魔界の王様を決める戦いを描いた『金色のガッシュ』の正統派続編『金色のガッシュ2』9月14日に発売された最新話Page.34の感想文となります。34話のネタバレが含まれますので、未読の方は注意してください。
Page.34 感想
守る戦い
カフィーとエレビーを狙う新たな敵とガッシュ達の戦いが開始。今回の相手は素の力が強そうな巨大な敵、術も物理的な攻撃ということで肉弾戦が多い戦い。しかし、そんな相手であっても自らの力だけで抑えきっている姿を見ると、王様を決める戦いの頃とはガッシュ自身の体も強くなっているのが改めてわかる。
とはいえ、二人を守りつつ戦わなければならない状況。ラシルドを砕かれてしまったり、ヴィビラル・ザケルが同時に使えない弱点を見抜かれたりと、ガッシュは苦戦。しかし、そんな中でも守り切るという強い意志は絶対に捨てないで戦う姿が実にガッシュらしくて良いお話でした。
ミラコプス・アルテレコ
そんなピンチの状況の中、目を覚ましたジルノーズにより劣勢だった状況が多き変化することになる。何やら彼女の一族だけが持つ特別な力とのことで、作り出した人形に他の魔物の力をコピーする『ミラコプス・アルテレコ』を発動。
普段はガッシュの行動をトレースする人形ですが、ガッシュが意識をそちらに向ければ別の行動も可能になるとのことで、ある意味術の対象となった魔物を二倍にするという強力な術。かなり応用が効きそう術ということもあり、王様を決める戦いでも一癖あったザグルゼムをうまく使っていた清磨向きな術という印象を受けました。
術で動き出したガッシュのコピーは、ガッシュの放つ術にも対応しており同時に攻撃も可能な様子。コピー側が術を発動する際は、ジルノーズの本が光っているのを見るに術に使う心の力自体は、オリヴィエが払っているのかもしれません。
守りながらの戦いを否定し続ける敵に対して、ガッシュ達は守り切る姿を見せ続けていたからこそ、誘えた相手の攻撃を狙った逆転の一撃というのが良い感じ。最後のザケルによる砂を巻き上げての目くらましからの攻撃は、完全に相手の行動を読み切ったうえで守り切るという自分たちの目標を果たしているかのようでした。
コピーとの連携攻撃で一気に状況はよくなりましたが、それでもまだザケルガを一撃決めたというだけで、どうにも倒しきれたのかは怪しいところ。次回、この戦いがどう続いていくのか気になるところです。
コメント