終的に、娘のアキレス腱を切った鎌を見つけ、一回にあった遺骨の横に置いたものの、なぜか天井が落ちてくるという状況に。更にその部屋の扉の横に鎌を持った謎の人物が姿を見せ終了となりました。
お話的には、おそらく何かを間違ったせいでバッドエンドを迎えたといった感じに見え、今回の作品の趣旨を考えると、果たして何を間違えたのか?この家では本当は何があったのか?というのを考える作品といった感じでしょうか。そもそも、自分を殺した鎌を遺骨の横に置いてくれれば成仏という話自体も妙なものなので、そもそもその時点で騙されていた可能性もあるのかも。
本作の舞台となるお化け屋敷はがわかりやすくお化け屋敷なので、どこまでがホラー現象扱いなのか、というのがわかりにくく思える。最後の釣り天井のギミックなんかも、そもそも元からそういう家だったのか、はたまた作中における心霊現象として天井が落ちてきているという演出なのかはいまいちわかりにくい。わざわざリフォームして用意したとのことなので、おそらくホラー現象として天井が落ちてきたという演出なのかもしれません。
気になった点
爪、歯、冷蔵庫の謎の肉
キッチンの引き出しの中に置かれていた、爪や歯、さらに冷蔵庫の中の肉が一体何だったのか?というのは不明。1Fの娘の遺骨があった部屋にあった血の跡が、最後の天井に押しつぶされる展開に関係していたとするなら、もしかするとその死体を解体したという可能性もあるのかも。
とはいえ、それをする可能性のある人物は、村人、最初のおばあさん当たりしかいませんが、死体解体するりゆうまではわからないので、何とも言い難いです。
母親の部屋の配置がおかしい
母親の部屋とされた人形が大量につるされた部屋の配置は、娘の部屋に隠された隠し扉の奥からいくという形になっており、他に繋がる扉がない。明らかに母親が住みにくい家になっているのだが、この妙な間取りに何か意味があるのか気になる所。娘を監禁していたのが奥の部屋だとすると普段の生活はこの部屋で行われていたのでしょうか。
単に作品の演出の都合という可能性もあるので、何とも言い難いです。
廊下側に書かれた助けてというメッセージ
終盤見つかった二階の隠し部屋、おかれていたビデオの映像を見てみると、どうやら娘さんが母親に襲われアキレスけんを切られた部屋があそこだったように見える。娘は、監禁された部屋の中で亡くなったとのことなので、そのままあそこで娘が亡くなったと考えるのが自然。しかし、気になったのは隠し部屋を見つけた際に、壁紙の裏に書かれていた助けてといったメッセージ。監禁されていた娘が部屋の中にいたとするなら、廊下側にこのメッセージが書かれているのはおかしい気がします。
また、このメッセージを隠すように壁紙が張られていたのも気になります。村人が2階を封鎖したとの話もありましたし彼らが、この壁紙を張ってこのメッセージを隠したという事なのでしょうか。
鎌を間違えた?
作中では娘?らしき存在が度々声をかけている描写がありました。彼女が声をかけてきたのは、食事を行ったシーンで2階の鍵がお風呂の底にあることを示していた、『風呂の底』という言葉と、2階の母親の部屋で鎌を探すシーンで、『はなれ…はなれ…』と話しかけていた事。そして、1話の映像のラストシーンでは、離れに何やら一本の鎌が置かれていたことがわかる。そして、最後にやってきた謎の人物が持っていた鎌も、この鎌だと考えられる。
ここで一点気になったのは、母親が部屋に隠した鎌は、あくまで娘のアキレス健を切った鎌。しかし、最初に供えろとと言われているのは、娘を殺した鎌という事。
アキレス腱を切っただろう鎌を発見したのは、離れにいった後、村人たちが作った棺桶に隠されていた隠し部屋のの映像の先で見つけたもの。しかし、鎌自体は離れにあったという事を考えると、もしかすると娘の語っていた離れ…という言葉は、離れにある鎌を指していたという可能性がありそうです。
今回のお話は、持ってくる鎌を間違えてしまったが故に、最後にバッドエンドを迎えてしまったなんていうのはあるのかも。しかし、そうなるとアキレス腱を切った鎌と娘を殺した鎌は別という事になり、娘を殺した人物の存在が示唆される。そうなると、二階の監禁室に誘導した間取り入りの棺桶を作っていた村人たちも、何やら怪しく思えてきます。
ただ、娘の死自体は監禁されての衰弱死と語られているので、単に娘を殺すきっかけとなった鎌を、娘を殺した鎌と言っているだけなのかもしれません。
最後の鎌を持ってきた人物は最初のおばあさん?
