2025年9月8日配信開始、週刊少年ジャンプ2025年41号で連載開始した、原作:芥見下々、作画:岩崎優次による漫画『呪術廻戦≡モジュロ』1話の感想記事です。ネタバレもあるので注意してください。
呪術廻戦≡モジュロ
前号から≡モジュロというタイトルが明かされていた暗号学園のいろはの岩崎優次による新作でしたが、今週号の表紙で呪術廻戦のタイトルがついており、サプライズでの連載開始となったスピンオフ作品。
冒頭では、宿儺を連想させる額に目を持つキャラクターが宇宙人として登場とのことで、宿儺のルーツに関わる話でもやるのかな?と思いながらあまり考えずに読んでいたのですが、読み進めるうちにむしろ未来の話であることが分かる。改めて冒頭見返してみると、2086年とのことで、本編終了後未来のお話だったようです。
乙骨憂花、乙骨真剣、さらにマルル・ヴァル・ヴル・イエヴリ(通称マル)と名乗る宇宙人の3人組を主人公として物語が進行。地球にやってきた宇宙人は、自分た同じ能力をもつ呪術師の存在を調査すべく潜入といった感じの展開。
如何せん宿儺にそっくりな三つ目、さらに冒頭も不穏な雰囲気で始まった宇宙人絡みのキャラクターという事で、マルもどのような人物なのかなと思って読み進めていましたが、乙骨兄妹に振り回されキャラだったりするのがなかなか微笑ましく、最初に感じた雰囲気とのギャップが良い感じ。彼の目線ではシムリア星人との共生ができるのかどうか、という点での調査を行っている様子なので、敵対的な存在として地球に来たわけではないようですが、あくまでそれはマルに伝えられている情報。シムリア星の上層部がどのように考えているかはちょっと疑問が残りそうです。
乙骨兄妹の指輪にまつわるお話も、妹が兄に取られたと思っていた祖母から託された指輪の意味が明らかになる事で、二人の立ち位置が全く違って見える展開はなかなか読んでいて面白かったです。兄の方は自身では呪力をもたず呪具に頼るという立ち位置だったというのも、指輪周りの理由がわかると割と納得のいくものでした。
今回の話の本筋に会ったにのは、死滅回遊の際に話に上がった、日本人が強い呪力を持つ故に狙われるという話。本編では、軍人を投入して拉致しようとしていましたが、未来の世界でもろにその話は強く影響を残しているようです。絵柄は作者の影響もあって少し軽い感じになりましたが、子供を攫って電池にするというのはエグイ話ですね。
そんな本作、やはり気になるのは宇宙人と宿儺との関係。かつて他のシムリア星人が日本に来ていて子を残していたが故に、日本人の呪力が高かったり、宿儺のような存在が生まれたなんていうのはすぐに思い浮かびますが、単に呪力が高まった際に取る姿は似通ったものになるが故に、シムリア星人の姿に似ているだけという可能性もありそう。冒頭でのシムリア星人達の会話を見ていると、日本人がシムリア星人に近い力を持つ人種とされているとのことで、前者の方がそれっぽい気もしますが、とうのシムリア星人達もその理由を知っているわけではなさそうです。
突然の宇宙人の襲来で始まった未来のスピンオフという事で、まだまだどうなるかわかりませんが、日本人に強い呪力を持つ理由もここから明かされていくのか、異星人との共生はうまくいくのか、色々と気になる作品となりそうです。短期集中連載とのことなので、どの程度連載されるのかはわかりませんが今後の展開が楽しみです。
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