魔界の王様を決める戦いを描いた『金色のガッシュ』の正統派続編『金色のガッシュ2』8月14日に発売された最新話Page.33の感想文となります。33話のネタバレが含まれますので、未読の方は注意してください。
Page.33 感想
二人の戦い
カフィーとエレビーの二人の目的を果たすため、ジルノーズに作った人形へのエレビーの意識の移動が行われる中、新たな敵の襲撃となった今回の話。
エレビー達に対してガッシュが語る、戦いたくなのに戦わされていたもの、というくだりは前作で彼が王様を目指すことを決めたコルルとのやり取りを思い出させるもので、ある意味ガッシュが王様を目指した原点でもある話。ブルーに引き続き、ベリアル側で戦わされている物の中には、そういう相手も大勢いることがわかり、そういう人たちを助けたいというガッシュの気持ちの強まりを感じさせるお話でした。
また、エレビーが額の玉を壊そうとする術がラドム、千年前の魔物たちの気持ちを縛って戦わせたゾフィスの術というのも意識して選んでいたようにも見える。この時のエレビーが手にした術がラドムだったのはおそらく偶然、ゾフィスと関係があるというわけではないのでしょうが、あえて絶望するエレビーに使わせようとしていたという事に何やら意図が込められているようにも思える。まだ2ではゾフィスが何をしているのかは謎ですが、かつて千年前の魔物を支配していた彼が今度は敵の解放の鍵になるなんてこともあるのかもしれません。
新たな敵二人との戦いは、カフィー・エレビーを守りながらの物ということで、ガッシュ達からするとかなり劣勢。しかし、それでも希望を見せてほしいというカフィー達の想いにガッシュが応えるところを見たくなるお話でした。
ガッシュ側は、ウィビラル・ザケルとザケルガの組み合わせによる戦いとなっていますが、今回相手は術の瓶を自らの力に変換するという新たな戦い方をしてきていることもあり、一筋縄にはいかなそうです。
そういえば、今回悲しい目をした魔女と語られていた魔女についても、今の自分たちの戦いについては思うところはありそうな描写はありましたし、彼女の再登場も気になってきます。
魔女の作った新たな力
今回新たに登場した二人は、魔女が作った装置を胸に取り付けており、何やら以前の合力ほどではないものの、術の力を自分たちの元々の力に変換することができるようになったとのこと。
今回二人が使ったのは、『ビレオルード』と『ディオ・ビレオルード』から、さらに『デ・ビデュン』、『デムロ・ビデュン』を追加で発動しています。ビレオルード自体は、前作の天使のような千年前の魔物エルジョの使っていたものですが、その後のエネルギーを吸い取り変換しているような描写を考えると、『ビデュン』系の術は、今回登場した男の元々の術・戦い方に他の術のエネルギーを変換しているという事なのかもしれません。
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