2025年9月15日配信開始、週刊少年ジャンプ2025年42号で連載開始した、原作:芥見下々、作画:岩崎優次による漫画『呪術廻戦≡モジュロ』2話の感想記事です。ネタバレもあるので注意してください。
呪術廻戦≡モジュロ 2話『抑止力』
シムリア人と日本人
今回は宇宙人がきた日本、その宇宙人側から見た時の視点を改めて整理して見せるような話になっていました。
地球に難民として訪れたシムリア星人、両面宿儺並みの力を持っているとのことで、本気で侵略する気があるならば、それも十分可能といった感じ。それをあえてしないのは、融和の道を目指しているから、という事なのでしょうが、シムリア星人の中でもその判断はわかれており、マルたちの調査結果がそれを判断するきっかけとなるようです。
また、日本サイドから見ても、敵対すればただでは済まない、なんなら勝てるかも怪しいといったラインであるが故に、共存の道を目指そうとしている。とはいえ、あくまでまだそれを知っているのは一部の人間のみという事もあり、シムリア星人の情報が世間に広まるとまた違う意見も多く出てきそうです。
共存を目指すべく調査のために向かわされたのがマル、そして、マルとの交流を日本側で任されたのが乙骨兄妹の二人といった感じ。この二人もまた、今の状況を理解し、自分たちの祖父母のようになろうという決意を固める。
ただ、この二人から見た祖父母の認識、祖父の頭の傷は宿儺につけられたもの、祖母はおちこぼれ扱いを実力で黙らせたと、概ねあっているようで結構間違った解釈が伝わっている様子。乙骨の方の額の傷の件は、何か傷でもつけられていたのか?とも思いましたが、今回年老いた顔が登場し額の手術跡がはっきりと見えそれ以外に傷もなく、やはりあの手術痕の事を言っていたようです。あえて隠していたのか、どのような流れで少し歪んで話が伝わったのか、ちょっと気になる所でした。
マルとクロス
今回クロスと呼ばれる新たなシムリア星人が話に絡んでくる。1話から登場しているマルとクロスは、そっくりな二人という事でおそらく双子か兄弟といった関係か。よく似ている二人ですが、頬に刻まれているマークがクロスの方は角ばっており、マルの方は丸まっているようで割とわかりやすい判断材料はあるようです。この点を踏まえてみてみると、1話冒頭、宇宙船で話していた方がクロス、地球で乙骨兄妹と接している方がマルだったようです。前回の話だと冒頭と作中で少し雰囲気は違う気もしていましたが、完全に同一人物だと思っていたので、今回二人が並んだシーンでは何やら読み間違えていたのかと驚いてしまいました。
そして、今回ラスト真剣が接触したのはクロスの方とのことで、次回はクロスと人間とのかかわりが描かれることになるようです。マルの視点だけでは、地球人を判断するのに不足と考え、自ら様子を見に来たなんてこともあるのかも。
シムリア星人の中でも、地球と戦うのか、共存を目指すのかというのは意見が割れているとのことですが、もしかするとマルとクロスの間でもその意見が分かれ、今後の展開に繋がっていくなんてこともあるのかもしれません。
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