2025年2月16日より放送開始のスーパー戦隊シリーズの50周年記念作品ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー29話『極みのもてなし!竜儀は本気!』の感想です。
この記事には最新話のネタバレが含まれますので未視聴の方はご注意ください。
第29話『極みのもてなし!竜儀は本気!』感想
エゴを捨てる暴神
今回は暴神が中心のお話、前回の夢のシーンは劇場版でテガソードがやられたシーンを連想させる演出でしたが、やはりそれこそが彼の中でトラウマになっていたようで、まだ完全ではないテガソードはいつやられてもおかしくはないという不安が今回の彼を動かす気持ちとなっていたようです。
今回のおもてなしに関わるナンバーワンバトルは、直接的には暴神の問題とは関係ない話にも思え、その決着も取ってつけたような印象を受けるもの。しかし、暴神の話の主題はそこにはなく、おもてなしという相手のための行動の中に自分のエゴを混ぜることが良いのか?という問いかけこそがその本質。
本当にテガソードを思うならば、自分が指輪を集めるというエゴを捨て、一番強い奴に指輪を渡すという覚悟を決めるという暴神の結論は、今回のおもてなしバトルを通して得た彼の答えとしては納得いくものでした。
しかし、暴神は自身のエゴを捨てることに納得し指輪を渡しましたが、果たしてテガソード本人は本当にそんなことを望んでいるのか?というのが気になる所。映画にてテガソードは敗北こそしたものの、その映画の中でテガソードが愛しているのは好き勝手な願いを持つ人間を愛しており、その願いこそが彼の力になる事が語られていました。ある意味、テガソードが本当に求めているのは、暴神が今回捨てたエゴのような自分本位な願いの部分であるようにも思えます。
今回のラスト、ゴジュウティラノの指輪が飛び立ち二代目五十ティラノが次回誕生するようですが、それも含めて暴神が再び自身の願いをつかみ取る為のお話のようにも思えました。
玲さんと厄災の指輪
今回もう一つ大きく話が進んだのは、陸王の悩みの種である玲さんに関わるお話。熊手の協力で玲さんの元へ辿り着いた陸王は、彼の病気を救うために別の道があるのではないかと問いかける。以前のように罪の意識から盲目的に玲さんに従っていた陸王ではないことを示すも、玲さん側が返したのは、もはやその問題は解決したという冷たい答え。
以前もちらりと見せていた指輪は、厄災から授かった指輪とのことで、そこにセンタイリングの力を吸収させることでテガソードの力を介さずに変身することが可能になっていたようです。
厄災は、本編で話に上がる事こそあれ明確に戦いに関与することはありませんでしたが、いよいよ、第三勢力として動き出したというのはなかなか衝撃的。そういえば、今回はマジレンジャー・ゼンカイザーの指輪の力を吸収し使っていましたが、一度吸われてしまえばもう指輪として回収できなくなってしまうという事なのでしょうか。また、彼の体の問題が災厄の力で解決したとするなら、一河緒乙を攫ったままにしている理由も謎な気がしますが、まだこのあたりにも何かあるのか気になるところです。
二代目ティラノ 新生ゴジュウジャー
今回吠に負けた暴神、ゴジュウティラノの指輪だけはどこかへ飛んでいき二代目ゴジュウティラノの元へ辿り着いたようです。新たなティラノは紅茶惑星の王子様とのことで、まさかのメンバー交代となるようです。
ともあれ、暴神の願いをあんな諦めるような形で終わらせる作品とも思えないので、再びティラノの座を取り戻すお話になっていきそうです。
ともあれ、以前も熊手登場回ではOPをまるっと切り替えたりと色々手の込んだことをする印象が多い本作。次回のOPも大きく変わっていたりするのか、気になるところです。
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