今回のラスト、最後の鎌を持ってきた人物はベージュのズボンをはいているというのが最大の特徴。本作の登場人物を見返してみると、最初のおばあさんが同じベージュのズボンをはいていました。もしかすると、最後に鎌を持ってきたのは、家の事を語ってくれたおばあさんという事なのかもしれません。
全体のストーリー考察
今回の一連の話を見ていると、棺桶を作っていた村人たちや、黒ローブの男が絡んでいるのは間違いなさそう。そういう点から考えると、棺桶の流れから監禁部屋への誘導の展開はかなり不自然でしたし、あのあたりは村人に誘導されてしまったという流れになるのかも。
しかし、そこまで突き詰めだすと今度は最初のおばあさんの話自体もどこまで信じてよいものなのか怪しく思えてしまいます。最後に登場したのがおばあさんだとするのなら、解体されていた歯や爪、謎の肉と合わせて、あの屋敷を利用して人を殺してその死体を使って何かをしているなんて可能性もありそうです。しかし、村人たちにそうする理由のようなものは何も描かれていないためこの方向では考える手段がないように思えてしまいます。
家族にまつわる話自体は本当ですが、更にそれを利用して村人が悪いことをしている…なんて流れはあるのかもしれませんが、ちょっと突拍子がなさすぎる気もしてしまいます。
今のところよくわからないというのが本当のところなので、来週の解決編で何が語れるのかを楽しみにしたいです。
コメント
解決編を見て、いくつか予想していた内の一つが当たりました。
ただ、自分の中では一番単純でチートな予想だっただけに残念です。
一番の問題は怖くないことですね!
恐怖演出のジャンプスケアですが、俯瞰映像のため全く伝わらない。
しかもそのほとんどが意味を持たない。
ここから先はネタバレを含みます。まだ見ていない人は要注意です。
結局、除霊対象は味方で人間が殺しに来るというオチですが
こういう展開の場合、少しでも違和感があると成立しません。
冒頭の老婆は堂々と外にいて、
その後村人たちは離れで棺桶を作っています。
当然、老婆と村人は顔見知りなのでニヤミスすれば、
実は死んでなかったことはすぐばれてしまう。
また解説では老婆は孫がさみしくないように
訪れた人を殺しているとの事だが
今から調べに行こうとしている人に
「骨壺を鎌(真)をささければ呪いは解ける」と言っている。
本物の鎌なら助かったと後から解説していることから、
殺そうとしている本人がなぜ正解のヒントをくれているのか意味不明!
また解説でキッチンに有った、爪、歯などは
母親の虐待の証拠を言っていたが
亡くなる数日前の日記は普通の文章で、
そんな虐待をされている風には感じない。
雑な演出、無理なミスリードも目立ちます。
そもそも離れの奥への侵入妨害や鎌(真)を隠したり
奥の部屋のヒントの入った棺桶を外に持ち出した村人が無関係とは思えないが
一切説明がない。
唯一生存している父親がミスリードになっているがただの無関係
それなら後半で棺桶から遺体が出てきて実は死んでいたみたいな
くだりが欲しかった。
孫は火葬されて骨壺の状態(死後結構経ってる?)なのに
布団や爪には鮮血。
風呂には何故か髪の毛(彼女は悪霊ではないので物理)
とにかく雑すぎて
まともに推理した人、かわいそう。